前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
当たり前だが僕より背の高いリーゼロッテを観察していると
「そんなに私の私服姿が珍しいですか?」
「え? いや、まぁ そうですね」
「ふふ、変に繕おうとしない辺り、好感を持てます」
「ははは・・・」
リーゼロッテがパチンと指を鳴らすと、ニナを拘束していたバインドが解除され、すぐにニナが僕の後ろに回り抱き締めてくる、どうやらニナはリーゼロッテを警戒している様だ
それはそれとして、じろじろ と見過ぎた様でリーゼロッテに質問されたので素直に答えると、彼女はカラカラと笑う
「聖導教会修道女をしていますが、365日24時間 修道服を着ている訳では無いのですよ? 普段なら 寧ろ 修道服を着ている時間の方が短いかも知れません」
「どう言う事ですか? 若宮支部の寮に住んでいるのでは?」
「住んでますよ? でも、学校が有りますし」
「ん? 学校?」
ひとしきり笑ったリーゼロッテが説明をしてくれるが、彼女の言葉に違和感を覚えて首を傾げると
「あれ? そんなに不思議ですか? 私、高校生ですけど」
「え?! ととと歳上だと思ってました」
「そうなんですか? 来年度で17歳 高校2年生です」
「はへぇ〜 綺麗だし 凄いですね」
「そうでもないですよ」
リーゼロッテが結構 衝撃的な事を言ってきて 動揺して訳の分からない事を言ってしまったが、リーゼロッテは気にしていない様子なので良かった
「お待たせロッテ、そろそろ行きましょう? お父様が待っているわ」
「うん、今 行くよ アリア」
「リーゼロッテさん、彼女は?」
「この子はリーゼアリア、私の姉です。ちなみに双子なのでソックリでしょう?」
「ええ、本当に」
髪が肩に掛かるぐらいのリーゼロッテとは違い、腰に届きそうなぐらい髪の長い猫系獣人の少女が現れて、リーゼロッテの名を呼んだので尋ねてみると答えが返ってきた
双子らしく、本当にソックリで 髪型が同じだったら全く見分けがつかなさそうだ、うん
「何処かへ お出掛けですか?」
「父が長期の出張から帰ってきたので、家族の時間をと」
「なるほど、良いですね」
「カナリア様、そろそろ移動をしなければならなかったのでは有りませんか?」
「あ、そうでした。ではリーゼロッテさん、リーゼアリアさん、また」
「はい、若宮支部でお待ちしています」
「失礼致します」
僕の質問に律儀に答えるリーゼロッテに続く様にリーゼアリアが指摘してきたので頷き、僕はニナを背中に貼り付けたまま移動を開始する
結構長いこと立ち話をしてしまったので、映画の時間が心配だ
「ハジメちゃん、時間大丈夫そう?」
「なんとか大丈夫そう」
「そっか、良かった」
「カナリアちゃん、良い匂い」
「ニナちゃん、歩き辛いから 離れて欲しいな」
「えーーー」
ニナを貼り付けたまま移動しつつハジメへ尋ねると、時計を確認したハジメが答えてくれ、流石に歩き辛さを感じたのでニナへ 離れる様にお願いすると、不満の声を上げる えーーー ではない
そんな訳でニナが通常営業に戻ったと認識したハジメとシホによりニナは僕から引き剥がされ、強制連行されてゆく
「そういえば、何の映画を見に行くの? 聞いてなかったや」
「ルトル・トゥルーデ監督の最新作だよ」
「あぁ、SNSで話題沸騰のアレか」
「期待大よね」
ふと 思い出した事を尋ねると、ハジメが答えくれたので 相槌を打つ
もう齢60を超えているが、まだまだ現役続行するつもりでいるらしい巨匠 ルトル・トゥルーデの最新作
今回の最新作は、ほぼ全編 オーシアで撮影をしたらしいく 彼女にしては物凄く珍しい
これまではリューネ国内での撮影をメインとしていたからね
いやはや、一体 なにが彼女を心変わりさせたのか 少し興味が有るけれど、今か見る映画を見たら、何か分かったりするかな?
ま、分からなくても映画が楽しめたら、それで良いかな?