前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
数分間の沈黙の間、
「ふぅ・・・それじゃぁ、一旦座って貰って良いかな? 首痛くなっちゃうし」
「・・・そうね」
ヘンリの言葉に紗夜は頷き、僕の隣へと座る
「ぼく が先日
「複製体の? なんでわざわざ? 理解出来ないわ、高々 人クローン1体の為の調査なんて」
「まぁ分からないよね、理由が。その人のクローン元が凡人だったなら、ぼく がわざわざ面倒くさいお使いさせられずに済んだのだけどねぇ?」
「どう言う事よ」
語り出したヘンリへ紗夜が返答するが、ヘンリは本当にダルそうに肩を竦めて言う
本当に面倒くさそうだなぁ、うん
「ん〜何処から説明をしたら本題を理解出来るかなぁ・・・よし、詳しく噛み砕くと長くなるから、少し省きながら説明していくね? 」
「仕方ないわね、分かったわ」
「まず大前提として神は存在する、そして神によりチカラを与えられた人間も」
「知識としては知っているわ、転生者と呼ばれる人達よね? 前世の記憶を持ち、尚且つ神からチカラを授かっているとか」
ヘンリは本題を説明する前の説明をし始める
統合騒乱後、世界の常識は塗り変わり 神の存在が実証され特異なチカラを持つ者、転生者と言う存在も認知された
今、この世界で一番有名な転生者は誰かと言うと、要
ありとあらゆる医術・医学を行使出来るチートとしか形容出来ない人物で、全国各地の病院に居る、文字通りに居る
転生者由来の膨大な魔力を使い分身体を作り出して医療に従事しているのだとか、たまにテレビに出てるし なんなら若宮ギルドの医務室にも居るし時々道ですれ違うぐらいだ
「その転生者に何の関係が?」
「件の複製体のベースが転生者だから問題あるんだよ、否・・・並の転生者であれば大して問題は無かったのだけど、ベースが悪かったんだベースが」
「どう言う事? 私はお祖母様の想い人としか・・・」
「・・・転生者にも神から下賜されたチカラの量、強さのランクがあるって事です紗夜ちゃん。多分そのクローンは僕よりずっと強い」
「カナリアちゃん?」
「件のクローン、イオン様からチカラを下賜された現在世界最強の一角を担っている転生者がベース何でしょう? 名前は確か・・・
「まぁ君は知っててもおかしくないね、うん」
同じ神からチカラを下賜された転生者と言うのは、何となく感覚で分かる物なのであるが、それはどうでも良くて
今 問題なのは、立花 夏月の複製体を一企業の女性が保有している事にある
彼女クラスの転生者の複製体となれば、核兵器クラス・・・否、国1つ地図から消せる地球滅亡クラスの戦力と言って過言ではない
転生者の強さのランクを5段階評価で表すなら、僕は2〜3で立花 夏月は7と言う具合のバグった評価をせざるを得ない
「何やらヤバい事は理解したわ、でも何で貴女が調査を? 貴女は王妹でしょう?」
「理由は幾つか有るけれど、①篠原家が日本において絶大なチカラを有している為、並の身分じゃ色々難しい事 ②ぼく がたまたま日本のダンジョンに用が有ったから ③転生前とはいえ母様の生家であり母様の実妹の凶行の責任を取る為、だよ」
「貴女の母親と言うと・・・前王妃シャルロット・マリアライト・ブリリアント?」
「うん、そのシャルロットで合ってる。転生者なんだよね 母様」
「それ私達に言って大丈夫なの?」
「別に良いんじゃないかな? 手放しに公表はしてないけど隠してないって言ってたし、それに・・・君の信頼を勝ち得る方が良いと判断した、だから知り得る情報は公開する」
「・・・そう」
うーん、やっぱり僕が聞いたら不味い内容としか思えないけど、今更逃げられないし、仕方ない諦めて置物と化そう