WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

103 / 172
3話 五つの願いのランプ

 

 

 

 

休み時間になって、瑛人と風太郎はトイレに来ていた。

 

 

 

風太郎「くそっ・・・四葉の野郎余計なことを・・・」

 

瑛人「まあいいじゃねぇか。必要とされる人間になるならもってこいだろ?あとお前はもうちょい勉強以外のこともしろよ。」

 

 

 

二人で話していると、風太郎の横にとある青年がやって来た。

じーっと風太郎を見ているので、風太郎の方から質問してみる。

 

 

 

風太郎「なんだよ。」

 

武田「上杉君。君は随分彼女たちに信頼されているみたいだ、ね?」

 

風太郎「だからなんだ?学級長なんて勉強の足枷でしかねぇ。」

 

武田「ふふふ、昔から変わらないね。流石は僕の好敵手(ライバル)だ。」

 

 

 

それだけ言って、武田はトイレを出ていった。

 

 

 

風太郎「全く・・・なんだったんだ、彼奴。」

 

瑛人「さぁ?」

 

 

 

二人はトイレを出て教室へ戻ろうとする。

トイレを出ると、三玖が外で待っていた。

瑛人を見つけるなり、すぐさま抱きついてきた。

 

 

 

三玖「エイト!」

 

瑛人「三玖。」

 

三玖「エイトと同じクラスになれて良かった。」

 

瑛人「俺も嬉しいよ。しかも、隣同士だし。」

 

三玖「ふふふ。」

 

 

 

風太郎の無愛想もさることながら、この二人のイチャつきも相変わらずである。

ここで、ようやく風太郎に気づいた三玖が、風太郎に声をかける。

 

 

 

三玖「あ、フータローに聞きたいことあったんだ。」

 

 

 

両手で器のようなものを作って、風太郎に質問した。

 

 

 

三玖「─────ここに、とある異国の地に、古くから伝わる不思議な力を持つランプがあります。」

 

風太郎「・・・無いが?」

 

三玖「─────あります。」

 

瑛人「三玖があるって言ったらあるだろ?」

 

風太郎「ちょっと黙っててくれないか?で、心理テストか何かか?」

 

三玖「五つの願いを叶えてくれるとしたら、フータローはどうする?」

 

 

 

風太郎の質問には反応せず、構わず聞いてくる三玖。

 

 

 

瑛人「俺の願いは、三玖と一緒にいること、三玖とイチャイチャすること、三玖の料理たくさん食うこと、三玖と愛し合うこと、三玖に癒してもらうこと、あとは・・・」

 

三玖「エイトは全部叶えてあげるから、今は待ってて?」

 

 

 

五つだって言ってるのに、しかも、風太郎に聞いてるのに瑛人が勝手に何個も言う。

だが、何個もある願いにそれを叶えてあげようとする三玖は、彼女の鑑である。

そこで、風太郎がやっと真面目に答える。

 

 

 

風太郎「やっぱ金持ちになりたいな。それでいいか?」

 

三玖「あと四つ。」

 

風太郎「普通三つだろ・・・」

 

瑛人「細かいこと気にするな。」

 

風太郎「お前は少し、本当に黙っててくれる?う~ん・・・」

 

三玖「何でも良い。魔法が使えるんだよ?」

 

 

 

三玖はそんなオカルト的なことを言うが、珍しく風太郎が真面目に悩んでいた。

普段の彼なら、「そんなのあり得ないだろ」と言うはずなのに珍しかった。

それから暫く悩んだ結果、風太郎は体力向上、疲労回復、寝つき改善、運気UPが選ばれた。

 

 

 

三玖「・・・・・・わかった。」

 

風太郎「何がわかったんだ?心理テストか?」

 

三玖「・・・・・・」

 

風太郎「え?なんで答えてくれないのか?」

 

 

さっきから風太郎の質問に、何も答えない三玖。

だが、瑛人はなんとなくわかった様子。

そこへ─────

 

 

 

女子「あー!見つけた!こんなところにいたんだ()()()()()。」

 

女子「先生が呼んでたよ。」

 

 

 

四葉を呼びにきたと思われる女子二人がやってきた。

三玖を四葉と勘違いしているのだろう。

三玖を引っ張って連れて行こうとする。

 

 

 

瑛人「待て待て待て。その子は四葉じゃねぇ。その四葉の姉である三玖だ。」

 

三玖「エイト・・・!」

 

女子「え?そうなの?」

 

 

 

三玖は無言でコクコクと首を縦に振る。

女子二人も理解してくれたようだ。

 

 

 

女子「ごめんね~まだ覚えきれてなくて・・・」

 

三玖「問題ない。慣れてる。」

 

女子「それよりもさ~。」

 

 

 

二人の謝罪を許していると、二人の内の一人がこんなことを聞いてきた。

 

 

 

女子「もしかして、二人って付き合っている?」

 

女子「え?!どうなの、三玖ちゃん!」

 

 

 

二人は興味津々で聞いてくる。

その突然の問いに、三玖は顔を真っ赤にする。

 

 

 

瑛人「あんまり、俺の女をいじめないでくれないかな?」

 

三玖「え、エイト・・・」

 

 

 

三玖の肩を優しく掴んで自分に引き寄せてから、瑛人はそう言った。

姉妹たちの前でやるのは慣れっこなのであまり感じなくなったが、ほぼ初対面の女子たちの前では少し恥ずかしく思ってしまう三玖。

ますます顔が赤くなってくる。その割には、うれしそうに腕に抱きついてきた。

女子二人も互いの手を合わせ、キャーキャー言いながら跳び跳ねている。

そして、はしゃぐ女子二人は、四葉を見つけたようで、そちらの方に行った。

だがそれは五月だったので、今度は風太郎が訂正に行き、なんだかんだで風太郎は女子二人に連れてかれるのだった。

その場に残った瑛人と三玖は─────

 

 

 

三玖「エイト・・・去年と比べて、大胆すぎじゃない・・・?」

 

瑛人「そうかな?でもそういうの好きでしょ?」

 

三玖「あううぅ・・・」

 

 

 

そして授業に入ろうとしている為、二人は仲良くクラスへと戻って行った。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。