前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それからインカムの使い方を軽くニナに教える、まぁ教えると言っても ナビの設定の仕方とか ペアリングの仕方とか、基本的な事だけどね?
かなり便利でスマホと連携させると、スマホで操作出来るし 空間投影されているキーボードでも操作できる
カナル型イヤホンと同形状しているから、耳にスッポリ入って邪魔にならないしね?
高耐久 かつ 長時間使用が可能な素晴らしいインカム、これは素晴らしいと言わざるを得ない
そんな
うーん、このシスコンは とうとう 正気を失ったのかな? いや 元々 こんなだから通常か、うん
「三鶴ちゃん? なに それ」
「ステラ・アークから販売される、新しい公式グッズの1つだよ? ほら、カナリア号を受注販売するって事になっていたでしょ? アレの関連で ヘルメット販売もね?
「なるほど、そっか・・・」
流石に軽く引きながら三鶴へ尋ねると、悪びれる様子もなく アッサリと答えて来て言う
確かに僕達へ休む様に言った本人が仕事に忙殺されているのは、社長だからか と思っていたが、プラスαがあった様だ
実妹の公式グッズを躊躇うこともなく装備する鋼のメンタルを持つ三鶴に少し尊敬の念を抱かずにはいられない
まぁ産まれてこの方 家族に尊敬の念を抱かなかった事はないのだけれど
とりあえず、冗談でも 『 大きくなったら 三鶴ちゃん と結婚する 』 とか言わなくて良かった、言ったら最後 ガチ目に拗らせていたかもしれない
そんな恐ろしい妄想をして軽く身震いをした後、悪夢を振り払うべく 収納魔法からninja400を取り出して跨りエンジンを始動する、今日も良い音だ
「あ、ごめん ニナちゃん。燃料が半分切ってるから スタンドに寄って良いかな?」
「うん、良いよ? 私は余裕あるけど、念の為に入れておきたいし」
「ありがとう、三鶴ちゃんは 大丈夫?」
「まだ1メモリ減ってるぐらいだけど、一応 入れておこうかな?」
「分かった、じゃぁ・・・ 僕が先導するから、三鶴ちゃん 最後尾をお願い」
「了解、任せて?」
エンジンの鼓動を感じていると燃料計のメモリが半分を切っている事に気付き、これから走るには心許ないのでニナへ 言うと 快く了承してくれたので、三鶴を軽く打ち合わせしてから ニナの準備が整うのを確認し若宮ギルドの駐車場から出発する
若宮ギルドから最寄りのスタンドへ走り、ヘルメットを脱ぐのが面倒だったのでグローブだけ外して機械を操作して給油を始め、もう慣れているので手早く済ませて 邪魔にならない場所へと移動し、ニナと三鶴を待つ
「それじゃ、改めて出発」
「しゅっぱーつ」
「ふふ、出発だね」
然程待つ事もなく再合流出来たので、安全運転でスタンドから出て ひとまずの目的地である道の駅へと向かう
片道 約1時間ぐらいなのだけど、ニナは大丈夫かな? 慣れない運転は疲れてしまう物だから、気にかけつつ走る事にしようかな?
え? 三鶴? 三鶴は 別に気にかける必要は無いよ、疲れたら 上手い具合に申告してくるだろうからね、うん
そんな訳で市街地を抜けて山道へと入る、休み期間だからか車通りが多いので飛ばす事もなく、法定速度− 5〜10Kmの安全運転でトコトコ走っていく
今の所、ハンドル操作がグラついたりしたりしてないから、ニナは なかなか 運転の才能が有る様で良かった
公道は走れないけれど、僕も運転は出来るから ニナのすごさがよく分かる
何せ 一度 バンパーをゴリゴリ削った経験があるからね