前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
大して興味の無い口喧嘩にも飽きたのでヘンリに案内を願い出て最上階カフェテラスを後にすると、自称護衛だからかマリアとリリスもついてくる
「ウチの身内が騒がしくて申し訳ない、仕事は出来るのだけど皆んな一癖も二癖もある人が大半なの」
「その様ですね・・・ご苦労お察しします」
「ありがとうカナリア・・・あぁみんな君みたいに聞き分けが良ければ良いのに」
「えぇ〜私は おじさん程 好奇心に支配されてないよ〜?」
「マリアに同意、ボク達は聞き分け良い方、訂正を要求する」
なんか心なしかシオシオし始めてるヘンリの苦労を察して慰めるとマリアとリリスがヘンリの言葉に異議を唱える
本当元気な人だな、マリアとリリスは
エレベーターに乗り高そうな黒塗りの車へ案内され、乗車して気になった事を彼女達に尋ねてみる
「あの・・・お二人はヘンリさんと、どの様な関係なんですか?」
「ん〜? 叔母と姪だよ〜」
「ん、自己紹介がまだだった。ボクはリリス、こっちはマリア、よろしくカナリアちゃん」
「よろしくねぇ〜」
「あ、はい。よろしくお願いします」
僕の問い掛けにマリアが先に答え、リリスが続き自己紹介をして来て何かタイミングが狂わされて変な感じになって変な返答しか返せなかった
というか、運転手のメイドさんを省いた車内に居る人間5名中4名の一人称が 僕でなんか愉快な空間になってるなぁ
「ぼくは末の王妹で、その双子は下から2番目の王弟の娘。そしてユーカちゃんと同じ血筋」
「あー・・・なるほど、理解しました」
「いやいや、ユウカおばさんと同列に扱われるのは少々不服だよ、カナリアちゃん」
「ん、即時撤回を求める、いくらカナリアちゃんが可愛くても許容できない」
「あ、はい、すみません」
ユウカと同列に扱われるのが本当に嫌な様で、僕へ抗議してきたので口先だけの謝罪をしておく
「ちなみに、お二人の年齢は?」
「えぇ〜っと・・・確か26歳のはず」
「26歳で合っている」
うん、ヘンリと違い外見年齢と実年齢がほぼイコールのようだ
まぁ美人である事は変わらないのだけども
「シンクおじさんは・・・何歳だっけ?リリス」
「50と少しだったのは覚えている、不覚」
「なんです? リューネ王族は老けない
「ん〜その可能性は否定できないなぁ〜」
「確かに、お祖母様達も老けない、不思議」
僕の言葉にカラカラと笑い否定をせずにマリアが言い、リリスが続く
もしかしてマジで呪いの類いが掛かってるのだろうか?
またはエルフとかの血が入ってるとか? それも否定出来ないなぁ、僕はリューネの事をよく知らないし
「そういえばユウカさんと同じ血って言ってましたが・・・」
「うん、私達のママがユウカおばさんの姉なの」
「名前はリオン、怒ると超怖い」
「2人が怒らせる事をするからでしょ? 」
シンクが言ってたリオンなる人物は2人の母親だったようだ、リリスの様子から察するに、本当に怒らせたら不味い人のようだ
「リオン姉様は、とても優しい人。奇人変人の巣窟の立花家で珍しい常識人の1人」
「それな〜」
「事実、否定できない」
「えぇぇ・・・」
ヘンリの言葉にヘンリがカラカラと笑い同意を示し、リリスがしみじみ噛み締め頷く
「タチバナ カヅキの名前は聞いた事は有るよね? 確か日本の教科書にも乗ってるはず」
「え? えぇ、はい。名前と何をしたかフワッとは・・・」
「マリアとリリスは、そのカヅキおばさんの孫なんだ。マリアなんかだいぶ遺伝してて研究職なんだ」
「おばあちゃんの足元にも及ばないけどねぇ〜」
「は、はぁ・・・」
教科書に載ってる、近代史の中でも飛びっきりぶっ飛んでいる技術を用いて歴史に名を刻んだ人物の孫と対面するとは予想してなかったなぁ
なんか、人脈が大変な事になって来てない?