前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それからマナーを守る善良なドライバーやライダーしか居ない中 他愛ないバカ話をしつつ走り、ひとまずの目的地である道の駅までやってくる事が出来た
「あ、高額サイン会してる」
「ねぇ、アレ さっき のイキリ太郎じゃない?」
「ん〜 ・・・ あー そうっぽいね」
「はは、星になってないだけ奇跡だよね」
「そだねー」
道の駅に入る為の順番待ちの列へ並び徐行しながら
そんな訳で休日とあって混み合っていて道の駅に入る事に少し苦労した後、車とバイクでは駐車場所が違うので一旦 散開して 各々 駐車して 目立つオブジェを再集合地点にして三鶴と共にニナを待つ
「ニナちゃん、大丈夫かな」
「これだけ密集していると、心配ではあるね」
「そうそう、それにイキリ太郎に類する人に絡まれたりしてないかも心配」
「なるほど、それは心配だね」
オブジェの前に設置されたベンチに座り呟くと、三鶴が相槌を打ってくれたので続けて言う
走行は上手だったニナが駐車まで上手とは限らないから、これだけ駐車場に人も車もごった返している場所では心配になってしまうし、イキリ太郎に類する人間が居る可能性もゼロでは無い
世の中には初心者に対して煽り運転等をする愚か者が存在するから、油断は出来ない、何せ ガチムチの我が父が運転していた車にさえ煽り運転をする
強制停車させて来た時、降りて来た愚か者に父が対応で降りたらビビってダッシュで逃げて行ったから、本当に度し難い愚か者だと思う
「・・・インカム、繋がったままのはずなんだけど 反応が無いな・・・なんか嫌な予感がする」
「あまりよろしくは無いけど、様子を見に行く? 最悪 轢かれても 僕と君なら平気だと思うし」
「徐行する車に轢かれたぐらいなら多分大丈夫だろうからね、僕等・・・行こうか」
僕達の使っているインカムはダンジョンの様な断絶した空間では500m 程しか通信距離が無いが、ここはダンジョン外 2㎞は通信可能範囲の筈なので、道の駅で2㎞も敷地がある筈も無いからニナとの通信は繋がったままの筈なのだけど、ニナからの反応が無い事に違和感を覚えたので あまり推奨は出来ないけどニナを迎えに行く事にした
「・・・何アレ?」
「渋滞? してるね?」
「ニナちゃーん、無事?」
「んぇ? うん、無事だよカナリアちゃん、なんだか目の前の人達が揉め始めちゃって、身動き出来ないの ごめんね? もう少し待って貰えるかな?」
「それは構わないよ〜」
僕と三鶴の会話を注視はしていなかったらしいニナから返事が聞こえ、ひとまず無事である事は確認出来たので、良かった
「交通整理が必要だね? 」
「カナリア、僕は サイン会してる警察に事情説明して協力してもらう様にお願いしてくるから、君はニナちゃん と一旦 合流して?」
「了解、お願いね?三鶴ちゃん、ニナちゃん 今から合流する」
「はぁーい」
なんだか取っ組み合いになりそうなぐらい揉めているのを見て呟くと、三鶴がサイン会をしている警察へ出張って貰う旨を口にし、ニナに合流する様に言って来たので 彼に従う事に決め、やや迂回する様に移動してニナのポルシェへ到達し、助手席へと座る
「ようこそ、マイカー へ」
「これ、すごく良い代物を使ってるね?」
「それね〜 おじいちゃん が 張り切ってさ? すっごい 良いやつにしてくれたんだよね〜」
「へぇ〜」
助手席に座り、念の為に鍵を閉めると ニナがニッコニコで そんな事を言ってくる
ニナの言葉の意味は どちらの意味だろうか?