WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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9話 羨望と憎しみ

 

 

 

 

六年前。

 

私は突如、金髪をした男の子に声をかけられた。

 

私はその時思ったんだ。

 

恐らく、私以外の姉妹の誰かと間違われているってことを。

 

その男の子は金髪で不良だから、怖いなぁと思ったけど、とても優しかった。

 

その男の子と一緒に、トランプをして、とても楽しかったんだ。

 

その男の子の名は、上杉風太郎。

 

フータロー君とは高校生になって再会をしたけど、その時お互い知らなかった。

 

何故なら、あの金髪で不良の男の子が、黒髪に戻し天才とも言える学年一位になっていたからだ。

 

そしてある日、気付いたんだ。

 

この上杉風太郎君という男の子が、六年前に会ったあの男の子だということを。

 

あの不良の男の子が真面目な男の子に変わっていた。

 

そんな男の子に、私は恋をした。

 

他の女の子に渡したくない。

 

たとえ、他の姉妹だろうと。

 

だけど、三玖以外の他の姉妹がフータロー君に対して好意を抱き始めている。

 

私は焦った。

 

慌てた。

 

渡したくない。

 

慌てるのと焦り、そして。

 

三玖への憎しみも抱き始めてしまった。

 

何故なら、三玖は朝山君と幸せになってきている。

 

三玖ばっかり幸せでずるい・・・

 

三玖ばっかり幸せでずるい・・・

 

だからついでとも言える三玖の格好で、フータロー君に嘘をついた。

 

三玖を陥れれば、あの子だけが幸せにならない。

 

これでいい。

 

実の妹だけ、幸せばっかりずるいからこれでいい。

 

そう思っていた─────

 

 

 

瑛人「騙されるなよ風太郎─────そいつは三玖じゃない。」

 

 

 

だけど、現実は甘くなかった。

 

思い出した。

 

彼は三玖を見分けられることができる。

 

そして、誰かが三玖に変装すると誰かが変装しているということが分かる。

 

甘かった。

 

 

 

瑛人「てめぇ・・・わかってるよな?俺の恋人を傷つけようとしたら、タダじゃおかない・・・分かってるのかコルァ。」

 

三玖(一花)「!!!」

 

 

 

朝山君からとてつもない怒りのオーラが見えた。

 

否、あれは殺気だろうか。

 

今でも私を殺そうとしているのが見えた。

 

 

 

風太郎「もういい・・・お前のことは信用できない。残念だったよ。」

 

 

 

フータロー君はそう冷たく言い放った後、その場から去って行った。

 

朝山君は私を胸ぐらを掴み、そして叩かれた。

 

痛かった。

 

そう思っていると、朝山君はとてつもない低い声で言った。

 

 

 

瑛人「てめぇは・・・俺の幼馴染を騙そうとした・・・それだけじゃない。挙げ句の果てには、俺の恋人・三玖まで傷つけようとした。本当は、その顔面真正面にぶち込めたかった。だけどな、そんなことしたら三玖・・・否、お前の妹達が悲しむからだ。叩かれたぐらいで、感謝しろ。分かったか─────クソガキ女。」

 

 

 

朝山君はそう言った後に、その場から去る。

 

ああ──────終わったな。

 

始めて私は、そう思っていた。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






今回は一花の心情でした。
此処らへんの一花は腹黒かったですね。
そろそろ、全国実力模試編も佳境へと入っていきます。
そして、武田が・・・?
それでは、また次回。

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