前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
おおらかなワカモが特定条件下では沸点が低い事について自己考察をしていると、レプリカレヴィ(推定)の相手をしていたであろう
「お疲れ様、本丸へ 攻めに入る前に支度を兼ねて 少し休憩にしましょうか」
「そうだね? 確か 魔玉は魅了の魔法を使うんだっけ?」
「ん、その通り」
「なら、事前準備が必要だね? この先は屋内になってるみたいだから、ブルーバードの支援は期待出来ないし」
「そうね、
「かしこまりました、お嬢様」
紗夜の提案を受け、ワカモが設置してくれた休憩セットに座り 少し脱力する
今のパーティメンバーで魔玉の魅了魔法を注意すべきなのは、ユウキとフラムベルグだろうか?
ユウキは耐性が低くい筈だし、フラムベルグは 大昔に闇落ちしてる前科があるからね
逆に状態異常に耐性のある僕や、状態異常無効のワカモ & ヘンリ、自力で対処可能なティアリー、そもそも効果範囲外にいる紗夜は ある意味で安心だから、ユウキとフラムベルグにバフをかける事にしよう
「それじゃぁ、ユウキ君とフラムベルグは このポーションを飲んで? 1時間ぐらいは効く筈だから」
「分かりました」
「あぁ」
事前に
まぁ確かに真っピンクな液体を飲めと言われたら、僕でも少しは躊躇うけど 仕方ないから我慢して欲しい所だ
そう言う訳で魔玉と対峙する前に出来る限りの事前準備をし、考えうる最善かつ万全の状態で準備を整え
「・・・行こうか」
「いよいよ 本丸だの」
「行きましょう、カナリアさん」
「私達で決着をつけましょう」
「ん、ぼく達が勝つ」
「本番が始まる様ね? フラムベルグ」
「そうだなティアリー」
右手に銃剣、左手にフロッティを携え メンバー へ声を掛けて 魔玉の待つ アリーナの奥へと歩み出す
屋内へ入り、途中の階段を降り 下へ下へと降りていくと そこには近代的な内装ではなく 石材作りの通路が広がっていて、禍々しい装飾がされた石扉が鎮座していたので、ティアリーに目配せをすると 頷き ティアリーはフラムベルグと2人で 石扉を切り刻み開門する
「無粋ねぇ〜 扉は切り刻む物ではなく、優雅に開けるものではないかしら?」
「これは失礼、其方が何か仕掛けているのか分からないからね? 容赦願いたい」
「本当、無粋ね〜 これだから子供は嫌い、得られるエネルギーも少なくて非効率だもの」
妖艶と言う表現がピッタリな女性がなんかピカピカした趣味の悪い椅子に座っていて、なんとも余裕な表情をして軽口を叩いてきたので 僕も軽口で返す
僕達の距離は約20m、この距離でも分かる 耐え難い嫌悪を抱く程に悍ましい気配を放つ彼女が魔王の遺物 魔玉 その物であると
今世において これ程までに特定の個人へ 嫌悪を抱いた事が無い僕には 1秒でも短くしたい気持ちを どうにか抑えて冷静に
そう
「主よ、吾が奴の相手をしても良いぞ?」
「うぅん、大丈夫 ありがとうワカモ・・・僕は1人じゃない、僕には君達 仲間がいるから」
「へへ、カナリアさんに頼られちゃぁ 頑張っちゃいますよ?」
「ん、期待に答える」
「そうね?」
「あらあら、そんな事を言われたら期待に答えたくなるわね? フラムベルグ」
「あぁ、間借りなりにも 今代の聖女だからな」
僕が心底 魔玉を嫌悪している事に気づいたワカモが僕に提案してきたので、そう返すと パーティメンバーがヤル気の有る言葉を言ってくれる
本当に頼りになる仲間だなぁ