前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
結局式場が広くて迷子になってしまった僕は式場の従業員のお世話になり親族控室へと時間ギリギリに戻り事なきを得た
いやぁ危なかった、遅刻もそうだけど、母が僕に用意したドレス持ってるのが見えてしまったからね、うん
そんな訳で僕は案件をこなしたり攻略のライブ配信をしたりして過ごし、7月も下旬に差し掛かり1学期の終業式を迎え、納車されたz125proに跨り下校する
いやぁバイクは良い、気持ちが良い、ただ7月は日差しが強いから対策しないと日焼けとか熱中症になってしまうかも知れない
車高は少し高いけど、僕には障壁術があるから大丈夫、足が付かない分はシールドでかさ増しできるから
そんな訳で風を感じ上機嫌にバイクを走らせギルドへ到着し、頑張って習得した収納魔法を使いz125proとグローブ、ヘルメットを収納して、中に入り備え付けのテレビが目に入ったのでチラ見すると、オーシアの大きなダンジョンが攻略されたニュースが目に入る
「だいぶデカかったアレか、ふぅん」
「やっほ〜、カナリア」
「ヘンリさん、こんにちは」
「うん、こんにちは」
ニュースに気を取られていると、死角から蒼髪美少女ことヘンリが微笑みながら現れたので、挨拶をする
やっぱり36歳には見えないなぁ
「あれ? 1人ですか? ユウカさんは?」
「ユーカちゃんは五月蝿いから仕事を言い付けてある」
「そうなんですね?」
僕とヘンリが話して居たら騒がしくなりそうなのに、静かなままだったので周りを見渡し彼女の付き人であるユウカの姿を探すが見当たらなかったので、尋ねると ヤレヤレといった表情をして返事が返ってくる
付き人として、それは大丈夫なのか? と思ったけど、主人であるヘンリの命令なら仕方ないのかも知れない
「サヤに聞いたけど、リューネのヴェスタ神教本部へ礼拝に行く予定なんだってね? 丁度 例の お使いも終わって一度帰国するから、同行しない?」
「え? いやぁ、流石に迷惑を掛けちゃいますから・・・」
「カナリアは ぼく の恩人、だから気にせず同行するべき」
「なんか、押し強くないですか?」
なんかグイグイと迫ってくるヘンリに押され、どうしようか悩む
確かに同伴者が居ても知り合いが居ないのは少し不安だし、居たら助かるけれど、流石に一国のお姫様に甘えるのは不味い様な気がしなくもない
「カナリア、ぼく の言う事を聞いておくほうが後々便利、身一つで行ったら教会から聖女就任の洗礼をさせられる」
「いやいや、まさか」
「君はヴェスタから聖女に任命されているって、ぼく 知ってるんだよ?」
「・・・なんで、それを」
「ぼく はヴェスタと知り合いだから」
ヘンリは僕に顔を寄せて小声で言ってくる、これは拒否権無いかも知れない
「別に君をどうかしようと思ってないよ、君には自由の身で居て欲しいしね? それにリューネ王族だから教会にもコネあるし」
「・・・分かりました、よろしくお願いします」
「うんうん、分かってくれて嬉しいよ。いつ出発にする? 明日?」
「せめて準備に2日下さい、お願いします。航空チケットも取らないとダメですし」
「そう? カナリアは身支度だけしたら良いよ、チケットとか宿泊先は ぼく が手配しておくから」
「いや、それは流石に」
「良いから良いから、お姉さんに任せて起きなさい」
何というか、紗夜の比では無いぐらい押しが強いヘンリに押し切られる形で僕のリューネ旅行(仮)が決定してしまった
もう少しスケジュール調整して
すまない、マイ・ブラザー お姫様の圧には僕程度の小市民では到底抗えるパワーは無いのだ、本当にすまない
これは両親も含めて相談の流れになりそうだなぁ、まぁ結構忙しい人達だし、同行者の枠からは外れると思うけど