前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
謎に呆れられてしまったのが不思議で首を傾げていると
「本当に欲が薄い方ですね?」
「富や財、質と言うのは望めば上が有りますし、それを望む事を否定はしませんが、無限の成長は果たして幸せなのでしょうか? 僕は必要な金銭が有れば充分ですし、イオン様やヴェスタ神の お陰で 不自由なく生活出来ていますから、他に何を望むと言うのでしょうか?」
イオン様は苦笑して言ってきたので、今 満たされているのに 他に何を望むのか? とイオン様へ言うと、更に苦笑する
とはいえ、イオン様が言うのも理解出来る 大抵の人は より良い生活、より良い娯楽を求める、それは金銭を稼ぐ方法を模索する事に繋がる
探索者ならば、レベルを上げたり 身体を鍛えたりするし、会社員ならば様々なスキルを磨いたり 資格を取ったりする事だ
僕もレベルを上げ、技術を磨くが それは金銭の為ではない。 僕が それをする理由は より深くダンジョン へ潜り 強いモンスターと戦う為、もしもの時に この両手で仲間や友達や家族を守る為だ
イオン様の言う通り、僕には出世欲と言うのも希薄だしね?
望めば望むだけ、無限に欲望とは成長する。満たす為に努力をするのは悪くは無いが、僕は疲れてしまうからね? 否定はしないけど、僕は良いかな
「カヅキさん も 素晴らしい精神性をしていましたが、カナリアさん も相当な精神性をしていますね?」
「ありがとうございます?」
イオン様が少し困った様な表情をして言ったので、とりあえず お礼を言っておく 多分 褒められてないけど
「さて、そろそろ制限時間も迫ってきていますから お話に入りますね?」
「お話、ですか?」
先程まで僕が原因で困った様な表情をしていたイオン様が真剣な表情に変わったので相槌を打つ
「本来ならヴェスタの管轄なのですが、絶賛ロッカー禁固刑中ですので 私が代行する事になっていますので 私から」
「え、えーっと・・・お疲れ様、です?」
「ありがとうございます、カナリアさん」
何というか、イオン様って結構 多忙な気がしてならないので労うと ほにゃ っと苦笑をする おいたわしや
「まもなく魔玉収容作戦が開始しますよね?」
「はい、現在は前準備である第1フェイズ
「それにつきまして、カナリアさん に魔王の遺物への耐性を付与する事になりましたので、付与します」
「耐性、ですか?」
ほにゃ っとしていたイオン様の表情が真剣なモノに戻り質問してきたので答えると、そんな事を言われたので首を傾げて相槌を打つ
「チョーカーやピアス程では有りませんが魔玉には魅了のチカラが有るのですよ、より正確に言うと魔王の遺物には全てに備わっている機能らしいのですが」
「その魅了機能が3番目ぐらいに魔玉が強い訳ですね? 」
「簡単に言うと、その通りです」
イオン様の説明に対して聞くと その通りと頷く、魅了機能は厄介だ 耐性がなければ魅了の餌食になって最悪 仲間同士で潰し合わないといけなくなる
こう言う状態異常耐性は無くて困る事が存在しても、有って困る事は無いからね、うん
「あの、イオン様? 僕だけ耐性を獲得しても・・・」
「カナリアさんの懸念は理解しています、なのでユウキさん にも魅了耐性を付与しますので ご安心ください」
「ありがとうございます、しかし 僕とユウキ君だけですか?」
「ワカモさんは元々状態異常耐性を保有している関係で魅了にも耐性が有りますし、ヘンリさん は言わずもがな 状態異常無効スキルを保有していて、魅了は同空間かつ一定範囲内で効果を発揮するので、装置越しで相対する
「なる、ほど」
僕の心配をイオン様は察してくれていた様で、僕に分かる様に説明をしてくれる
そういえばワカモは魔王の遺物に耐性が有るから収容係をするとか言っていた様な気がするし、ヘンリは状態異常にならない的な事を いつだったか言っていた、多分
僕のパーティ、結構 ヤバい?