前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
せせらぎが徐々に太くなり川の太さになって、毎度 お馴染みの すり鉢状のボス部屋が見えるが、少々問題がある様に見える
「僕は大丈夫だけど・・・これは足元が大分悪いね」
「沼地の様だな? 吾も この程度なら大丈夫だが・・・」
「問題はユウキ君ね」
「ん、ぼく は飛べるし、CEOはUAVだからね」
【流石に足元が沼地だと機動力が落ちるもんね】
【カナリアちゃんは障壁を足場に出来るからねぇ】
【UAVはホバー移動が出来るもんね】
現状のパーティメンバーで足元の不安があるのはユウキで、僕が障壁術で足場を造りながら ボスモンスターとの戦闘を行うのは不可能では無いが、かなり骨が折れる作業になる
まぁなら、戦闘を行わなければ良いだけではあるのだけどね?
「ユウキ君を仲間外れにするのは可哀想だし、僕は支援に回るよ。そもそも このパーティはアタッカーしか居ないし」
「ふふ、そうね」
「ん、ぜひもなし」
「ありがとうございます、カナリアさん」
【確かにアタッカーしか居ないw】
【カナリアちゃんが、ヒーラー兼バッファーを兼任してるしね】
【ワカモ氏もポーター兼アタッカーだしね】
【CEOは遊撃アタッカー兼カナリアちゃんのストッパーだからw】
道中、そこそこ暴れる事が出来たので 僕は支援に回る旨を告げ、フォーメーションを変える
ユウキとヘンリに前衛を任せる事にし、僕は
「さぁ、始めよう・・・ショウ・マスト・ゴー・オン」
「よっしや、行くぜ」
「ん、カナリアに勝利を」
【なんだ? 足場が】
【すげぇ】
【来る】
見やすい色の障壁を展開し足場を作ると、ユウキとヘンリが嬉々として突撃していくと、沼の中央に水柱が上がり デカい古代魚みたいなモンスターが出現する
「ほぉ、魚竜と言うやつか」
「魚と竜の合いの子かぁ」
「行くっすよ、ヘンリ姫」
「合わせるよ、ユウキ」
【うーん、いない筈のモンスターが当たり前の様に出現してる】
【なるへろ】
【竜っぽい魚なのか、魚っぽい竜なのかw】
【さてなw】
メンテナンスから帰ってきたバエルソードを手に、ユウキと共に魚竜へと突撃していくヘンリとユウキの背中を見つつ、ワカモの呟きに相槌を打つ
僕の個人的見解だけど、魚っぽい竜だと思う 足あるしね
そんな訳で足場を組みながらヘンリとユウキにバフを掛けつつ、魚竜の動きに合わせて招聘を展開して支援を行い
ヘンリとユウキが魚竜のタゲを取ってくれているから、かなり楽に役目を果たせている
「とりあえず微妙に僕と相性は良くないボス部屋だから、これが最適解かもね」
「そうね? 反響定位は、中途半端に隔たりがあると隙が出来てしまうもの」
「そうそう、完全に外か水中なら万全なんだけどね」
「まぁ仕方あるまいよ、主は第六感が鋭いから まだマシではあるだろう?」
「まぁそれは確かに?」
「くっそ、コイツ 身体に泥を纏ってるせいでダメージが半減してやがる」
「バエルソードも滑って決定打に欠ける」
【前衛が苦戦しとるのに、後衛はお喋りをw】
【ユウキ君とも相性が良くないかぁ】
【バエルソードを使ってるって事は、まだ舐めプ中やんけw】
僕達が呑気に お喋りをしている間にユウキとヘンリが苦戦を強いられている様だったので
「ユウキ君、一気に燃やしてしまったら どうかな? 拘束は僕がするからさ?」
「なら、隙は ぼく が」
「吾も手をかそう」
【お? なんかする見たいだぞ?】
【ワクワク】
【産地直葬】
僕の言葉にヘンリとワカモが我先に魚竜へ攻撃をして隙を作り、僕はすぐさま障壁アンカーで魚竜の動きを拘束する
魚竜の拘束を見たユウキが詠唱を始め、徐々に魔力の高まりを感じ 詠唱が終わった瞬間、魚竜が火炎竜巻に包まれ 消し炭へと変える為、魚竜を焼く
凄まじい火力で数秒足らずで燃やし尽くす、流石だなぁユウキ