前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳でリーゼロッテにより沸いた会場をステージから見下ろしつつ ファンサをすると、黄色い悲鳴? が上がり いつメンが並んで団扇を持って振っているのが見えた やっぱり来ていたかぁ
「それではカナリアさん、ヘンリさん、どうぞ」
「はい、それでは・・・」
リーゼロッテの言葉を聞き、ヘンリにアイコンタクトをして 音響ブースに居る
僕とヘンリのデュエット曲を出して約1年が経っている お陰かコール&レスポンスが綺麗に決まって会場に一体化が生まれる
程なくして1曲 歌い終わり、一息つく このぐらいで息が上がる事はないけどね?
「ヘンリさん」
「ん、分かった カナリアに任せる」
「ありがとうございます、三鶴ちゃん」
僕がヘンリにハンドサインを送りながら名前を呼ぶと、ヘンリは2つ返事で頷いてくれたので、三鶴へハンドサインを送り準備をしてもらう
「みなさん、聞いて下さい。新曲です」
「かつもくせよ」
僕が静かに告げると、ヘンリが少し格好付けたポーズを取り言うと新曲の前奏が流れ始めて、1曲目とは逆に僕が最初に歌い始め ヘンリが続く
本当なら、もう少し後に動画を出して告知する予定だったけど、多少 前倒しにしても良いと許可は貰っているし、ダメなら三鶴が止めてくるから 演奏が流れてきている時点で問題は無かったと言う事だ
それから しっかり と歌い切り、深呼吸していると
「わざわざ 新曲を 本 イベントで披露していただけて、私 感動です!! 確かステラ・アークさん の物販がやってましたよね? 新曲の円盤は販売されるのでしょうか!!」
「うわ・・・圧と熱量が凄い・・・」
「ん、リーゼロッテ 少し離れて、カナリアが嫌がっている」
「これは失礼致しました、思わず溢れ出るパッションが抑えられませんでした」
「反省の色が見えない」
予定の2曲を歌い切った事でステージ脇に控えていたリーゼロッテが鼻息荒く戻ってきて、尋常ではない圧と熱量を持って僕へ質問してきたので、ヘンリがリーゼロッテをたしなめるが、全く反省の色が見えない まぁオーシア人にありがちな事だ、うん
「やれやれ・・・カナリアの代わりに ぼくが答えるよ、新曲の円盤が販売されるか否かだけど、このイベントでは販売されないよ。 近日中にMVが投稿されるから、その時に販売告知がされる予定だよ」
「なるほど、ありがとうございます! 皆さん 聞きましたね? 推しに貢ぐ口実が近日中に出来ます!!」
「やっぱり思想が強い」
「ん、これは仕方ない。諦めるしかない」
「あ、はい」
リーゼロッテの圧と熱量に やや引いている僕の代わりにヘンリが質問なや答え、ついでに告知までしてくれて 助かる
そんなこんなで思想の強いリーゼロッテを落ち着けてからステージを降りて控え室へと戻り椅子に座る
「お疲れ様です、カナリアさん ヘンリさん」
「うん、ありがとうユウキ君」
「ん、ありがとう」
「次の催しまで時間もある、薬草茶でも飲んで落ち着くと良い」
「ありがとう」
「かんしゃ」
僕が椅子に座り一息つくタイミングで、控え室に待機していたユウキが僕達を労ってくれたので返事を返すと、ワカモが 薬草茶を出してくれたので
一口飲む
「んふふ、これは苦いね」
「ん、身体に良い味がする」
「渋い苦さじゃない苦さだなぁ」
「胃腸の働きを助ける薬草茶だからの」
母の趣味で薬草茶を飲み慣れている僕は、特に苦も無く薬草茶を飲んで味わい呟くと、ヘンリが的を得た事を言い ユウキが渋い表情をして言って、ワカモが答えを教えてくれる
彼女なりに、この後の事を考えた結果の薬草茶なのだろう
ユウキは兎も角、僕とヘンリには必要無いと思うけど、気持ちはありがたいので、残さず飲む事にしよう