WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
円は学校に行く前に、霊園に来ていた。
彼の前には、お墓があった。
そのお墓は、彼の妹・彩の墓であった。
手を合わせてお祈りをする。
終わった後、彼は去る際に言った。
円「彩、行ってくるね。」
自身の亡くなった妹の魂がそこに眠っているであろう墓に向かって、そう言った。
その霊園を後にし、学校へと向かう。
お兄ちゃん─────行ってらっしゃい。
風太郎「えー、我々も三年生になったということで・・・」
それから暫く経ってからのある日。
教壇の前で喋るのは、学級長の上杉風太郎とその彼を学級長に推薦した中野四葉。
風太郎は無理矢理彼女に、推薦任命されたため、ここまであまりやる気を感じさせず、ボソボソと小さい声で早口で話す。
すると─────
武田「すみませーん。」
武田が突然、手を挙げた。
武田「上杉学級長、声が小さすぎて何を言ってるか聞き取れません。もう少し大きくお願いします。ね?」
と煽るように言い方をしながら、爽やかな感じでウインクをする。
それを見た風太郎は、額に青筋を浮かべていた。
風太郎(彼奴・・・ずっと突っかかってきやがって・・・何なんだ?嫌がらせか?虐めか?)
武田は、何かにつけて風太郎の行くとこ行くとこに現れる。
何なんだと思いながらも、適当に相槌をうって対応しているが、いい加減それも疲れている様子の風太郎である。
瑛人「そうですよ〜上杉学級長。そこにいる顔面海苔巻きをした坊主おっさんみたいになるっすよ〜。」
勝也「お前此処でも俺のこと弄るのか?!」
瑛人「だから言ったじゃないすか。卒業までって。」
勝也「本当にやるつもりかよ?!」
瑛人と勝也がそう言い合っている間に、風太郎は気を取り直して話を続けた。
風太郎「・・・・・・一学期のメインと言っていいあのイベントに話し合いたいと思います!」
少し声を大きくして喋り、少しためてから・・・
風太郎「いよいよ始まります─────全国実力模試が─────」
四葉「修学旅行ですね!」
少しためてから、満を持して言おうとしたのに、四葉が横から食い気味で割り込んできた。
四葉「みなさん楽しみましょー!」
それを聞いた生徒達は、拍手をしていた。
風太郎「えー、そっちか・・・」
瑛人「─────え?お前が風太郎と付き合っている噂?」
四葉「はい・・・」
それからまた暫く経つ。
最近ではどういう訳か、風太郎と四葉が付き合っている噂が流れ始めていた。
その理由は単純に、二人は共に行動していることが多いからである。
勿論二人が共に行動することが多いのは、学級長としての仕事をしているからである。
しかし、それのせいで女子の間ではそう見えてきたようだ。
瑛人「─────で、何で俺なんだ?」
四葉「いや〜三玖とお付き合いしている朝山さんならこの場合どうするかな〜と思いまして・・・」
四葉はそんな悩みを瑛人に聞いてきた。
二人は屋上で話すことにしていた。
瑛人「だけどな・・・俺達は実際に付き合ってるし・・・」
四葉「そ、そうですよね・・・えへへ・・・」
手を後ろに回して笑う四葉。
そして、相談を受けた瑛人が出した答えは─────
瑛人「わからん。無視しといた方がいいんじゃね?」
四葉「投げやりですね。」
瑛人「そりゃそうだろ?だってそんなの無事実なんだろ?」
四葉「そうですけど・・・」
瑛人「もしくは─────告白するかだな。」
四葉「こ、告白?!」
瑛人の言った言葉に四葉は顔を紅くする。
瑛人「まぁ、お前の自由にいろ。俺がどうこう言う権利はないからな。」
四葉「わ、分かりました・・・ありがとうございます。」
─────キーンコーンカーンコーン・・・
そこで丁度、チャイムが鳴り、二人は教室へと戻って行った。
TO BE CONTINUE・・・・・・
今回は四葉の話ですね。
第3部は風太郎と四葉がメインの話になっていきながら、最終部に向けて準備をしていく感じとなります。
勿論、瑛人と三玖は蔑ろしませんので、そこら辺はご安心ください。
それでは、また次回。