【カオ転三次】とある転生者の日記   作:幻 幽鬼

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日記:オカルト初心者に現実の酷さを教えてみた

 

 ■月■日

 

 今日もドブカスの修行を付けたんだが、ドブカスが従順過ぎてキモかった。頭カオス属性かよ。

まあ、人も悪魔も従順な方が教えやすいので俺は全然構わないんだが。

 

取り敢えず、今回このドブカスは初めての修行なので座学を中心に陰陽術と精神修行を行い、合間合間に戦闘術を挟んでストレス発散をさせる方針にした。

何せこいつ、覚醒したのがつい最近のことでオカルトに対して知見が無いため、下手しなくともメシア教に教化されたりダークサマナーに生け贄にされるか悪魔に食い殺される未来しかなさそうだからだ。

 

 それなら出来るだけ知識を詰め込み、空いた時間に体を動かした方が効率は良いし死ぬ確率も多少は減らせるだろ。

性格に関しては直せれば良いな程度に考えよう。

 

 

 

 ■月■日

 

 依頼から数日が経過した。

座学でオカルト社会の常識や悪魔の逸話、日本の歴史を教えたところ、日本のオカルト事情が大分終わってる事を知ったドブカス君は初めは顔を青くしていたが今では鬼気迫ると言った表情で必死に修行へと取り組んでくれる様になった。

特にメシア教が行った核をちらつかせ当時の霊的国防機関ヤタガラスの主力を自害させたり、戦後GHQに隠れて日本の霊能力者達を殺して教会を建てて回った話をしてからは周囲に傲慢な態度をとらなくなったレベルでかなり精神的にきたようだ。

 

 この土地にも当然の様にメシア教の建てた教会があり低レベルだが天使も居るので、早まってメシアンに喧嘩を売らないようにと一応釘は刺しといたが意味があったかは分からん。

 

 

 

 ■月■日

 

 地主から依頼を受けてから1ヶ月。

今日で若干綺麗になったドブカスへの初めての修行が終了した。

座学は生きるのに必要な分は教えられたし、陰陽術も彼が頑張ったお陰で破魔と呪殺に加えて即死を防げるタイプのテトラジャや指定した一人の命中・回避を一段階強化するスクカジャの2つも術式を覚えてくれた。

戦闘術は初日に素手だけで分からせた弊害か残念ながら素手での戦闘しか覚えたがらなかったから伸びが悪い。

本当は満遍なく技を仕込みたかったが時間も足りなかったし仕方がないか。

 

 最後に術式を短期間に二つも覚えたご褒美に何が欲しいか訊いたら、オカルト社会で活動する用の名前が欲しいとののとだったので、本人の容姿が似ている事から【直哉】と名付け、苗字は自分で考えさせた結果【禅院直哉】になった。

適当に扇と名付けなかった自分をちょっとだけ褒めた。

 

 

 

 ■月■日

 

 今回は廃棄された村に拠点を移した。

此処は昔、とある山の神を祭って霊脈を管理していた一族が居たのだが、メシア教に神を封印されその後濡れ衣を着せられて根切りにあって血は完全に途絶えるも、異能者が最期に土地のアライメントをカオス/ダークへと変更することで天使達ロウ/ライト属性からの土地への干渉を受け付けさせず、教会を建てる事を諦めさせたという資料が残る地だ。

とは言え、そのせいで異界の発生が多発し人の住みにくい土地となって無人の村になったのだが。

 

まあ、俺にとっては異界の数が供給過多で罠やギミックの殺意が高い事以外は悪魔合体に必要な悪魔やマグネタイトが豊富に採れて、稀に御霊悪魔も狩れるいい土地だけど。

 

 妻には悪いが出産するまでの間、此処を拠点に身を隠しながら生活する事になる。

 

 

 

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