前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ひとまずワカモの言う無害と言う言葉を信じて、翼人の少女(仮)へと歩み寄り
「こんにちわ〜」
「くぇ? あ、こんにちわ〜」
【お、会話が通じそう】
【敵対はしてないっぽいな】
【
なんか汚れを落とす魔法を使い始めた少女(仮)へ挨拶をしてみると、にこー としながら挨拶を返してきてくれる
なんだろう、知り合いに似てる気がするなぁ
僕が次の会話を どうするか考えていると
「ふむ、カナリアちゃん が居るって事は 此処は日本・・・それもダンジョンの中、CEOとヘンリ姫がいるって事は若宮ダンジョンかな? やれやれ 不法入国してしまったなぁ」
「え? あ、うん。そう此処は若宮ダンジョンの35層・・・なんだけど、君の名前は?」
「んぇ? あーなるほど、私は カナメ カレン。医龍の娘だよ」
「医龍の娘?」
【ポヤポヤしてる系かと思えば、なんか色々と察してるぞ?】
【カナリアちゃんを知っている事は驚く事では無いけど、なんか言い回しが】
【医龍の娘て、よもやよもやだ】
【ヘンリ姫の目付きが少し変わったぞい】
翼人の少女 改め カレンは僕達を見て 此処が何処なのか言い当てて肩をすくめたので、少し困惑しながら名を聞き出すと 聞き慣れない単語が出てきて思わず聞き返す
チラ見したコメント欄を見る限り、視聴者は医龍について心当たりがある様だ
「ん、医龍が何を意味しているか 理解している? 不用意に使って良い異名ではない」
「ヘンリ姫に睨まれたらダチョウ泣いちゃう、シクシク」
「・・・本当に先生の娘?」
「ダチョウ 嘘つかない、そもそも そんなに賢くない」
「なるほど、理解した」
【なぁ、誰か解説をしてくれないか?】
【すまん、無理】
【何が起こってるか謎過ぎるw】
【カナリアちゃんとユウキ君が困惑しとるw】
【そりゃね?w】
ヘンリがカレンを軽く威圧しながら言うと、結構なプレッシャーが掛かっている筈なのに 白々しい泣き真似をする胆力をカレンが見せて、ヘンリが威圧するのを辞め 謎の和解?が成立した訳だが、僕には全く何が起こったか分からない
先生の娘って、どの先生だろう? ん? 医龍? 龍か
「えっと・・・ケイネ先生の娘、さん?」
「うん、だからカナメ カレンと名乗ったでしょ? 私は賢く無いから腹芸も出来ない、真実を話すだけ」
「あ、うん。そうなんだ? えーっと・・・トーカ先生って、翼人種の血筋だった? 事故で両翼を無くしたとか」
「くぇ? お母さんは真人間だよ? あぁ
【え? ケイネ先生の子供?】
【翼人種じゃなくて半龍やんけ】
【カナメって 珍しい方ではあるけど、希少ではないからなぁ】
僕が恐る恐る尋ねると、カレンは首を傾げて言う。何というか・・・言葉の端々から僕と似た性質の匂いがしてくるのを感じる
少々 失礼な質問を投げかけてみるが、カレンは にこー としたまま答えてくれ 僕の疑問を察してくれる 良い子だなぁ
「ねぇねぇカナリアちゃん、少し確認の為に突拍子もない質問をするけど良い?」
「構わないよ? 何かな?」
「今、カナリアちゃん何歳? あと今は何月?」
「え? 18歳で 1月の末だよ?」
「ふむふむ、なるほど なるほど 約16年前かぁ〜 通りでユウキ君に似た少年が居ると思った〜」
「あ? 喧嘩売ってんのか? お前」
「ユウキ君、落ち着いて? ね?」
「・・・うす」
【あー この子、マジで腹芸とか出来ないタイプだな】
【あんま言葉を選んで無さそうw】
【え? 未来人?】
【ダチョウを自称するぐらいにはアホの子っぽいなぁw】
カレンが僕に質問をしてきたので答えると、カレンは指折り数えて ふむふむ と頷いて失礼な事を言い、ユウキの癇に障った様で一触即発の雰囲気になったが何とか宥める
カレンと喧嘩をしても、ユウキは間違いなく負けるだろう 根幹の部分で差があるのだから