前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
寝耳に水の話が有ったり、予期せぬ出会いが有ったり、聞いたら不味い内容の話を聞かされて置物と化したりした6月を超え、7月に突入した今日この頃、僕は父の運転する車に輸送されている
「カナリア、制服で良かったのか? アルエットが お前のドレス用意してたろ?」
「してたね、あんなヒラヒラしたのは趣味じゃないし落ち着かないから制服が良いんだ、お母さんには悪いとは少し思うけどね」
「あー・・・まぁ〜似合うとはいえ お前の年齢を考えると、少し幼稚なデザインかなぁ? とは俺も思ったけどな?うん」
仕事の都合で母が同乗していない事を良い事に容赦のない本音を父へ吐露すると、苦笑しながら同意してくれる
まぁこの車には僕と父しか乗って無い訳だが
さて 別に僕は母が嫌いな訳ではないし、愛し甘やかされている実感はあるが、こう・・・僕の年齢を考慮してほしいと思ってしまう
着ろと言われればゴスロリとか甘ロリだって着る、ただ時と場合によるのだ、特に今日の様な僕が目立つとダメな日は特に
自分で言うのには抵抗あるけど、僕は平時でも珍獣レベルに目を引く存在なのだ、だから母が気合いを入れて用意したドレスより 普遍的な制服が最善手なんだ、そう僕は信じている
「ほら、僕ってただでさえ珍獣並に目立つし? 主役より目立つのはダメじゃない?」
「それはそうだが、自分で言うのか?」
「実際会う人会う人に言われ続けてるからね、可愛いとか、美少女とか、妹にしたいとか、etcetc」
「ま、お前は間違いなく美少女だよ、本当アルエットに似て良かったな?」
父はガハハと笑い言う、大丈夫だ父よ、僕の内面は間違いなく貴方の影響を受けている、じゃなければ 前世の性格と違い社交的になってないのだから
チカラこそパワー、良いよね
そんな他愛ない話をしながら結婚式場へと車は進み、小1時間で到着し下車して身体を伸ばす
そういえば散髪するの忘れていたけど、今更だから気にしない事にし、肩を回しながら歩く父の後を追い式場へと入ると、既にそこそこ人が居て少し驚く、チャペルの方の時間まで結構あるしね?うん
それにしても
奥さんになる
秧鶏と同世代の人って、結構押しが強かったりキャラが濃ゆい人が多い印象だったけど、秧鶏はお淑やか系だった
脳死でデカくて目立つ父の背中についていくと親族控室なる部屋に辿り着いて、中に入ると僕と同世代の子供はおらず、幼児か成人してるかの二極化していた
そりゃそうだよね、ウチの年齢バランスが少し悪いのが原因だよね、うん
座り心地が良さそうな椅子にアンティーク調のテーブル、壁に掛かる何か綺麗な絵に花瓶に生けられている花
それを無視して父は秧鶏の両親の方へ行き軽く挨拶をしていたので、便乗して僕も軽い挨拶をしてから、何となく嫌な予感がしたので 花を摘みに行く と言う名目で控室を脱出する
実際トイレに行きたかったし、結婚式場って普段入らないから好奇心に勝てなかったのもあるけど
そんな訳でトイレを済ませてから手洗い場の鏡を見つつ髪飾りを外して髪を整えて髪飾りを再装着して髪を結う
ほんと便利な髪飾りだ、汚れても自動洗浄機能ついてるし、自己修復もしてくれるし、リボン部分が伸び縮みするから髪型のバリエーションが増やせる、魔武器ってほんと凄い
そんなこんなトイレを後にして式場内の徘徊を始める
何というか、全体的に煌びやかでキラキラしてる印象を受ける、まぁ結婚式場だから当たり前かも知れないけど
僕達の他にも何組か結婚式を行う人達が居るみたいで、控室前に看板?みたいな奴が立っているのが見える
そして凄く広い、脳死で徘徊したら迷子になりそうなぐらい広い