■月■日
エストマの御札の数が心許なくなってきたので修行を受けるついでに星霊神社に行ったら【妖鬼シキオウジ】と闘わされた。
あのシキオウジ、神主曰く現在建設中のガイア連合の支部に設置する予定の【拠点防衛用式神】とのことだ。
Lv1にLv60の巨大概念持ちの悪魔を気軽に嗾けないでほしい。
いくら多少動くのが遅いとは言え物理や火炎は無効で破魔・呪殺は反射するし、分類的には下位式神だから精神状態異常も効かない。
その上、破魔or呪殺の広域に確率で即死をばら蒔いたり、万能属性の【メギド】を連射したり、体力を削って不利になると完全回復してきたり。
しかも、今回は【洗脳】こそ使ってこなかったが【クロスアイ】に【麻痺針】なんかの状態異常の絡め手なんかも使ってくるからレベル差以上に殺すというシキオウジからの意思が自我を持っていない筈なのに感じられるかの様だった。
専用式神を盾にしながら、覚えたてなサマナー技能の【召し寄せ】や【隠し身】を自身にも適用出来るよう改変出来なかったら初撃で死んでたかもしれない。
結局、この日はシキオウジを相手に一日中死なない様に立ち回りながら戦いトドメに【シャッフラー】と【カードハント】で即死コンボを無理矢理成立させて倒し、レベルこそ儀式でレベルダウンする前以上になることが出来たのだが。
追加の悪魔カードとその悪魔を扱えるようになる為の修行をする時間を確保する事が出来なかった。
今日は目的のアイテムは買えたし大幅にレベルが上がったから損をしていない筈なのに、新しい悪魔変身先を得るための修行や格上相手に命のやり取りをした精神的な疲労感から損した気分だ。
■月■日
天使たちの様子がおかしい。
具体的には、今までは俺と会話をする時はある程度距離があった筈なのに今では体と体が触れる程に距離を詰めて見上げながら話し掛けてくるし、なんなら熱っぽい視線を結構な頻度で向けてくるのだ。
レベルが上がる前の彼女たちが向ける好意は子供が親に向ける幼稚な物が精々だった筈なのに、急に女が気のある男に向ける情念の様なものを向けられ、正直言って困惑している。
同時最新の式神用3Dプリンターで式神体が作られている為どの天使たちも美人なので。
何と言うか、こう、色々と流されそうになって困る。
悪魔の誘惑に負けないように覚醒者用の貞操帯でも身に付けるか?
それともなんでもいいから修行にでも打ち込むか。
人間の彼女がほしい。
まあ、人間とのコミュニケーション能力が壊滅的だから望み薄だけども。
だけど、不思議な事に俺たちとは普通に話せるんだよな。
なんでやろ。