WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
瑛人「それじゃあ三玖、頑張ってね。」
三玖「うん、私頑張るよ。エイトの分も。」
学校の下駄箱で、瑛人と三玖は話していた。
その前までは武田にあんなことやこんなことと言った、もはや言えないような惨状になっていた。
瑛人は三玖を励まし、三玖もそれを受け止める。
瑛人が頭を撫でると、三玖は顔を赤くしながらリュックからあるものを取り出した。
三玖「えと・・・また、お弁当作ってきた・・・食べて・・・」
瑛人「食べます!」
三玖「うん。ありがと。」
三玖から弁当を受け取り、二人は唇を重ね合った。
瑛人「頑張ろう、三玖」
三玖「うん、瑛人。」
そう言葉を交えて、二人は教室へと向かう。
こうして、全国模試は始まったのであった。
監督「それではただいまより、全国統一模試を開始します。」
監督の先生の合図により、いよいよ始まった全国模試。
皆が一斉にペンをカリカリ解答用紙に記入していく中・・・
風太郎「・・・まずい。」
風太郎の様子が何やらおかしい。
顔色も優れない。
風太郎(・・・いや、俺ならできる!やってみせる!)
しかし、気合いを入れ直して、試験に集中することにした風太郎。
キーンコーンカーンコーン・・・
国語が終わり、休憩へと入った。
生徒「なぁ、武田。その顔どうした?」
武田「・・・・・・」
彼の顔は朝で瑛人と円にボコボコされ、顔が凸凹であった。
ブルルル・・・ブルルル・・・
武田のスマホがバイブ機能で揺れた。
メールのようだ。
彼は画面を見てメッセージを確認する。
そのメールを見て、武田は直ちに理事長室へと向かった。
裕父「祐輔、先ほどの試験の答案を見せてもらったぞ。」
祐輔「手が早いですね。」
椅子に座っている男性。
その男性こそ、武田祐輔の父であった。
祐父「そして、こちらが特別に手配したこの模試の模範解答だ。」
祐輔「!」
武田の父は、その模範解答と武田の解答を照らし合わせて、採点を行なっていたのだ。
そしてその結果が・・・
祐父「3問不正解、190点だ。」
祐輔「!!・・・そんな・・・ッ。」
自身の結果に驚きを隠せない様子の武田。
よほど自信があったのだろう。
祐父「こんな点数で中野医院長の期待に応えられるだろうか・・・」
顔を手で覆い、息子の不甲斐なさに項垂れる父。
祐父「小さい頃から母さんと同じ医者になると言ってたじゃないか。この模試の結果次第で中野医院長との関係はより強いものとなる。その為にも、お前は此処で絶対に結果を出すんだ。」
祐輔「父さん、僕は・・・」
祐父「祐輔。」
祐輔「!」
何か言おうとした武田に、父がスッと封筒を渡す。
そしてこう言った。
祐父「あまり父さんを心配させないでくれ。」
顔色を悪くしながらトイレの個室に入り、猛烈に格闘していた。
ぎゅるるるるる・・・
風太郎「こんな日に・・・なんて不運・・・」
ようやく体内の毒素を吐き出して、個室から出ると・・・
武田「やあ、長かったね。」
風太郎「不思議といる気はしてた。こんな所で時間を無駄にしてるくらいなら、復習の一つでもしておけ。」
武田「復習?ふっふ・・・必要ないさ─────これさえあればね。」
と、不敵に笑う武田。その手には、書類用の封筒があった。
風太郎「?なんだその封筒?」
武田「これはね・・・この模試の答えだ。全てここに書いてある。」
風太郎「!?」
武田の言ったことに驚愕する風太郎。
風太郎「なんでそんなものが・・・つーかそれさえあれば・・・」
武田「そう・・・確実に勝てる。君の成績がどれほど良くてもね。」
風太郎(・・・・・・めちゃくちゃ不正じゃねーか!!)
思わぬところからの伏兵に、風太郎は戸惑いを隠せなかった。
こうなってしまっては、武田も無視は出来ない。
そう思ったが─────
武田「─────こんなもの・・・こうだ!」
風太郎「?!」
武田は、その模試の回答を、封筒ごとビリビリに破った。
武田「・・・安心してくれ上杉君。僕は前半の科目でもあの封筒は開けていない。」
風太郎「お前・・・」
武田「僕はね─────宇宙飛行士になりたいんだ。」
武田はそう言った。
そして、彼はそのまま夢を語りだす。
武田「地面も空も空気さえも無いあの空間に憧れているんだ。全てがない・・・だからこそ全てがある!だから、僕は縛られた道は嫌で、もっと難しいになる。って・・・そんな感じだ」
風太郎「お、おう・・・」
武田「宇宙に行ける人間はこの地球で一握りの選ばれた者のみ。世界中の人間がライバルだ。だから僕は、こんな小さな国の小さな学校で負けるわけにはいかない─────夢があるから。」
風太郎「!」
武田は今度、風太郎に指を指しながら強く言った。
武田「実力で君を倒す!不正して得た結果なんてなんの今も持たない!」
風太郎「・・・・・・(否、さっき俺のこと倒そうとしていたやつが言う台詞か?)」
風太郎は先程のこと不満を漏らしながら、そう言った。
その時─────
ぎゅるるるるる・・・
風太郎「ウッ!」
武田が良いこと的な台詞を言ってる時に、再び風太郎の腹が悲鳴を上げて、そのまま個室へと戻っていった。
TO BE CONTINUE・・・・・・