WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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4話 修学旅行 一日目 中編

 

 

 

 

生徒達を乗せた新幹線は、京都へと無事到着し、駅の広場にて、勝也から説明を受けていた。

 

 

 

勝也「いいか?大きい荷物はこちらでホテルに送っておく。貴重品だけ持っていくように。諸注意は以上。では解散。」

 

瑛人「じゃあ赤石先生、俺と三玖を運んでってくださいね〜。」

 

勝也「自分の足で歩けぇ!!」

 

 

 

勝也の説明が終わり、瑛人からのボケを相変わらずツッコんでいた。

 

 

 

カシャン

 

二乃「!」

 

 

 

─────その時、二乃は何か自身の後ろで何か音がしたように感じた。

 

 

 

五月「どうかしましたか?」

 

二乃「え・・・ううん、多分気のせいだわ・・・(まるでカメラみたいな音だったけど・・・何かしら?)」

 

 

 

二乃は不審に思いながら、気を取り直して修学旅行を本格的に楽しむことにした。

 

 

 

二乃「それはやっぱ、旅といえば買い物よ。古〜いお寺よりお洒落なお店の方が楽しいわ。」

 

一花「わかってないなー。せっかくの京都だよ?ならではの美味しい物を食べさせたいよ。」

 

 

 

二乃はアホ毛が二本ある青年とショッピングデートをする妄想をし、一花は此方もアホ毛が二本ある青年と《あ〜ん》をする妄想をしていた。

 

 

 

瑛人「俺達は俺達で楽しもう。三玖。」

 

三玖「そうだね、エイト。」

 

 

 

二人は三玖の行きたい場所である神社や仏閣、歴史的名所などといった観光スポットに行くことにした。

 

 

 

円「五月ちゃんは何処かに行きたい場所とかある?」

 

五月「そうですね〜・・・」

 

前田「何かあそこの二人、いい感じじゃねぇかコラ。」

 

武田「あの二人も青春だね〜。」

 

 

 

何故かいい感じの二人に前田は疑問に思い、武田は微笑む。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ここは伏見稲荷大社の境内にある東丸神社。

前田と武田、円と五月はここに来てお参りしていた。

 

 

 

円「ここは?」

 

武田「学問の神様が祀られている神社さ。前田君、君の成績は見るに堪えないんだから深ーく祈りたまえ。」

 

前田「んだとコラァ!」

 

 

 

武田はありがたくも失礼な説明に前田がキレていた。

 

 

 

三玖「ねぇ、エイト。」

 

 

 

近くにいた瑛人と三玖。

三玖は今までずっと持っていた袋を、瑛人に渡す。

 

 

 

三玖「パン・・・作ってきたの・・・だから・・・お昼ご飯、一緒に食べよ?」

 

瑛人「─────」

 

 

 

瑛人はそれを聞き、思考が停止してしまった。

涙を溜めてウルウルとさせた自身を見る上目遣いの目と、林檎飴のように赤く染めた頬、プルプルと震わせた腕を必死で自分に向けて伸ばす三玖を見て、ただただそこで棒立ちしてしまった。

 

 

 

瑛人(か、可愛い・・・何この生き物・・・もうただただ可愛すぎる・・・)

 

 

 

瑛人は語彙力を失っていた。

そんな彼を見て、三玖が声をかける。

 

 

 

三玖「え、エイト・・・?」

 

瑛人「─────あ、ご、ごめん!えっと・・・勿論だよ。三玖となら尚更。」

 

 

 

瑛人はそのまま彼女が持っている袋を、貰った。

 

 

 

瑛人「これ・・・三玖が作ったの?」

 

三玖「うん。朝にお店で・・・」

 

瑛人「朝に!?バイト先で?」

 

三玖「うん。店長さんに無理言って、厨房使わせてもらったの。」

 

瑛人「そうなんだ・・・ありがとう、俺の為に。」

 

 

 

瑛人はそう感謝をした後に、三玖から受け取った袋の中身を確認する。その中には、いくつかのパンが入っていた。

 

 

 

瑛人「・・・そっか。じゃあどっか座れるとこ行こうか。ここだと人目につくしね。」

 

三玖「う、うん・・・!」

 

 

 

瑛人と三玖は人気が無い場所で食べることにした。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

前田と武田がトイレに行っている間、円と五月はお昼ご飯を先に食べていた。

 

 

 

五月「あ!」

 

 

 

五月は箸を落としそうになっていたが、円がギリギリのところで取ってくれた。

 

 

 

円「はい。」

 

五月「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

五月は笑顔で円に感謝をした。

それを見た円は、不意に実の妹と似ているような気がした。

思わず、彼女の頭に手を乗せた。

 

 

 

五月「ふぇ?!」

 

円「あ、ご、ごめん!」

 

 

 

同い年の女の子に頭に手を乗せてしまった。

 

 

 

五月「だ、大丈夫です。森谷君は妹さんがいるんですから、仕方ないです・・・」

 

円「そ、それでも・・・」

 

 

 

同い年の女の子に何やってるんだ・・・と円は心の中でそう言った。

すると、五月は恥ずかしそうに言った。

 

 

 

五月「な、撫でて大丈夫です。」

 

円「え?」

 

五月「頭を撫でられるのが久しぶりで・・・つい・・・」

 

 

 

円は思った。

そういえばこの子、末っ子だったっけ?

甘えたいのも仕方ないよね・・・

とそう思っていた。

 

 

 

ナデナデ・・・

 

五月「?!」

 

円「これでいい?」

 

五月「は、はい。ありがとうございます。」

 

 

 

円は五月を思わず、彩と似ているような気がした。

五つ子の末っ子だからか、そう思えてきたのだった。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






円もそろそろ報われてほしいと思い、五月とのカップリングを書きました。
それでは、また次回。

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