前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
腹パンパンで決壊寸前のユウキを気遣いながら控え室へ戻り、回復体位をさせる為にユウキに膝枕をしてあげると、ヘンリが羨ましそうにしていたが、これは看護目的なので我慢してもらう
それからエネルギーを熱変換して消化を加速しているユウキの熱で少し脱水された僕だが、それ以外はトラブル?も無く お食事券を運営スタッフが持ってくる頃には、ユウキが歩き回れる程度にまでは回復したので良かった
ユウキが復活したので、ステラ・アークの出店へ顔を出してスタッフを労ったり、来店客に愛想を振り撒いたりして夕方前に帰宅する
それなりに忙しい1日だったけれど、充実した1日だったと思う
そんなこんな 翌日から気を入れ直して受験勉強をしたり、撮影したり、トレーニングしたり、レベル上げをユウキとしたりして過ごして1週間程が経過した今日この頃、なんか断続的なシャッター音と閃光?を感知して目を開けると、
「・・・紗夜ちゃん? なんで・・・?」
「ふふ、おはようカナリアちゃん」
「うん・・・おはよう」
僕が声を掛けると紗夜はニコニコと笑み挨拶をしてきたので挨拶を返すと、彼女は僕の頭を撫でる
おかしい、質問の返事が返ってこないなぁ
「ねぇ? なんで僕の部屋に紗夜ちゃんが居るの? あと起きて良いかな?」
「あぁごめんなさい? 寝顔が可愛くてつい」
寝起きで鈍かった頭が回転し始め紗夜へ再度質問し、身体を起こしたい旨を伝えると、紗夜は悪びれる様子もなく覗き込む体勢から動き道?を開けてくれ、天井が見え 違和感を感じつつ身体を起こし 確信する
「訂正、此処は何処? 紗夜ちゃんが誘拐犯?」
「ふふ、私は共犯よ? まぁ私は見ていただけなのだけれど」
「あー・・・なるほど、主犯は・・・」
「やぁ、ぼく だよ カナリア、おはよう」
「はい、おはようございます。ヘンリさん」
ベッドの縁に座り室内を一瞥してから質問の内容を訂正して尋ねると、紗夜は一切悪びれる様子もなく微笑みながら答え、全く賢くない自認のある僕だけれど 流石に こう何度も誘拐(笑)をされれば、主犯が誰かは察しがついてしまい、犯人の名前を口にしようとすると 犯人が現れて挨拶をしてきたので返事を返す
「ヘンリさん、数ヶ月に1回 僕を誘拐(笑) しないと死ぬ病気にでもかかってます?」
「ん、そうかもしれない」
「あらあらあら」
別に事前に知っていても普通に同行するのに、誘拐(笑)をするヘンリに 軽く嫌味を言ってみたが 全く効果がなく、肯定されてしまい 反応に困っていると 紗夜は 面白そうに笑う、なにわろうとんねん
とはいえ怒っている訳ではなく、呆れている感情に近いので切り替えていく事にし
「それで、此処は?」
「リューネの
「ふぁっっっ?!」
「あら、宇宙ネコになってしまったわね?」
「ん、これだからカナリアへのサプライズ & ドッキリはやめられない」
「ふふ、そうね」
僕の質問にヘンリがサラッと答えて僕の性能がよろしく無い脳が処理落ちする中、誘拐犯(笑)の2人が悪巧みをしているが全く頭に入ってこない
え? なんでリューネ? 熟睡しすぎじゃない?僕、途中で起きなかったって事は
父が僕を起こさないで輸送できる訳がないし、母なら僕と添い寝ぐらい普通にするからね、うん
あぁどうしよう、誘拐犯(笑)が3人になってしまった・・・まぁどうにもしないけど
「ヘンリ〜? カナリアちゃん 起きそう? ご飯出来てるよ〜」
「ん、カナリア 起きた、今から行く」
「はぁーい、待ってるね〜」
「シャナさん? 」
「説明は後、カナリア準備する」
「え? あ、はい」
まぁ良い、あとで全て説明してもらう事にしよう