前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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882. オペレーション レリック コンテイン 勝鬨

 

 

肩で息をしながら痛みで飛びそうになる意識を必死に繋ぎ止める、なぜかって? 右肩から先をスッパリと斬られてしまっているからだ

 

 

「すっごい痛い・・・治癒魔法かけよ」

 

「痛くない訳がないわよね」

 

「ティアリー、右腕くっつけるから 持ってて?」

 

「普通、もっと慌てるものじゃないの?」

 

「慌てても仕方ないからね」

 

 

フロッティを浮遊させティアリーに僕の右腕を拾って貰い適切な位置で保さて貰って治癒魔法を発動させるが、どうにも上手くいっていない気がしてしまう

 

 

「魔刀も呪われてる系? 面倒だなぁ」

 

「主よ、暫く待っていてくれ。吾がどうにかする、ティアリー 止血をしておいてくれ、このままでは持たぬからな」

 

「分かったわ〜」

 

 

呪われている様で治癒魔法を阻害され軽く悪態をついているとワカモがやってきて、ティアリーに止血する様に指示を出し 魔王トウカを始めとした魔王の遺物を全て影へ沈め 収容していく、その様子を見つつ 流石に疲れてしまったので 障壁を展開し その上に腰掛けるとティアリーが右肩の傷口を凍結して止血してくれる

 

 

「ありがとう ティアリー」

 

「良いのよ カナリアちゃん、今回のMVPは貴女だもの」

 

「はは、みんなのお陰だよ」

 

「謙虚ねぇ」

 

 

止血をしてくれたティアリーに お礼を言うと、そんな事を言ってきたので本心で返すが、なんか微笑みながら頭を撫でられる事になってしまった 何故かな?

 

 

「よし、ひとまず収容完了だな。残りは・・・ヘンリ、漏れがないか捜索を頼む」

 

「ん、了解 紗夜(さや)手伝って」

 

「仕方ないわね、分かったわ」

 

 

僕がティアリーに撫でられていると、まだ回復しきっていない様子のワカモが戻ってきて、ヘンリに指示を出し ヘンリは紗夜を巻き込んで魔王の遺物捜索を始める

 

 

「ひとまず一段楽だな、今 治してしまわぬと 生身にダメージがフィードバックしてしまうやも知れぬからな、始めよう」

 

「大丈夫? 魔力が切れたんじゃなかったの?」

 

「はは、問題は無い。アレは吾が使い魔として顕現する為に出力制限を課されているからに過ぎない、だから魔力自体は まだ余裕はある 心配しなくで大丈夫だ」

 

「そうなんだ」

 

「そうなのだ、始めるぞ」

 

「うん、よろしく」

 

「ティアリー、主の右肩を保持していてくれ」

 

「了解よ」

 

 

ワカモは僕の質問に答えて、ティアリーに僕の右腕を適性な位置で保持する様に指示をして、虹色に輝く焔を使用して治療を始める

 

 

「浄火の焔だっけ? アレ? 邪悪かモノを焼く魔法じゃなかったっけ?」

 

「ん? あぁ 実は 浄火の焔は 邪悪なモノを焼くが、善なる者には癒しを与えるのだよ」

 

「へえ〜 そうなんだ〜」

 

「凄いわねぇ、さっきまで呪われていたのに 解呪されているわね」

 

 

キラキラと輝いて綺麗な焔が僕を容赦なく炙るが全く痛みもなく、むしろ ドンドン痛みが癒えていく、凄い

 

 

「よしよし、もう骨が くっついてきたな? やはり聖女に浄火の焔を使うと効果が高い様だ」

 

「そんなまさか」

 

「あら、当然の事じゃないかしら? 善性が高ければ高い程、治癒効果が高まるのよね?」

 

「その通りだ ティアリー、聖女は 善性が高い者でなければ成れぬからな」

 

「なるほど? 確かに、その理屈だと そうだね」

 

 

徐々に右腕の感覚が戻り始めるのを感じつつ、ワカモの言葉に軽く否定を示すと なんとも もっともらしい説明をされてしまい、納得する他無くなる

 

確かに聖女は善なる者の象徴と言っても差し支えないかも知れない

 

 

「主よ、いずれ浄火の焔を会得すると良い、便利だからな まぁ燃費は良くないが」

 

「燃費は良くないんだね?」

 

「あぁだが攻撃魔法ではないから、主の場合 クラス補正で燃費は良くなるかも知れんから、あまり気にしなくて良いだろう」

 

「そっか」

 

 

ワカモは治療を継続しながら、僕に浄火の焔の会得を勧めてくる。確かに会得すれば色々と便利そうだから、そのうち 会得する事にしようかな?

 

 

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