前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
柄にも無く感慨深くなってこれまでの回想をしたりして少しセンチメンタルな事をしている間に、卒業式は淡々と進み つつが無く終了した
僕は部活に所属していた訳では無かったから、特別 後輩に囲まれたりしないと思っていたけど、予想に反して花束を貰ったりしたので、少し驚いてしまった、あと定番かも知れないけれど 呼び出しの手紙が教室の机に置かれていたので、とりあえず中身を読んで 呼び出し地点へと向かって 待っていた男子生徒に 交際要請されたけど、丁重にお断りさせて貰った やっぱり僕は女の子の方が好きだからね、うん
とりあえず僕が末代なのは確定だね、ははは
そんなある意味で思い出になる様なイベント(仮)を超え、数日が経過した今日この頃 真昼間から僕は若宮ギルドの中ホールに正装に身を包み、壁際の椅子に座っている
因みに正装とは、ローレライの上に シュナウファー家の私財の約100分の1を使用し制作された法衣を身に纏っている状態の事だったりする、ローレライだけなら兎も角、法衣は 僕には少々重く感じるからね、うん
だいたい法衣はローレライと違って自浄能力が無いし、汚しそうで怖いし
「ん、カナリア もう来ていたの?」
「あまり自宅に居ると お母さんに捕まって 年齢不相応なフリル増し増しドレスを着せられたりしますから」
「アルエットなら仕方ない」
「ははは、まぁもう慣れましたよ」
「そう」
僕が ぼけぇっとしていると、メリハリのあるドレスを着てヘンリが現れたので相槌を打つ、僕達が若宮ギルドの中ホールに居るのは 先の作戦の祝勝会と卒業祝いに参加する為で、中ホールの理由は ステラ・アーク以外に所属している探索者が参加出来る様に、と言う配慮からだったりする
そんな訳でヘンリと他愛ない話をしていると、如何にもな正装の
そんな事を考えていると、わざわざ司会を依頼したのか 渋谷ギルド支部長 アリサ支部長がレディーススーツに身を包み 祝勝会の開始を宣言する、やはり慣れているのか、なかなか 上手い
それから椅子から立って冬彩から飲み物を受け取りアリサ支部長の乾杯の合図に合わせて乾杯し飲む、なんだか高級感を感じる林檎ジュースに少し感動する
「改めて 卒業おめでとう、カナリアちゃん」
「ありがとう、紗夜ちゃん」
「貴女と出会って もう3年が経つのね」
「なんだか、あっという間だった気がするよ」
「そうね、貴女風に言うと 退屈しない日々、と言った所かしら?」
「ふふふ、よく分かってるね? 紗夜ちゃん」
紗夜に卒業を祝ってもらえたので お礼を言うと、紗夜はニコニコとして 言う
本当、あっという間の3年間だったと思う、紗夜と出会い ステラ・アークを盛り上げて 気付けば所属するスタッフも100人を軽く超え、所属する配信者も約20人にまで増えたし、この先も増えていくだろう
「ねぇ、カナリアちゃん? 提案があるのだけれど」
「紗夜ちゃんが僕に提案? 珍しいね? 普段なら僕の了承を取らないのに」
「案件や活動に関わる事なら
「そうなんだ?」
ニコニコとしていた紗夜が真剣な表情となったけど、いつもの調子で尋ねると そんな説明をしてくれたけど イマイチ僕には理解出来ていないが 紗夜は気にせずに
「単刀直入に、カナリアちゃん 私と同棲しない?」
「ん? 同棲? 同居 或いは ルームシェアではなく?」
「同棲で合っているわ、あら? 結構 アピールしてきたつもりだったけれど、残念」
「いやいやいや、ほら 僕 女の子だよ? 紗夜ちゃんも」
「ん? 変ね、カナリアちゃん 貴女 恋愛対象は女性よね?」
「ふぁーーー」
「むーーー 紗夜、ズルい カナリアとルームシェア、ズルい」
「あら、ズルいも何も、同棲だもの 恋人同士 愛の巣を造るのよ?」
真剣な表情の紗夜の口から普段の彼女からは聞けない様な言葉が出て来て、僕は少し混乱しながら返事をすると なんだか事態が悪化して行き 僕の恋愛対象まで紗夜にバレていた事が判明し、ヘンリも 謎の参戦をする
あぁ神様・・・いや、ちゃんとしよう
イオン様 そしてヴェスタ神、僕は お2人に感謝しています
死して無辜の魂となった僕を転生させていただき、この様な素晴らしい人生を送れているのですから
もう僕が望む事は 1つ 僕と関わった人達の幸せで有る事です
僕は幸せです、たとえ 目の前で謎の争奪戦(仮)が勃発していてもです
いやはや、本当に退屈しない 良い人生だよ、全く
= end =