WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
前回に参照。
瑛人は足に怪我をした三玖をおぶって、人気のない歩道橋に移動した。
階段に三玖を座らせて、足の手当てをする。
瑛人「これで・・・よし。とりあえず大丈夫だと思う・・・まだ痛む?」
三玖「まだ少し・・・でも、さっきよりは大丈夫・・・ありがとう・・・」
瑛人「どういたしまして・・・」
三玖が瑛人にお礼を言うと、二人を明るい光が空から照らした。
そちらを見ると、空には大輪の花が色鮮やかに咲いていた。
三玖「花火・・・」
瑛人「上がっちゃったか・・・」
他の姉妹とはぐれたまま、花火が上がり始めてしまった。
花火は一時間の間上がる。
それまでに他の姉妹たちと合流しなければならない。
瑛人は、三玖と二人っきりになれて少しうれしい気持ちもあるが、今は合流が最優先である。
瑛人「そういえば三玖、二乃が貸し切ってるお店ってどこにあるの?」
三玖「お店の場所は・・・二乃しか知らない・・・」
瑛人「最悪だ・・・」
二乃はお店の場所を三玖たちに伝えてなかったようだ。
瑛人は風太郎に電話し、三玖は姉妹たちに電話するも繋がらない。
三玖は少し不安な表情をする。
三玖「花火・・・みんなで見れるかな・・・」
俯く三玖の頭に瑛人は手を乗せて撫でる。
瑛人「大丈夫・・・きっと見れる。そう信じなきゃ。」
三玖「うん・・・そうだね・・・!」
笑顔で答える三玖にまたもやドキッとする。
瑛人は何回三玖に惚れ直すのだろうか。
瑛人(可愛いな、三玖って。)
改めて瑛人はそう思っていた。
三玖「喉が・・・」
三玖は喉が乾いたのか、喉に手を当てる。
瑛人「買ってあげようか?」
三玖「いいの?」
瑛人「うん。」
三玖「分かった。気をつけてね。」
瑛人「勿論。」
瑛人はその場を後にし、コンビニへと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
???「・・・様、例の女を見つけました。」
同時刻。
とある木の陰。
そこでその男は、誰かに連絡を取っていた。
???『分かりました。ならば、その少女を必ずお願いしますよ?そうすれば・・・』
すると電話の向こうにいる相手が、不敵な笑いをこぼす。
???「必ず捕獲します。」
???『では、期待しています。』
ツー・・・ツー・・・
向こうから通話を切られ、男は不敵な笑みをする。
???「さて・・・いよいよ、捕獲作戦といこうか・・・」
コツ・・・コツ・・・
男はそのまま、三玖がいる方へと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
瑛人「さて、抹茶ソーダは売っているのかな・・・って、あったわ。」
瑛人は早速、三玖の大好物である抹茶ソーダを発見した。
瑛人「早く戻らないと。」
瑛人は急いで抹茶ソーダを買い、コンビニを後にする。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
三玖「エイト・・・まだかな?」
三玖らそんな風に瑛人を待っていた。
すると、音が聞こえる。
三玖「?!エイト・・・?」
そこには瑛人ではなかった。
現れたのは、大学生らしい男達三人だった。
男「ねぇ君可愛いね、一人?」
男「俺達と行かない?」
男「勿論さ、変なことはしないからさ〜。」
三玖「あ、いえ・・・その・・・」
男達は彼女の話を聞かずに続ける。
そして、リーダー格の男が三玖の手を掴む。
男「顔が可愛い上にいい身体してんじゃん。」
男「俺達とおいでよ。」
三玖「い、いや・・・!」
三玖は抵抗した。
しかし、それを癪に障ったか険しい顔をする。
男「大人しくしたら痛いことはしないよ?」
男「俺達が怒る前に大人しくしたほうがいいって。」
三玖「い、いやだ・・・(震々)」
それでも三玖は抵抗をしていた。
流石に男達はここでキレてしまった。
男「こっちが優しくしてやってるのによぉ!」
男「そんなに痛い目に遭いたいんだな!」
男「じゃあその可愛い顔を台無しにして、後悔させてやるわ!」
そう言ってリーダー格の男が三玖の顔面にめがけて、振り抜こうとしていた。
あまりの恐怖に、三玖は目を瞑る。
パァン!
そして乾いた音がした。
しかし、痛みが来ない。
恐る恐る目を開けると、三玖の顔面鼻先の目の前にとある片手が男の拳を受け止めていた。
瑛人「三玖に何しようとしているんだ?」
ドスに効いた声に、男達がビビる。
男「な、何だお前?!」
男はビビりながらも瑛人に聞いた。
瑛人「それよりも、お前等。覚悟できてるよな?」
次の瞬間・・・
ドカァ!!!
男「がっ??!!」
男・男「ひっ?!」
リーダー格の男の腹部を思いっきり殴った。
それを見た男達はリーダー格の男を引き連れて逃げた。
瑛人「御免、大丈夫だった?」
三玖「う、うん。」
そう返事をしながらも、脚を震える。
瑛人(余程、怖かったんだな・・・)
瑛人は三玖を怖い目に遭わせたことに罪悪感を感じた。
しかし、三玖は・・・
三玖「エイトはやっぱり、私のヒーロー。」
瑛人「え?」
三玖は唐突にそう言った。
三玖「だってエイトは私がピンチになった時に、助けに来てくれる。そして、私を優しくしてくへる。まるで、ヒーローだよ。」
三玖はそんな風に瑛人に言った。
三玖の笑顔でそう言われ、瑛人は目を逸らしてしまう。
三玖「ねぇ・・・エイト。」
三玖は言った。
三玖「私・・・あなたが好き。」
TO BE CONTINUE・・・・・・
ついに、三玖が告白しました。
そして、次回はいよいよ瑛人の正体が明らかに・・・?!
それでは、また次回。