WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
今日は余裕があるので、もう一本投稿します。
それでは、本編へどうぞ。
放課後。
風太郎と四葉は、教室で学級長の仕事をしていた。
風太郎「ったく・・・学級長と言っても雑用ばっかじゃねーか。こっちは終わったぞ。お前の方は・・・」
四葉は何もせずにボーッとしていた。
風太郎は四葉に近づいていく。
風太郎「半分寄越せ。」
四葉が持っている物を半分受け取って手伝おうとする風太郎。
だが、顔を近づけすぎたと思ったのか、すぐに距離をとって前髪を弄る。
風太郎のノーデリカシーも前よりは少しはマシになってきているのだろう。
少しの沈黙のあと、四葉が先に沈黙を破った。
四葉「う、上杉さん・・・上杉さんは─────私のことどう思ってますか?」
風太郎「?」
四葉は突然、風太郎に問い出した。
すると次の瞬間、四葉はとんでもないことを言う。
四葉「私は─────上杉さんが嫌いです。」
風太郎「は?」
四葉の言ったことに、風太郎は間抜けな声を出す。
突然に言われたことだから、そりゃそうなる。
だが、どうせ嘘だろうと風太郎は思った。
四葉「ほ、本当ですからね!だからもう私に近づかない方が身のためです!でないと、たっ大変なことになります!」
風太郎「はぁ・・・」
嘘だな、と風太郎は再度思った。
彼女の焦りや慌て振りを見て、そう思ったからだ。
四葉「だから・・・その─────」
風太郎「─────何を気にしてんだ?」
そう聞かれて、四葉は風太郎との噂のことを話した。
風太郎「俺とお前が付き合ってる!?・・・ったく、そういうことか・・・どうしたらそう見えるんだ。ありえないだろ。」
四葉「で・・・ですよねぇ・・・でも女の子ってそういう恋バナ大好きですから、仕方ありませんよ。」
風太郎「・・・恋ねぇ・・・」
風太郎はそういうもんか、と思い腑に落ちた。
彼は最近、本当にデリカシーというのが分かってきている様子に見えてきた。
四葉はそんな彼に、気まずそうに言ってきた。
四葉「えっと・・・確かこういう話お嫌いでしたよね。学業から・・・えー・・・なんでしたっけ?」
風太郎「最もかけ離れた愚かな行為─────と思ってたんだが、最近、瑛人と三玖の関係を見てたらそうも言えなくなってきた。それに─────」
風太郎は二乃のことを思い返す。
あの告白以来、五つ子には言っていないが、少しずつ彼女達に異性として意識し始めてきた。
それで、彼も五つ子と気まずくなってきたのである。
風太郎「─────あそこまで真剣な気持ちを前ほど馬鹿にする気もおきないな。」
それを聞いた四葉は、思わず笑顔になった。
四葉「どうしたんですか?まさかついに誰かを好きに・・・ま、まさか本当に私のことを!?」
風太郎「ねーよ。つーかそんなこと自分で聞くなよ。」
四葉「朝山さんと三玖はいつもやってますよ?『俺のこと好き?』とか『私のこと好き?』とか。」
風太郎「彼奴等と一緒にするな・・・」
四葉「でもよかったです。上杉さんが恋愛を愚かじゃないと思ってくれて。」
四葉は風太郎に背を向けて、窓の方に歩きながら風太郎に向けて言う。
四葉「この先、上杉さんにも好きな人ができるかもしれません。その時誰を好きになって、どんな恋をしたとしても。私は味方です─────全力で応援します!」
振り返って、夕陽に照らされた笑顔を見せながらそう言った。
学級長の仕事も終わり、教室を出た二人。
風太郎がトイレに行くので一度別れた先で、四葉に噂を聞いてきた女子たちがやってきた。
女子「よ、四葉ちゃん!」
女子「また上杉君といたでしょ!」
女子「見ちゃったよー!」
女子「放課後の教室で二人っきりなんて!」
女子「キャー!ロマンチック!」
女子「やっぱり上杉君と四葉ちゃんって─────」
女子二人がそうキャーキャー言おうとするが、四葉は言う。
四葉「─────ないよ─────ありえません。」
女子「そ、そっか・・・」
四葉がはっきり言ったことで、この風太郎と四葉が付き合ってるという噂はなくなったのであった。
─────同時刻、風太郎。
四葉と一度別れたあと、トイレで武田と会っていた。
武田「上杉君、大変そうだね。中野さんたちの家庭教師。」
風太郎「お前・・・なぜそれを・・・」
武田「ふふっどうだい?─────僕が代わってあげてもいいけど、ね?」
TO BE CONTINUE・・・・・・