WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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2話 花火大会 開催

 

 

 

 

瑛人は三玖達と一緒に、花火大会が開催される場所へと向かって行った。

 

 

 

???「お兄ちゃん。瑛人さんと五月さんが四人もいる。」

 

 

 

向かっている途中、自分達のことだろうと思い声がした方向に、視線を移した。

そこには、風太郎と五月、そしてオーバーオールを着た少女がいた。

 

 

 

瑛人「お、《らいはちゃん》じゃん。」

 

らいは「こんにちは!瑛人さん!」

 

 

 

風太郎の妹・上杉らいはは元気よく瑛人に挨拶をする。

 

 

 

風太郎「お、お前等・・・何でここに?というか勉強は・・・」

 

一花・二乃・四葉・五月「ギク!」

 

 

 

三玖除く五つ子の四人が反応する。

それを見た風太郎は四人に呆れる。

 

 

 

瑛人「お前な。この日さえも勉強って言うのかよ。」

 

三玖「私はやったよ。」

 

瑛人「三玖は偉いね。」

 

 

 

二人がそう会話をしている間、風太郎は四人に叱る。

 

 

 

風太郎「お前等、今すぐ帰って勉強を・・・」

 

らいは「お兄ちゃん・・・ダメ?」

 

 

 

するとらいははウルウルとした瞳で兄を見つめる。

兄はそんな妹を見て勿論、断るはずなく、

 

 

 

風太郎「勿論、いいさ。」

 

 

 

と答えてしまう。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

二乃「もうすぐ、花火大会が始まっちゃうわよ・・・・・・何で家で勉強しなきゃいけないのよ??!!」

 

 

 

あの後風太郎は五つ子をPENTAGONへと連れ戻し、三玖を除く四人は風太郎に勉強をさせられていた。

 

 

 

風太郎「勉強をしていないからだ・・・終わるまで絶対に行かせてやらねぇ!お前等!三玖を見習え!彼奴はもう既に勉強を終わらせているんだぞ!」

 

 

 

そう。

風太郎の言う通り、三玖はもう既に勉強が終わっていたのだ。

なのにも関わらず、四人は全く勉強をしていないのだ。

 

 

 

瑛人「はぁ・・・分からんかったら俺達に聞けよ?」

 

四葉「はい!朝山さん!分かりません!」

 

瑛人「早速かよ?!」

 

二乃「何でもいいから早く終わらせてぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ようやく勉強を終わらせた四人は風太郎と瑛人、三玖と共に祭りへと着いた。

 

 

 

二乃「何時からだったっけ?花火大会。」

 

三玖「19時から20時まで。」

 

らいは「お兄ちゃん!見て!四葉さんがいっぱい取ってくれたんだ!」

 

 

 

らいはは兄に大量の金魚が入った袋を見せた。

それを見た風太郎は、四葉を見て呆れる。

 

 

 

風太郎「もっと手加減できなかったのか・・・」

 

四葉「えへへ・・・らいはちゃんの頼みでついつい。」

 

らいは「それと、これも買ってくれたんだ!」

 

 

 

今度は線香花火である。

それを見た風太郎はツッコむ。

 

 

 

風太郎「それ今日、一番いらないやつ!」

 

らいは「待ちきれないんだもん!」

 

 

 

風太郎は呆れながらも、妹だから仕方無いと終わってしまう。

 

 

 

風太郎「四葉お姉ちゃんにお礼を言ったか?」

 

らいは「あ!」

 

 

 

らいはは四葉を抱きつけながら言った。

 

 

 

らいは「四葉さん!ありがとう!」

 

 

 

四葉はらいはの笑顔に心臓を撃ち抜かれた。

 

 

 

四葉「あ〜!らいはちゃん可愛すぎます!妹にしたいです!否、ちょっと待って?上杉さんと結婚すれば義妹にできることに・・・」

 

三玖「結婚・・・エイトと・・・あ、エイト・・・やめて・・・やっぱやめないで・・・」

 

 

 

四葉はらいはを義妹にしたいため風太郎と結婚したいというとんでもないこと発想と、三玖は四葉からの「結婚」というワードを聞き妄想する。

 

 

 

二乃「アンタ達ね・・・朝山!上杉!アンタ達にはこの子達に変なことを教えないで!」

 

風太郎「しねぇよ!」

 

瑛人「そうだ!」

 

 

 

二人は後退る、が瑛人の肘に何か柔らかいものが当たった。

それもまるで、マシュマロのような。

 

 

 

瑛人(な、何だこの感触は?)

 

 

 

振り返ると、そこには顔を紅くする三玖がいた。

つまり、彼の肘は三玖の胸に当たっていたのだ。

 

 

 

瑛人「あ!ご、御免!」

 

 

 

瑛人は即座に謝罪するが、

 

 

 

三玖「い、いい・・・」

 

 

 

と答える。

 

 

 

瑛人(ん?今、いいと言ったか?それとも、気の所為?)

 

二乃「アンタ達!祭りと言ったら《アレ》を買うわよ。」

 

風太郎「アレ?」

 

 

 

風太郎は何のことか分からないが、他の五人は分かった。

 

 

 

三玖「そういえばアレ買ってない・・・」

 

一花「あ、もしかしてアレの話してる?」

 

五月「アレやってる屋台ありましたっけ・・・」

 

四葉「早くアレ食べたいなー。」

 

瑛人「あー、アレな。」

 

 

 

みんながアレアレ言っているが風太郎にはなんなのかわからない。

そして、何故か瑛人まで便乗している。

 

 

 

風太郎「だからアレって何だよ・・・」

 

全員「せーの!!!」

 

一花「かき氷。」

 

二乃「リンゴ飴。」

 

三玖「人形焼き。」

 

四葉「チョコバナナ。」

 

五月「焼きそば。」

 

瑛人「クロノスタシス。」

 

 

 

それぞれバラバラであった。

しかもその中に、変なことが聞こえた。

 

 

 

風太郎「おいちょっと待て!瑛人!」

 

瑛人「ん?どうした?」

 

風太郎「クロノスタシスって何だ?!それ楽曲だろ?!」

 

瑛人「あ〜、言ってなかったっけ?俺、B〇MP O〇 CHI〇KEN好きなんだよな〜。」

 

風太郎「否、お前がB〇MP O〇 CHI〇KENが好きなのは分かってるんだよ!それ祭りと関係ないだろ?!」

 

瑛人「バリバリ関係あるだろ?」

 

風太郎「ねぇよ!」

 

五つ子「全部買いに行こう!」

 

風太郎「お前らが本当に五つ子か疑わしくなってきたぞ!そしてクロノスタシス買わないからな瑛人?!」

 

瑛人「え〜。」

 

風太郎「え〜じゃねぇよ!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

二乃「アンタ達遅い!」

 

瑛人「彼奴、えらい張り切ってるな〜。花火大会、毎年見れるだろ?」

 

 

 

瑛人の言う事を三玖が返した。

 

 

 

三玖「花火はお母さんとの思い出なんだ。お母さんが花火好きだったから、毎年揃って見に行ってた。お母さんがいなくなってからも、毎年揃って・・・」

 

瑛人「そう・・・なんだね・・・」

 

 

 

瑛人は思っていた。

彼女達の母親と自分のかつての父のような男性と無意識に重なってしまった。

瑛人は彼とのとある約束をしていた。

だが、今では何故か思い出せない。

何の約束だったのか・・・

 

 

 

瑛人(・・・《あの人》に怒られるな・・・約束を忘れるなんて・・・)

 

 

 

自分は最低と思ってしまった。

その男性との約束を覚えていないことを。

 

 

 

三玖「エイト?」

 

 

 

三玖の呼びかけに、瑛人はハッとする。

 

 

 

三玖「どうしたの?」

 

瑛人「否、考え事をしていただけだよ。」

 

三玖「そう。」

 

アナウンサー『大変長らくお待たせいたしました。まもなく開始いたします。』

 

 

 

花火開始のアナウンスがなり、人の波が押し寄せる。

瑛人はすかさず三玖の手をとる。

 

 

 

瑛人「俺から絶対離れないでね。」

 

三玖「う・・・うん・・・」

 

 

 

周りに姉妹の姿が見えない。

完全にはぐれてしまった。

 

 

 

瑛人「最悪だ・・・御免、もう少し早く移動しとけば・・・」

 

三玖「エイトのせいじゃない・・・あのときは身動きとれなかったから仕方ない・・・」

 

 

 

三玖は言い終えると顔を歪ませる。

 

 

 

瑛人「どうしたの?」

 

三玖「足・・・踏まれちゃったみたい・・・」

 

 

 

三玖の足は赤くなっていた。

きずるほどの痛みらしい。

これで歩くのは難しいだろう。

瑛人は三玖に背を向けてしゃがむ。

 

 

 

瑛人「三玖、背中乗って。」

 

三玖「う・・・うん。」

 

 

 

三玖が言われた通り瑛人の背中に乗ると、一気に立ち上がった。

通称おんぶである。

 

 

 

瑛人「そっから誰か見える?」

 

 

 

瑛人の行動に驚きながらも、辺りを見渡す。

 

 

 

三玖「み、見えない・・・」

 

瑛人「仕方ない、とりあえず足手当てできそうなところ行こう。」

 

 

 

三玖をおぶったまま移動しようとすると三玖が止める。

 

 

 

三玖「エイト、大丈夫・・・?重いよ・・・?」

 

瑛人「全然重くない。むしろ軽いよ。もっと食べないと痩せてっちゃうよ。」

 

 

 

と顔色一つ変えずに言う瑛人の優しさに、顔を赤くしてうれしく思う。

 

 

 

三玖「ありがとう・・・」

 

 

 

瑛人は彼女をおぶったまま、安全なところへと移動をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを誰かに見られていることを気づかずに・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「そろそろ動き出すとしようか。これはチャンスである・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






迫りくる不穏な影・・・
次回かそのまた次回ぐらいに、瑛人の正体が明らかになります。
それでは、また次回。
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