前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そもそも生物としての格が違い過ぎるので、僕はカレンと喧嘩をしたくない
だいたい、僕の戦闘技能の根幹を成す 岩塩弾が彼女には通じないし、大したダメージを出せないだろうからね
対ダンジョンモンスター以外への慢性的な火力不足、この課題は なかなかクリア出来そうにない
「未来人ダチョウは、あまり未来の事を不用意にベラベラ喋れないのだけど・・・未来に影響しない程度に手助けするね」
「え? あぁうん、ありがとう?」
【この子、一人称 ダチョウなん?w】
【一応は私っぽい?】
【自称ダチョウのもよう】
カレンの生物としての格に少し警戒をしていると、当人は 気にしている素振りもなく そんな事を言ったのでお礼を言う
にしても、未来に影響しない程度の手助けってなんだろう?
「カナリアちゃんは知っていると思うけど、古来より龍の血や鱗には 強いチカラがあるとされ、血なら不老不死の霊薬、鱗で作られた武具はあらゆる物を払うチカラが有ったとされている」
「神具とされる武具だね?
「そそ、だから龍の血を引く私の一部を使って武具なりを作れば良いよ、後 2ヶ月も無いんでしょう?」
「それは有り難い申し出だけど・・・身体の一部って」
「え〜? 私の心配してくれるの? カナリアちゃん、優しい〜」
【真剣になったかと思ったら、ものの数分足らずで 再び ふにゃふにゃ にw】
【カナリアちゃんに武具の材料を?】
【カナリアちゃんが反応に困ってるw】
カレンが真剣な表情をして語り始め、相槌を打つと急に突拍子も無い事を言い始めたので困惑していると、ふにゃふにゃ し始める
なんだろう、この子 掴みどころが無くてなんだか苦手かも知れない
「何を渡そうかなぁ〜 ん〜〜 面倒だし、えーい」
「えぇぇぇ・・・・」
「正気か?」
【急に
【周りにケチャップ(意味深)が・・・】
【ユウキ君 辛辣ぅ】
【そりゃ、誰でも正気を疑うでしょうよ】
あんまりにも軽い調子でカレンは自身の一翼を掴み引きちぎり、辺りを鮮血で染める
その光景を見て僕とユウキはドン引きし、視聴者もカレンの奇行に困惑している様子が伺える、この子は正気を保てない病気なのかな?
「見た目ほどは痛くないよ? 龍種の お父さん譲りで自切出来るんだ〜」
「そ、そうなんだね?」
「そうなんだよ〜? これぐらいなら1週間ぐらいで生えるだろうしね」
「そうなんだ?」
【カナリアちゃんを圧倒しとる】
【結構、やべー奴だな】
【この娘、正気じゃ無さそう】
へらへら と笑うカレンに軽く引きつつ相槌を打っていると、いつの間にか出血が止まってて瘡蓋が出来始めているのが見える
その断面は綺麗なので、自切出来ると言うのは本当の様だ
「それじゃぁ、はい。あげる〜 なんか役立てて?」
「え? あ、うん ありがとう?」
「へへ 、 どういたしまして〜 あ、そろそろ帰るね? マオにゃん が心配するから」
「マオにゃん?」
【海苔をカナリアちゃんに渡したぞ?】
【あれ? 翼減ってね?】
【オイまさか】
【カナリアちゃんに翼を授けた?】
【正気じゃねえぇ】
カレンは軽い調子で もぎたて翼を渡してきたので、一応 お礼を言うと急に そんな事を言い 『 ばいばーい 』と あっという間にワカモが被害拡大を抑えていた次元断層へ飛び込んでゆき、謎パワーで向こう側から強引に閉じるのが見える
なんだか 嵐? の様な子だったなぁ
「・・・ひとまず 貰った翼は仕舞っておこう」
「そうっすね」
「余程の霊媒になりそうね」
「神具 一歩手前の武具が作れる、相応の技術は必要だけど」
【なんか色々駆け巡ってたな】
【常識の外側っぽかった】
【未来人、やべー】
【約16年後に再会する感じかや?】
カレンを見送り? 一息 ついた所で彼女から貰った純白の翼を収納魔法へ入れる、汚したりしたら嫌だしね?
さて、イレギュラーは有ったけど 少し休憩をしたら攻略を再開しないとね