WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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6話 武田からの挑戦状

 

 

 

 

学校のトイレで、風太郎と武田は話していた。

五つ子の父親である、マルオから事情を聞いていたらしい。

武田の父であるこの学校の理事長とマルオは知り合いで、それを経由して知ったのだ。

 

 

 

武田「君は他でもバイトをしているみたいじゃないか。大変だろう?僕が代わってあげるよ。」

 

 

 

と、武田が風太郎にそう言ってきた。

 

 

 

風太郎「代われるのなら代わってほしいくらいだが、残念ながら俺を雇ってるのはあいてら五つ子だ。俺が決めることじゃねぇ。」

 

武田「へぇ、確信しているんだね。中野さん達が君を手放さないと。」

 

風太郎「うっ・・・そ、そういうことでは・・・」

 

武田「しかし君はこんなことしてる場合じゃないだろう。もっとやるべきことがあるはずだ。」

 

風太郎「なんのことだ?」

 

 

 

風太郎がそう聞いたが、武田が冷たく言い放った。

 

 

 

武田「失望したよ。腑抜けた君にもう用はない。お先に失礼。」

 

 

 

武田は先にトイレを出ていった。

風太郎は武田の背中を見るだけだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

場所が替わり、五つ子のアパート。

瑛人と風太郎が一花以外の姉妹に勉強を教えているとき、マルオと武田がやってきたのだ。

なにやら風太郎ではなく、武田を新たな家庭教師に瑛人と共にすると言うのだ。

 

 

 

マルオ「上杉君。先の試験での君の功績は大きい。成績不良で手を焼いていた娘たちだが、優秀な同級生に教わるということで一定の効果を生むと君は教えてくれた。」

 

 

 

前置きだと思われる言葉に、三玖が言った。

 

 

 

三玖「それならフータローを代える必要なんてない。」

 

二乃「あ・・・」

 

 

 

すると、二乃が何かを察したようだった。

 

 

 

マルオ「それは彼が未だ優秀ならの話だ。」

 

 

 

二乃はそのことを知っていたが、学年末試験の際に順位を落としているのだ。

つまり、現在学年一位なのは、風太郎ではない。

 

 

 

マルオ「残念だが、上杉君はどの科目も点数を落とし、順位も落としている。そして新たに学年一位の座に就いたのが彼だ。ならば家庭教師に相応しいのは彼だろう。」

 

瑛人「だから、家庭教師をやめてほしい・・・と?」

 

マルオ「そうだ。」

 

 

 

瑛人はマルオの狙いが分かった。

風太郎のような勉強が得意人物だったら、娘達を任せられる。

だがしかし、先程言ったように、今の彼は勉強ができなくなってしまっている。

その影響で五つ子も折角積み重ねた成長が、再び崩れ去ることになるだろう。

マルオはどうしても、そこだけは避けたいと考えたんだろうと瑛人は思った。

そして、武田は少しニヤっと笑っただけかと思ったら・・・

 

 

 

武田「ヤッター!勝った!勝ったぞー!イエス!オーイエス!イエス!イエス!イエス!上杉君!長きにわたる僕らの好敵手(ライバル)関係も今日で終止符が打たれた!ついに僕は君を越えた!この家庭教師も僕がやってあげよう!始まりは二年前。学年トップを目指して─────」

 

風太郎「いや─────()()()()()

 

瑛人・三玖「ブッwww」

 

 

 

突然長々と話し始めた武田に、風太郎が冷静に一言。

そのセリフに瑛人と三玖は笑い始める。

そしてその一言だけで笑いが止み、困惑をした。

 

 

 

武田「えっ・・・ほら・・・ずっと二位で君に迫っていた武田祐輔(たけだゆうすけ)・・・」

 

風太郎「あんなに突っかかってきたのはそういうわけか。ずっとわからなかったんだ。今まで満点しか取ってなかったから─────二位以下は気にしたことなかったわ。」

 

武田「二位以下っ・・・!!」

 

 

 

風太郎の言葉により、武田の心に会心の一発が放たれた。

武田を見て、二乃は憐れと思ってしまう。

 

 

 

五月「お父さんに何言われても関係ありません。上杉くんは私たちが雇ってますから。」

 

二乃「そうよ!ずっとほったらかしにしてたくせに、今になって─────」

 

武田「いい加減気づいてくれ!」

 

 

 

二乃の言葉を遮って、武田が大きな声で話し始める。

 

 

 

武田「上杉君が家庭教師を辞めるということ。それは他ならぬ上杉君のためだ!君達のせいだ!君達が上杉君を凡人にした!」

 

マルオ「彼には彼の人生がある。解放してあげたらどうだ?」

 

 

 

マルオはそう言っているが、本当は自身の娘達に風太郎を近づけたくないのだろう。

彼自身は本当は、娘達の為と思っている。

瑛人は除外をされているが、そもそも彼は三玖と付き合っているので無理だということを理解している。

 

 

 

風太郎「その通りだな。」

 

 

 

腰に両手を当ててそう言った。

だが、彼はマルオの言葉に肯定わけではない。

 

 

 

風太郎「武田─────お前が言ってることも間違いじゃない。だが、去年の夏までは・・・あるいはこの仕事を受けてなかったら・・・俺は俺は凡人にもなれていなかっただろうよ。教科書をを最初から最後まで覚えただけで俺は知った気になっていた。知らなかったんだ。世の中にこんな馬鹿共がいるってことを。俺がこんなに馬鹿だったってことも。俺は一人じゃないってことも─────こいつらが望む限り、俺は付き合いますよ解放なんてしてもらわなくて結構。」

 

マルオ「そこまでする義理はないだろう。」

 

風太郎「義理はありません。ですが─────この仕事は俺にしかできない自負がある!こいつらの成績を二度と落とすことはしません。俺の成績が落ちてしまったことに関してはご心配おかけしました。俺はなってみせます。そいつに勝ち─────学年一位に!」

 

 

 

右手を高々とあげて、人差し指を伸ばす。

次の瞬間、彼の口からとんでもない言葉が出てきた。

 

 

 

風太郎「─────全国模試一位に!」

 

 

 

風太郎はドヤ顔で自信満々に言ったが、三玖以外の姉妹たちが風太郎を押さえつけて、それは無茶だと説得する。

そう話し合って、最終的に、全国十位以内に決まることにした。

 

 

 

武田「大きくでたね。無理に決まっている。それも五人を教えながらなんて─────」

 

マルオ「─────わかったよ。もしこの全国模試でそのノルマをクリアできたのなら、改めて君が娘たちに相応しいと認めよう。あとは頼んだよ、武田君。好きにしたまえ。」

 

武田「はい。」

 

 

 

今回はそう話をして、マルオと武田は五つ子のアパートから出ていくことにした。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

武田「必ず、勝ってみせるさ・・・必ず・・・」

 

???「おやおや。これは《闇》がありますね。」

 

武田「?!」

 

 

 

武田は自身の家に帰宅をしようとすると、突然、神父風の格好をした男が現れた。

 

 

 

武田「─────どちら様ですか?」

 

一護「私は夜神一護。あなたには─────これを差し上げるとしましょう。その力で─────上杉風太郎という男を殺すといい・・・」

 

 

 

一護はそうニヤァと不適な笑みをしながら、そう言った。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






今日は余裕あるので、残り何本か投稿しようかと思います。
それでは、また次回。

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