前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんな安全運転で走っていると、年に数度は聴く 頭の悪そうなマフラーの音が聞こえくる
この周辺で人気のルートだからか、ドライブやツーリング目的のドライバーやライダーが多く訪れる、母数が多くなると言う事は ヤンチャをする者が現れ 遭遇する率が高くなるのが自然の摂理と言う物なのだろう、多分
と言うか、約3ヶ月前に訪れた時にも遭遇したっけ? まぁ仕方ない 運が悪かったと思う事にしよう
「もう少し言ったら少し道が広くなって路肩に寄せられるから、スピードを落として イキリ太郎には抜いて貰おうか」
「りょーかーい」
「了解だよ カナリア、でも イキリ太郎は我慢が出来ないかも、気をつけて」
「マジか、了解・・・ニナちゃん、右から来るから気をつけて」
「はーい」
絶対にマフラー以外も違法改造しているイキリバイクを走らせるイキリ太郎が、イエローカットして 物凄い速度を出し 黄色に彩られた中央線をハミ出て僕達を抜いて行き、あっという間に視界から消えていく
今 僕達が走ってるルートは、景色が綺麗な反面 道が広いとは言えない片側1射線で、緩めとはいえカーブが頻発する場所だ
もちろん、法定速度の範囲内で走る分には危険は少ないが、イキリ太郎の様に速度超過で走れば 余程の幸運と操作技術がなければガードレールの向こう側へ アイキャンフライして 見事 お星様に転生完了だろう
全く 彼等の考えが理解出来ないよ、そんなに死にたいのかな?
「なんとかトラブルもなく行ってくれたね?」
「だね〜」
「良い迷惑だよね、ああいう人が居ると ルールを守ってる人まで悪く言われてしまう」
「確かに、勘弁してほしいよね」
イキリ太郎が完全に探知範囲から消失した事を確認して呟くと、
いつもなら 相槌を打ったりして聞き手になっている事が多いから、本当に珍しい
「ニナちゃん、君もライダーにならないかい?」
「え〜? ん〜〜」
「カナリアとツーリングが出来るよ? これから大学生になるなら、一層 時間に余裕が出来る筈だし、カナリアはダンジョン外の企画を増やすつもりだからね」
「そうだよニナちゃん、僕とツーリング旅行しようよ」
「よ、要検討と言う事で 少し考えさせて?」
「おっけー」
僕がニナを勧誘すると、ニナは少し考え始め 三鶴がニナを惑わせる様な事を言うと、かなり悩み始める
三鶴が言った通り 高校卒業後はダンジョン外の企画を増やすつもりでいる、僕が知らない間に正式設立されたステラ・アーク ツーリング同好会によるツーリング配信が計画されている、もちろんライブと撮影の両方だ
ライブは参加者募集をして行う事になっていて、撮影の方は
僕が勝手に思っているだけだけど、北海道とかに行けたら良いな と思っている、あと沖縄にも行きたい
「いつかは、4端 制覇とかしたいよね」
「4端?」
「日本本土4極、北の宗谷岬、東の納沙布岬、南の佐多岬、西の神崎鼻の4つの事で、到達証明書が発行されていて全部集めると1枚の大きな証明書になるんだ」
「へぇ〜」
「ちなみ、
「え? そうなんだ」
「へえー」
日本の4極を制覇すると言う夢を呟くと、やはり一般人であるニナには分からなかった様で、概要を説明すると そんな気の抜けた相槌が返ってくる
まぁ当然と言えば当然の事だ、4端制覇をしたからといって何か偉業と言う訳でも無いしね?
本当、自己満足以外の何でも無いチャレンジだ
そんなニナの気の抜けた相槌を聞いていた三鶴が、何気なくぶっ込んできたので、軽く驚いてしまう
父と母、