WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
少し人気から離れた場所に置いてある石に。
瑛人はタオルを三玖の座る場所に敷き、彼女をそこに座らせた。
瑛人「今日のために、頑張ってたんだね。」
三玖「うん・・・エイトには、食べてもらうまで秘密だっから・・・」
瑛人「そいつぁさすがに驚いたな。じゃあ、どれ・・・これから・・・」
瑛人は、紙袋の中に手を入れて、ガサガサも最初に食べるパンを選ぶ。
その中から、クロワッサンを取り出す。
見た目もちゃんとクロワッサンになっている。
瑛人「じゃあ─────いただきます。」
三玖「う、うん。・・・めしあがれ。」
瑛人がクロワッサンを口元へと持っていくのを、三玖はドキドキしながら見つめる。
パク
モグモグ・・・
瑛人は何回か噛んだ後にゴクリと呑み込んだ。
瑛人「・・・・・・」
三玖「え、エイト?どう・・・?」
ギュ
三玖「きゃ?!」
瑛人は突然、彼女の華奢な身体を抱き締める。
瑛人「ありがとう・・・三玖。すごく─────美味しかったよ。」
三玖「!!!・・・エイト・・・」
はっきりと聞こえるように、耳元で本音を伝えた。
その一言が聞けただけでも、三玖は涙をこぼしそうになっていた。
瑛人「本当にありがとう─────愛してる。」
瑛人の言葉が一つ一つ耳に入るたびに、三玖の目から、大粒の涙が流出していく。
三玖「エイト・・・」
瑛人「また、作ってほしい。」
三玖「うん。エイトが言ってくれるなら、また作りたい。私も─────愛してる。ずっと─────愛してる」
瑛人「俺も愛してるよ─────三玖。」
抱擁を解いて、二人は見つめ合った後、どちらともなく顔を近づけて、唇を重ねた。
三玖「・・・んっ。」
いつもしている口づけは、今回は焼いた小麦粉の味がした。
やがて、二人は顔を離して、瑛人は三玖を胸元に引き寄せる。
三玖も、瑛人に逆らうことなく、そのまま彼の胸の中にもたれかかる。
優しく頭を撫でる瑛人に、三玖は少し眠気が出てくる。
二人はずっと、昼休みが終わるまでこうしていたいと思っていた─────
???「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ズドオォォォォォォン!!!
瑛人・三玖「?!!」
そんな二人のところに誰かが空から飛んできた。
そこには、二人には見慣れた男性である。
勝也「イテテ・・・彼奴等無茶振りすぎるだろ!!!」
男子「どうっすか先生〜?!」
男子「おもろいっすか〜?!」
ぎゃはははは!!!
と大笑いをする男性陣。
勝也は彼等を睨みつける。
勝也「お〜ま〜え〜ら〜!!!」
瑛人・三玖「・・・・・・」
勝也「え?」
そんな彼に二人は睨んだ。
何故なら、自分達の時間が奪われたからだ。
男子「あ、俺し〜らね。」
男子「俺も。」
男子「俺も。」
勝也「あ!おい!お前ら!」
瑛人「死ね。」
勝也「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
─────修学旅行は、まだまだ始まったばかりだった。
TO BE CONTINUE・・・・・・
甘々な終わりかと思いきや、勝也先生のせいで台無しに…
こんな感じで修学旅行を進めます。
風太郎と四葉の方はもう少しお待ち下さい。
それでは、また次回。