WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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7話 六年前の少女

 

 

 

 

風太郎君。

 

 

 

風太郎君は知らないかもしれないけど。

 

 

 

六年前、あなたと会った子は。

 

 

 

─────私なんだよ─────

 

 

 

だけど、言わない方がいいと思ったんだ。

 

 

 

何故なら。

 

 

 

─────()()()()()()()を破ってしまったんだから─────

 

 

 

私は幸せになっちゃ、駄目なんだよ。

 

 

 

さよなら。

 

 

 

好きだったよ。

 

 

 

風太郎君。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

普通の平日の日。風太郎と一花は一緒に登校していた。

あれから武田は普通に戻り、瑛人のことも少し認めていた。

全国模試も風太郎と正々堂々やるらしい。

一花はメガネをしており、先日試写会があったので変装しているらしい。

一緒に歩いていると、風太郎が他の姉妹と瑛人を見つけた。

風太郎は各姉妹に対していろいろ言っている。その言葉は、一花の心に刺さっていく。

 

 

 

一花(やめて・・・もうやめて・・・他の子のこと話さないで・・・私だけ・・・私だけを見てほしい。)

 

 

 

前にいる風太郎の手を握って、上目遣いで一言。

 

 

 

一花「ねぇ。このまま二人でサボっちゃおうよ。」

 

 

 

一花が風太郎に上目遣いでそう言ったが、

 

 

 

風太郎「─────駄目だ。」

 

 

 

当然断られてしまった。その後一花が駄々をこね、遅刻寸前になってしまう。

二人は廊下を走り、なんとか間に合わせた。教室のドアを開けると、クラスの人間たちが一花にドッと押し寄せた。

どうやら今朝のニュースを見たらしく、その話題で持ちきりだったようだ。

一花はクラスの人間たちからいろいろ聞かれている。

 

 

 

風太郎「オーディション受けて良かったな。もう立派な嘘つきだ。」

 

一花(こんな単純でいいのかな・・・君が私を気にかけて覚えていてくれた。たったそれだけが、クラスメイトのどんな賛辞より胸に響いてしまうんだ・・・)

 

 

 

それからも一花はクラスの人間たちから質問責めに合っていた。

昼休み。質問責めがしんどくなり、一花はクラスメイトたちから逃げていた。

逃げている途中、一花は一つの空き教室の前で足を止めた。

その教室の中には四葉と五月がおり、なにやら話している様子。

二人に気づかれないように、聞き耳をたてる。

 

 

 

五月「四葉、やはりこの修学旅行で上杉くんに言うべきです。」

 

 

 

五月は言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月「─────六年前、京都で会ったのは四葉だということを─────」

 

一花「!!!」

 

 

 

そう。

風太郎が六年前に京都で会った少女は四葉だったのだ。

 

 

一花(私だけじゃなかったなんて・・・それよりフータロー君がそれを知ったら、絶対四葉に振り向いちゃう。それだけは阻止しないと!)

 

 

 

以前一花は風太郎本人から京都での出来事を聞いていた。

それが四葉だったと知られたら、自分が結ばれる可能性はゼロに近くなる。

そんなことはあってはならない。なんとか阻止しなくてはならない。

 

 

 

四葉「大丈夫だよ五月。このままで。」

 

五月「ですが・・・!」

 

一花(四葉も言う気は無さそうだけど、念には念をいれとかないと・・・!でもどうすれば・・・そうだ・・・フータロー君がわからないなら、六年前会ったのは私だって嘘を言えばいいんだ。)

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

放課後。

一花はいまだに質問責めにあっていた。

三玖達他の姉妹と瑛人が図書室に向かおうとする。一花もついていこうとするが、クラスメイトが食い下がってきてなかなか行くことができない。

三玖に変装することで、なんとか誤魔化すことができた。

 

 

 

風太郎「お前、まだここにいたのか。早く行くぞ─────()()

 

三玖(一花)「あ、ごめん私・・・(そうだ・・・今言っちゃえば・・・)。」

 

 

 

三玖(一花)は風太郎に引き止め、言った。

 

 

 

三玖(一花)「いいこと教えてあげる─────フータローが京都で会った子。」

風太郎「?!」

 

 

 

三玖(一花)がそう言うと、風太郎は気になったのか喰い付いてきた。

 

 

 

三玖(一花)「─────一花なんだよ。」

 

風太郎「っ!!!?」

 

 

 

─────この時、一花は言ってしまった。

三玖の格好でそう言う嘘をついてしまったことを。

しかも、その嘘は三玖だと思わせるようなことを。

 

 

 

三玖(一花)「─────嘘じゃないよ。」

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






出ました、腹黒一花が!
此処からどうなるのか、お楽しみください。
それでは、また次回。

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