WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
彼等の新しい季節がやって来た。
二年生の生活は修了し、三年生へと進級することができた。
登校してきた瑛人と三玖はクラス表をソワソワしながら見ていた。
何故なら、今年も二人は同じクラスになれるかどうかであった。
そして─────クラス表には、出席番号順でこう書かれていた。
3年1組のクラス表
担任教師:赤石勝也
副担任教師:酒澤紫音
【朝山瑛人】
上杉風太郎
中野一花
中野五月
中野二乃
【中野三玖】
中野四葉
森谷一樹
二人は見た。
二人の名前は一組のところにあった。
同じクラスだったことに大いに喜ぶ。
そして─────同じクラスだったのは表の見ての通り、二人だけではなかった。
三玖を除く五つ子と風太郎までも同じクラスであった。
勿論、偶然ではなかったのだ。
それは─────
江端「旦那様、無事お嬢様方が同じクラスに配属されたとのことです。」
マルオ「そして?」
江端「彼らも同じクラスです。」
マルオ「ご苦労。そして、朝山君─────君の勇姿、上杉と共に見届けるよ。」
そう。
これはマルオが理事長に通して、彼等を同じクラスにしたのだ。
そしてマルオは勇也と共に、彼に三玖を守れるのか見届けることにした・・・
ざわざわ・・・
男子「わぁ~。」
男子「中野さんが五つ子ってのは知ってたけど。」
女子「やっぱりそっくりなんだねー。」
新しいクラスでは、五つ子が特に注目をされていた。
普段こそ五人で暮らしているので、一緒にいる時間の方が多いものの、学校では五人でいる機会がほとんどなかった五つ子姉妹。
それが集結しているとのことで、珍しいモノ見たさに、多くの生徒が彼女たち見に来ていた。
女子「苗字だとわかりづらいから、名前で呼んでいい?」
一花「うん、その方が私たちもありがたいかもー。」
男子「あれやってよ、同じカード当たるやつ。」
二乃「ごめんねー、テレパシーとか無いから。」
女子「三玖ちゃんも似てるんでしょ?もっと顔みせてよ。」
三玖「・・・・・・」
瑛人「おい。」
そこで、瑛人がその場に割り込んできた。
そして、三玖を守るように前に立つ。
男子「え?何だ、朝山。」
瑛人「三玖狙いは容赦しないからな。分かったか?」
瑛人は三玖を見る男性陣に睨む。
瑛人に睨まれた男性陣は怯む。
男子「な、何だよ彼奴・・・」
男子「中野(三玖)さんの彼氏か?」
男性陣は瑛人のお陰で三玖から離れていった。
そして、四人の方は・・・
女子「何?上杉君も中野さんたちのこと気になる?」
風太郎「トイレだ。邪魔だから退いてくれ。」
それだけ淡と言って、教室を出ていった。
風太郎の態度に、野次馬たちからの印象は悪い。
女子「え・・・何あれ。」
女子「あの人感じ悪っ。」
一花「あはは・・・私たちは無視・・・」
五月「相変わらずですね。上杉君は二年のときからあんな感じです。クラスではあえて人と関わらないようにしているというか。」
と風太郎に助けてもらえると思ったが、やはり彼は彼であった。
そして、チャイムがなり担任教師が来る─────
勝也「ええまず、三年生進級、お目出度うと言いたいところなんだが─────何で今年も朝山の担任教師なんだ?!」
瑛人「今年度も宜しく〜。」
そう。
クラス表の見ての通り、瑛人の担任教師は何故か勝也であった。
しかも、一年、二年と続いて三年まで一緒になった。
勝也「最悪すぎるだろ!理事長に訴えよっかな?!もしくは、クラスを変えてほしいわ!」
瑛人「まぁそう言わずに、お茶でも飲んでゆっくりして下さいよ。」
勝也「家の主かお前は?!」
とまぁ、同じクラスになってしまったからには、勝也は相変わらず瑛人に弄られていた。
男子「もう二人は漫才師になった方がいいっすよ、先生。」
勝也「やかましいわ!誰が此奴と一緒にやるか!」
男子「おすすめするっすよ。」
勝也「勘弁してくれぇ!」
瑛人に続く男性陣は勝也を弄りまくっていた。
二乃(ねぇ、三玖。何時もあんな感じなの?)
三玖(うん、何時もエイトは先生を弄っている。)
するとそこで、勝也の救世主とも言えるような四葉が手を挙げる。
勝也「ん?どうした?」
男子「弄るんじゃないすかね?」
勝也「やめてくれ!これ以上敵を増やさないでくれ!」
しかし、四葉が手を挙げる理由は他である。
四葉「このクラスの学級長になりたいです!」
勝也「まだ言ってないんだが・・・まぁいい、じゃあ中野四葉が学級長でいいか?」
そんな話一切していなかったにも関わらず、学級長に立候補した。
なのだが、勝也も反対はしていないので、四葉に決まった。
四葉「みなさん困ったら私になんでも言ってくださいねー!」
勝也「じゃあついでに男子の方も決めとくか?立候補せるやつはいるかー?」
瑛人「じゃあ、先生で。」
勝也「生徒に決まってるだろ!」
二人がそう会話をしている間、男子達は押しつけ合いをする。
だが、一人がこんなことを言った。
男子「武田しかいねーよ。そのうち誰か推薦するだろ?」
武田「全く、やれやれ。」
武田本人にも聞こえていたらしく、澄まし顔で推薦を待っている武田。
と此処で、四葉がいつもの元気な声で言った。
四葉「先生、私学級長にピッタリな人を知っています─────上杉風太郎さんです!」
風太郎「・・・え?・・・はぁ!!?」
この時間中ずっと勉強していた風太郎が、急に大声で驚いた。
まさか自分が推薦されるなんて、ましてやそんなもの興味すらなかったし、困惑をするのも当然だろう。
クラスは再びざわざわしだし、風太郎で大丈夫なのか、武田を差し置いてなんて何者なんだと話し合っている。
勝也「じゃあ、それでいいか?」
瑛人「先生で。」
勝也「だから生徒だって言ってるだろ!!」
風太郎「先生!僕は何も言っておりません!!」
風太郎はそう反対をした。
だが結局、風太郎で決まってしまい、次の係も決めてしまうのであった。
風太郎「四葉・・・なんてことを・・・」
風太郎は四葉に勝手に決められ、頭を抱えるのであった。
TO BE CONTINUE・・・・・・