前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
例の如く、熟睡してしまい気づいたら朝だったので、軽く寝癖を直してからテントを出て伸びをしつつ、髪伸びたなぁ〜と考える
そろそろ髪を切りに行かないとなぁ とか下らない事を考えつつ、火の番をしてくれたワカモへ目を向けると、ヘンリとリューネ語で会話をしていた
謎多き美狐は謎が多いな、
そんな2人に近寄り
「おはようワカモ、ヘンリさん」
「起きたか主よ、おはよう。茶を淹れよう」
「おはようカナリア」
挨拶もそこそこに地面から伸びる黒い円柱に乗るカメラドローンを見て、まだ
【おっはーカナリアちゃん】
【おはようカナリアちゃん】
【朝までスヤスヤでしたなカナリアちゃん、おはようなんだぜ】
「おはようございます、まさか 寝ずに視聴してる感じですか?」
【俺はカナリアちゃんが寝た後、少ししてから寝たぜ】
【俺は完徹やでw】
【ワイもwワカモ氏の話面白くてw】
「あまり無理しないで下さいね?」
【はーい】
【カナリアちゃん優しい】
【分かったぜ】
挨拶をして尋ねると、そんなコメントが返ってきたので、そう言うと何か優しい判定されて少し困惑する
「主よ、これを飲んで目を覚ますと良い」
「ありがとう、ワカモ」
尻尾を使い器用にお茶を淹れてくれたワカモに お礼を言いキャンプチェアーに座りお茶を飲み、一旦落ち着いていると
「む? ナニカの声が聞こえるな」
「え?声?」
「・・・4時方向」
ワカモの言葉に少し驚き、ヘンリが指定した方向に目を向けるが、僕にはサッパリ分からない
姿も声も認識出来てないのは少し怖い物を感じるけど、モンスターは簡易結界で入って来れない筈だから、人の筈だ、多分
「
「んん? 確かに人の声がする・・・リューネ語?」
「
「呼ばれてますよ?」
「・・・そう、だね」
微かに聞こえて居た声が徐々にハッキリと聞こえ始め、ヘンリの表情があからさまに嫌そうなモノへと変わる
なんだろう、見つけて欲しく無いのかな? もしかして家出中とか?
もし家出なら日本まで来るとは、中々気合いの入っている家出だと思うし、よく日本の若宮ダンジョンだと分かったなぁ〜と感心する
「カナリア、五月蝿い迎えが来たから ぼくは行くね? タカキによろしく」
「え?あ、はい。分かりました」
「もう暫くは日本に居る予定だから、またね」
「はい、またいずれ」
ヘンリは そう言い名残惜しそうに言い、声の主がいる方向へと歩き出し、別れの挨拶をして去って行く
何と言うか、不思議な人だったなぁと思いつつ、お茶を啜る 美味しい
そんな訳で本当なら朝食を作って行く所だけど、昨夜材料が底をついているので、撤収を始める事にして残りのお茶を一気に飲んで片付けを始める
「そういえば鷹樹さんは?」
「主が快眠してる明け方頃に、急用でテントを畳んで先に引き上げたぞ?」
「本当だ、テント無いや」
【画面越しでもソコソコの音だったのに、スヤスヤのカナリアちゃん】
【スヤスヤ カナタソ、かわよ】
【カナリアちゃんはかわいい、正義】
起こしてくれてよかったのに と、思わなくもないけど、これも鷹樹の優しさかな? と思い、感謝しておく
にしても、コメントを見る限り僕が熟睡してて起きなかっただけの可能性はあるけどね? 疲れてたのかな?
「ではワカモに道具一式の積載が完了したので、今回の配信は此処まで。よろしければチャンネル登録、高評価をよろしくお願いします」
【おつ〜】
【お疲れ様カナリアちゃん】
【おつした〜】
いつもの締めの挨拶をして、ライブ配信終了を確認してからカメラドローンを回収し、ワカモにライドオンして出口を目指す
なかなか面白いダンジョンキャンプだったな、うん