WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
修学旅行の二日目の朝。
皆がわいわいと食事を楽しんでる中─────
二乃「二人共聞いて─────盗撮犯に追われているわ。」
二乃が向かいにいる一花と四葉にそう言った。
食事を楽しんでいた一花と四葉はそれを聞いて、驚いていた。
一花・四葉「え?」
二乃「京都駅にいたころからずっと感じてたの。そしてお昼に山を登った時に確信した。間違いないわ。修学旅行生がターゲットにされるって、ニュースで前見たもの。」
二乃は京都駅や、稲荷山の山頂に着いてからしばらくして、確かに同じシャッター音を耳にした。
最初は空耳かと思ったが、同じ音を背後から何度も聞いたことで、二乃も疑念が湧き、少し前のニュースで《修学旅行生をねらった痴漢被害、京都市が注意喚起》という記事を思い出して、確信へと変わったのだ。
カシャン
二乃「!!やっぱり・・・!」
後ろからのシャッター音に二乃は盗撮犯だと思い、振り向いたが・・・
女子「ご馳走だねー。」
女子「インスタあげよー。」
別のテーブルで朝食中の女子が、食事をスマホのカメラで撮っているだけだった。
二乃「・・・・・・」
一花「き、気の所為じゃないのかな〜?」
四葉「そ、そうだといいね・・・」
京都。
京都は誰もが知っている、奈良を引き継いだ二代目の都。
その和風な感じが、日本人だけではなく外国人にも豊かにしてくれる聖地。
そして此処は、学生の修学旅行で行く場所は此処、と第一位になったと言われる場所でもある。
因みに第二位は奈良で、第三位は東京である。
そんな京都なのだが、此処に来たらやはりあの寺だ!と言われる人気スポット・清水寺。
その有名な清水の舞台の柵に手を置きながら、円は京都の街並みを一望し、隣にいる五月は怯えながら柵の下を覗いていた。
五月「柵はもっと高いと思ってました。」
円「そうだね。まぁ、僕達も高三だし。」
と、柵に手をついていた円が・・・
ツルッ
五月「!!」
彼の手が柵から落ちる─────
円「─────なんちゃって。」
五月「もー!やめてください!」
円「ごめんごめん。」
五月をからかって遊ぶ円。
それを見て「ケッ」と言う前田と「フフフ」と微笑む武田。
一方、その横では─────
瑛人「よし、赤石先生。今から此処でバンジージャンプをしてくれるっすか?十円上げるんで。」
勝也「アホかお前は!!罰当たるわ!!それに対価が安すぎるだろうが!!何だ十円って?!!」
瑛人「大丈夫っすよ。罰は当たらないはずっすよ。神社だったらともかく、寺なので問題ないっす。」
勝也「寺でも良くないに決まってるだろ!!寺だったら何でもオッケーって言うつもりかお前は!!」
瑛人「はい。」
勝也「『はい』ってあっさり言うな!!お前の価値観はどうなってるんだ?!!」
瑛人「大丈夫っすよ、赤石先生。赤石先生は意外に身体が丈夫な方なので。」
勝也「そういう問題じゃねぇ!!」
と瑛人が何時ものボケで勝也を弄りまくっていた。
隣にいた三玖は瑛人の横から顔をひょこっと下を覗いていた。
三玖「ねぇ、エイト。此処で写真を撮ろうよ。」
瑛人「そうだね。よし─────撮ろう。」
三玖「うん!」
瑛人は三玖の肩を抱いて、自身のスマホを此方に向ける。
瑛人「はい、チーズ。」
三玖「・・・ピース。」
カシャン
二人はそう写真を撮っていた。
同時刻。
風太郎達はというと─────
一花「フータロー君は私と一緒に行く!」
二乃「フー君は私と一緒に行くのよ!」
風太郎「勘弁してくれぇ!」
四葉「お、落ち着こうよ二人共・・・」
風太郎の両腕を引っ張る長女と次女、そしてその二人を落ち着かせようとする四女の姿があった。
TO BE CONTINUE・・・・・・