前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ワカモの常人には苦い薬草茶を飲みながら暫し休憩を取った後、この後のイベントには不向きなアイドル衣装を脱ぐ作業を行う
ヘンリの使う速着替え魔法、僕も覚えようかな? それともローレライの換装機能の解釈拡大をするべき? どちらが良いのだろう?
「ヘンリさん、その速着替えの魔法って どう言う理屈なんですか?」
「ん? 転位の応用」
「転移の応用ですか?」
「ん、転位の応用。 主に物を別座標に送る魔法の事、位置を転じるから転位、対して転移は術者含めた生物が位置を移動する魔法だから転移」
「んん? 同じじゃ?」
「生物用か非生物用かの違いだ、難易度で言うと転移の方が高い、生命維持の為により精密な座標計算や魔力操作が必要だからな」
「なるほど?」
僕の賢く無い頭脳では判断出来なかったので、速着替え魔法の原理を尋ねると ヘンリが説明をしてくれたのだが 同音異義語? らしく ヘンリが察した様に説明を始め、ワカモが更に説明を重ねてくれて なんとなく理解する
「主も速着替えを会得するつもりか?」
「うん、便利じゃない?」
「確かにの? 吾も使えるから便利なのは理解出来る」
「オレも会得しようかな、着替え楽そうだし」
「ふむ、悪くないかも知れぬな」
「ん、実際 凄く便利」
察しの良いワカモが僕に速着替え魔法を会得するのか尋ねてきたので答えると、ユウキも会得する気になったらしく そんな事を呟き ヘンリがドヤ顔で後押しする
あれ? なんだか忘れている様な・・・?
「ん? いや待て 主よ、ローレライは着用した衣服を同期して収納が出来るだろう? そこから同期収納した衣服を解析し形状変化機能で再現すれば、わざわざ速着替え魔法を会得せずに良いのではないか?」
「・・・流石ワカモ、賢い」
「思い付かなかったか」
「ははは・・・」
僕より賢く霊狐であるワカモに、解決策を提示され わざわざ 回り道をする必要がない事に気付き、笑って誤魔化す事しか出来ない
ローレライは部分展開か出来るので 僕は多用している、特にインナーのみ使用とか毎日の事だ
そしてローレライは展開前に着用していた衣服を格納し、聖女服へ換装する機能が存在している、これが基本的機能で 展開時に着用した衣服を同期して収納する事も出来る
約1年 程前にヘンリに誘拐・・・いや
「
「そうなんだ?」
「その筈だが・・・此処は支部とはいえ聖導教会だ、立花が転生前なら 彼奴に色々とやらせる事が出来たのだがな、既に転生して まだアブアブ言っておるし、諦めて時間をかけるしか無いのぅ」
「あー 確かに・・・確か まだ1歳になったばかりぐらいなんだっけ?」
「ん、サーニャ歴 1年と少し」
ワカモが自身で淹れた薬草茶を啜り言ってきたので相槌を打つと、肩をすくめて続いたので、うろ覚えの記憶を口にするとヘンリが頷し ユウキは 何の話だろう? と言う表情をしている、すまないユウキ
「まぁ難しい話は置いておくとして、転位魔法は便利だぞ? 速着替えの様に即座に装備を換装出来るしな? まぁ衣服の場合は双方向の使用になる故、一般的には停止状態で無ければならないがな」
「逆に武器の取り出し、収納だけなら移動中にも出来る。座標指定を手の平表面、武器の向きを設定すれば良い 後は収納魔法内か特定の蔵を保管場所に指定すれば オッケー」
「ふむふむ、なるほど」
ユウキが置いてきぼりな事に気づいたワカモが脱線した話を戻して説明をし、ヘンリが更に説明をしてくれる
確かに便利とは思うけど、あまり使ってる人がいない様な気がするのは 何かしらの理由が有るのだろうか?
何かリスクがあるとか? うーん、わからない