前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で 早々にバイクを決めた僕とシンクは、
「んじゃ、漸く準備が整ったし出発してくぞ〜? 俺が先頭、最後尾はヘンリ頼む」
「よろしくお願いします、シンクさん」
「よろしくお願いするわ、シンクさん」
「ん、泥舟に乗ったつもりで 任せて欲しい」
「だめじゃねーか」
【頼れる お兄ちゃん シンク】
【カナリアちゃん素直かわいい】
【信じられるか? これで成人しているんだぜ?】
【そういや、そうやね】
【ヘンリ姫、泥舟はアカンよw】
準備が整ったのでyzfr3のエンジンをかけると、シンクが隊列について説明をしたので相槌を打つ、多分 この流れだと 目的地は僕以外の3人は知ってるっぽい? うん、いつもの事だね
「本当なら、1週間ぐらいかけて名所をツーリングしたい所なんだが・・・受験生のカナリアちゃんを1週間も連れ回す訳にもいかないし、仕方ない 超々ロングツーリング配信は、いつかってな」
「僕としては願ったり叶ったりですけどね? 別に大学に必ず行かないといけない訳ではありませんし」
「そういえばそうね? なんですっけ? 資格を取りたいとか言っていたわね?」
【まぁカナリアちゃんの場合、大学進学は絶対条件では無いわな】
【大学を出ていると、この先の色々が便利だから とかだったか?】
【日本って高学歴厨が蔓延ってるもんなぁ】
【本当、賢いだけのバカが稀に居て面倒やわ】
リヒト城内を徐行で進み城門を抜けて安全運転で城下町の大通りを進んで行くと、不意にシンクが言ったので 僕が相槌を打つと紗夜が補足?する
なんだかコメント欄に呪詛めいたコメントが見えるけど、見えなかった事にしよう、そうしよう
「今は配信者として成功して順調だけど、いつか配信者を廃業するかも知れないしさ? 大学進学して就職に有利な資格を取るのも有りだと思ってて、あと友達が大学進学するって言うから」
「良い心掛けね? 」
「ん、ぼく もカナリアを追いかけて大学受験する」
【カナリアちゃん、偉い】
【色々考えてるんやなぁ】
【ヘンリ姫w】
【ヘンリ姫、受験勉強しとるんか?w】
なんだか不思議なぐらい手に馴染むyzfr3を運転しながら紗夜の質問に答えると、ヘンリの緩い進学宣言にコメント欄が湧く
「なぁ、これ言って良いか分からないんだけどよ? カナリアちゃんって・・・日本人生涯年収を既に稼いでるんじゃねーかな?」
「え? いや、そんなまさか まさか」
「そうね、大体 2倍ぐらいは収入があるわね」
「・・・わっつ?」
【なんで自分の収入が分からないんだよw】
【わっつ? じゃないが?w】
【カナリアちゃんwww】
【あー これ、自分の口座残高見てないな?w】
先頭を走るシンクが遠慮がち に尋ねてきたので、流石にないんじゃ?と否定をしたが速攻で紗夜に修正されてしまった
「うーん、怖くて見てない内に貯金額が9桁に到達していたかぁ」
「確か、特に大きな・・・2桁万円を超える買い物もしていないのよね?」
「そう・・・だね? 2桁万円だと・・・5月頃にz125pro のフルメンテをしたぐらいかな? あとは・・・修学旅行で結構 飲食したり お土産を買ったりしたかな、多分」
「貴女、それぞれでも月収で100分の1以下の出費じゃない」
「・・・そう・・・なんだね? それも知らなかったよ」
「・・・カナリアちゃん、悪い事は言わないわ。ちゃんと給料明細に目を通しなさい、流石に
「ふぁぁい」
【無頓着とは知ってたけど、ここまでとはw】
【まぁ定期的にアレだグッズ展開してたりしたらね?】
【お金の為に配信者してないって公言しとったもんね】
【あぁなんとも気の抜けた返事w】
全くの本音を口にすると、紗夜が軽く呆れた様子の声色で言ってきたので返事をしておく
いやはや、人生って ままならないね?