前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それからなんやかんや転位魔法についてワカモとヘンリに講義?をして貰って、のんびり 薬草茶を啜っていると 控え室の扉がノックされ
「失礼します、あと30分程で 皆様の出番になります、準備出来次第 ステージ脇に移動をお願いします」
「はーい、分かりました」
「ん、待ちに待った瞬間が近い」
「さて・・・やってやるぜ」
「無理せぬ様にな? 特にユウキ、お主は主やヘンリとは違い 一般人と同等程度の強度なのだからな」
「おう、分かってるって」
運営スタッフのシスターが少し扉を開けて僕達へ時間が来た事を告げて来たので返事をすると、静かに扉が閉まり ワカモがユウキを気遣っているのが聞こえる、まぁ確かに ユウキは 一般人より少し丈夫ぐらいなんだろう、多分
そんな訳で薬草茶の残りを飲んで、キチンと お花を摘んで万全の準備を整えて控え室をでると、警備員が頑張って人の柵を形成しているのが見える
「さっきライブをした時の3倍ぐらい居る様な?」
「増えた」
「やっぱカナリアさん、スゲー人気ですね」
「ははは・・・」
警備員が頑張っている姿に、大変だなぁ とか小学生以下の他人事な感想を抱き呟くと、ヘンリが端的な事を言い ユウキが目を輝かせて言うので とりあえず愛想笑いで誤魔化しておく
それから護衛騎士による警護を受け ステージ脇の控えスペースに到達すると、僕達と同じステージに立つチャレンジャーが真剣な表情をして準備運動をしていた、ヤル気満々だぁ
その後、プログラムの遅延もなく僕達は呼ばれて壇上に上がる
「さぁみなさん お待ちかね! 本日のメインイベント 第2弾である、フードファイトの時間がやってきました!! ではでは チャレンジャーのみなさんを暖かい拍手で出迎えをお願いします」
ステージに上がりスタッフの案内に従い設置されている机に座ると、リーゼロッテが会場を沸かせる、やっぱり凄いなぁ
「では、ルール説明を始めたいと思います。 ルールは単純明快、制限時間内に より多く食べた人が勝利します! マナーを守って食べ、食材に感謝して味わってください!! 次に 今回食べていただく料理ですが・・・我らが大天使 カナリアさん が所属するステラ・アークCEOより協賛にて提供された和牛 1頭分の牛肉をカットステーキとして出します、篠原グループの超技術により実現した100g ピッタリのステーキを堪能してください、参加者のみなさんの手元には味変用の調味料がありますので、ご自由にお使いくださいね?」
リーゼロッテのルール説明を右から左に聞き流し、僕の目は目の前の熱々なカットステーキに釘付けなっていて、もうヨダレを垂らさない様にするのが大変だ
「制限時間は30分、レディ・・・ゴー!!」
「いただきます」
ナイフとフォークを持ち開始の合図を待ち、リーゼロッテの合図と共にカットステーキを口に入れると、今まで食べたステーキの中で五指に入るぐらい美味しい牛肉にテンションが鰻登りになり、次々と食べ 一皿目を完食して二皿目へ突入する
「やはり早い! 1位通過はヘンリ姫、続いて大天使カナリアさん! 数秒遅れでユウキ君が2人を追う展開! その他 参加者も良いペースで3人を追っていきます!」
僕が一皿目を食べ切りお代わりを要求する直前、ヘンリが お代わりを要求して 数秒差でヘンリが二皿目に突入する
やはり早いなヘンリ、僕も綺麗に汚さずに食べる為に 加減をしているけど、ヘンリの所作はキチンと綺麗だ 流石は現役お姫様だ
それから3皿目、4皿目と食べ進めて行き 10を超えた辺りで減速し始めるチャレンジャーが増え、20を超えると手が止まり身動きが出来なくなる人が出るが、僕は余裕があるのでペースを落とさないでステーキを食べ進めていく
因みに、ユウキは10皿辺りで燃え尽きた矢吹ジョーみたいに動かなくなってしまった、可哀想に