前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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807. ツーリングライブ with リューネ 5

 

 

 

そんなこんなシンクの解説を聞いて出来のよろしくない僕の脳味噌がエラーを出しそうになったが、どうにか理解する事に成功した

 

 

「あー 通勤時間に被ってきたか・・・」

 

「焦っても仕方ないし、気長に行きましょう?」

 

「ん、予定では明日も押さえてあるから、もーまんたい」

 

「んーー 僕が知らない情報が出てきたなぁ」

 

 

【またしても 何も知らない カナリアちゃん 18歳w】

【スケジュール管理も三鶴(みつる)任せなんやねw】

【大草原不可避w】

 

 

王都中心部を抜けて暫く走っていると、出発時間が遅れていたのが原因で朝の通勤時間に被ってしまい、渋滞とまでは言わないが 大分 進みが悪くなってきた

 

ノロノロと低速でyzfr3を走らせつつ、軽く回りを見渡して ふと 思う

 

 

「シンクさん、そういえば この辺りも王都なんですよね?」

 

「そうだぞ〜 防壁の中に色々増やすのは骨が折れるから、その外に新たに作ったんだよ」

 

「なるほど、でも対魔獣の防壁が見えませんが?」

 

「あぁ、そう言う質問ね、了解 了解」

 

 

【そーいや物理的な防壁が無いな】

【確かに気になる】

【魔獣を寄せ付けない何かが有るって訳か?】

 

王都中心部と違い、近代建築が並ぶ王都外縁を見てシンクへ質問すると、特に渋る様子もなくシンクは説明をしてくれ、僕の更なる質問にも答えてくれ

 

 

「色々と説明しても良いけど、まぁ単刀直入に 防壁自体はある、対魔獣用の結界だけどな」

 

「え? それって、膨大な魔力を必要とする筈では?」

 

「流石は良く分かってるな? そう、膨大な魔力が必要だ。でも ここはリューネで、国民の大半が魔力持ちで、小遣い稼ぎをしたがっている若者が 何十万人も居るんだぜ? 」

 

「あ、なるほど。ダンジョンから採取された魔石で賄っている訳ですね」

 

「そう言う事、チリツモって奴だな」

 

 

【カナリアちゃんって、興味有る分野の知識量はあるよねw】

【一応は魔法使いやしw】

【戦闘民族の末裔やしの】

 

 

 

シンクが僕の質問に答えてくれ、その結界には膨大な量の魔力が必要な事を指摘すると、シンクは軽く含みを持たせて答える

 

此処は日本では無くリューネと言う事を無意識に失念していた様で、シンクの言葉で気付く

 

日本と違い、リューネで魔石を集める事は そんなに難しく無い、なぜなら 小遣いの欲しい学生は文字通り いくらでもいる、それも数千万人規模で

 

日本の表層や上層で採取される魔石でさえ 1つ 500円とかで買い取られているのだから、王都の探索者ギルドに限定しても数万人が日夜 潜っているだろうから、魔石の供給が滞りないのだろう、多分

 

 

「にしても なっげー 車列だな? ちょっと疲れたし、一旦 広めの駐車場があるコンビニで休憩する事にしよう」

 

「そうね、そろそろ良い頃合いかも知れないわ」

 

「ん、無理は禁物」

 

「確かに、そろそろ走り出して2時間ぐらい経ちそうですからね、1回 休憩を入れるのも悪くないですね」

 

 

【流石はシンク、分かってるな】

【今回のツーリングのリーダーはシンクやな】

【まぁ最年長者ではあるしな】

【それな】

 

 

いい加減、バイクの良さを殺しにかかっているスローペースに嫌気がさしたらしいシンクが提案してきたので、僕を含めた残りのメンバーが賛同する

 

そんな訳で先頭のシンクに続いてコンビニの侵入し、邪魔にならない所に駐車し yzfr3から降りてヘルメットを脱ぎ伸びをする

 

走るのは楽しいけれど、同じ様な姿勢を続けていると身体がこってしまうのは仕方ない事なのである

 

 

「んじゃ、視聴者の お前ら 流石にコンビニ駐車場でライブ垂れ流しはマズイから、一旦 休憩も兼ねて待機画面に切り替わるからな? 」

 

「貴方達も少し休憩するとよいわ」

 

「ん、時差もあるから、丁度いい」

 

 

【はーい】

【りょりょ】

【んじゃきゅーけい】

 

 

僕が何か言う前にシンクが視聴者に向けて言い、あっという間に配信画面から待機画面へ切り替わり音声がミュートになる

 

うむ、言葉を挟む余地がなかったなぁ 無念

 

 

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