WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
六年前。
私は突如、金髪をした男の子に声をかけられた。
私はその時思ったんだ。
恐らく、私以外の姉妹の誰かと間違われているってことを。
その男の子は金髪で不良だから、怖いなぁと思ったけど、とても優しかった。
その男の子と一緒に、トランプをして、とても楽しかったんだ。
その男の子の名は、上杉風太郎。
フータロー君とは高校生になって再会をしたけど、その時お互い知らなかった。
何故なら、あの金髪で不良の男の子が、黒髪に戻し天才とも言える学年一位になっていたからだ。
そしてある日、気付いたんだ。
この上杉風太郎君という男の子が、六年前に会ったあの男の子だということを。
あの不良の男の子が真面目な男の子に変わっていた。
そんな男の子に、私は恋をした。
他の女の子に渡したくない。
たとえ、他の姉妹だろうと。
だけど、三玖以外の他の姉妹がフータロー君に対して好意を抱き始めている。
私は焦った。
慌てた。
渡したくない。
慌てるのと焦り、そして。
三玖への憎しみも抱き始めてしまった。
何故なら、三玖は朝山君と幸せになってきている。
三玖ばっかり幸せでずるい・・・
三玖ばっかり幸せでずるい・・・
だからついでとも言える三玖の格好で、フータロー君に嘘をついた。
三玖を陥れれば、あの子だけが幸せにならない。
これでいい。
実の妹だけ、幸せばっかりずるいからこれでいい。
そう思っていた─────
瑛人「騙されるなよ風太郎─────そいつは三玖じゃない。」
だけど、現実は甘くなかった。
思い出した。
彼は三玖を見分けられることができる。
そして、誰かが三玖に変装すると誰かが変装しているということが分かる。
甘かった。
瑛人「てめぇ・・・わかってるよな?俺の恋人を傷つけようとしたら、タダじゃおかない・・・分かってるのかコルァ。」
三玖(一花)「!!!」
朝山君からとてつもない怒りのオーラが見えた。
否、あれは殺気だろうか。
今でも私を殺そうとしているのが見えた。
風太郎「もういい・・・お前のことは信用できない。残念だったよ。」
フータロー君はそう冷たく言い放った後、その場から去って行った。
朝山君は私を胸ぐらを掴み、そして叩かれた。
痛かった。
そう思っていると、朝山君はとてつもない低い声で言った。
瑛人「てめぇは・・・俺の幼馴染を騙そうとした・・・それだけじゃない。挙げ句の果てには、俺の恋人・三玖まで傷つけようとした。本当は、その顔面真正面にぶち込めたかった。だけどな、そんなことしたら三玖・・・否、お前の妹達が悲しむからだ。叩かれたぐらいで、感謝しろ。分かったか─────クソガキ女。」
朝山君はそう言った後に、その場から去る。
ああ──────終わったな。
始めて私は、そう思っていた。
TO BE CONTINUE・・・・・・
今回は一花の心情でした。
此処らへんの一花は腹黒かったですね。
そろそろ、全国実力模試編も佳境へと入っていきます。
そして、武田が・・・?
それでは、また次回。