WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
これは
三玖の妹・中野四葉のお話
それは、六年前の出来事であった─────
彼女達が小学六年生の頃、五人共同じだった。
ピンクの髪色も、青い瞳も、白いワンピースの格好も・・・
全てが似ていた。
そのせいで、彼女達はよく間違われていた。
少女「先生が言ってたんだけど、瓜を半分に切っても同じ形だから『瓜二つ』らしいよ。」
少女「瓜って何?」
少女「わかんなーい。」
少女「食べ物って言ってた。」
少女「それならメロンだってそうじゃない?」
少女「『メロン二つ』は変じゃない?」
少女「だねー。」
少女「うーん・・・」
少女「ん?どうしたの、四葉?」
少女「瓜は五つに切っても同じなのかな。」
少女「あはは、じゃあ私たちは『瓜五つ』だね。」
一体誰が誰に喋ってるのか、よく分からない。
だが、五つ子は全く気にするどころか、寧ろ褒め言葉だった。
何故なら、彼女達は同じ顔をした家族だから、という理由である。
そんな五つ子にも、役に立つことができる。
それはとあるサッカーの試合で、五つ子ならではの以心伝心が如き息の合った見事なコンビネーションと、相手のマークを混乱に陥れてしまうことで、見事に助っ人として幾度となく勝利に導くことができる。
その中、四女の四葉が運動が得意だった。
彼女の運動神経はサッカーチームの監督も認める程だった。
監督「お前たちも四葉をお手本にしてしっかり練習するんだぞ!」
四葉「・・・お手本かぁ・・・」
これが、おそらくは五つ子で初めて生まれた《違い》だった・・・
彼女達の母親・中野零奈。
零奈は教師を努めていた。
とても美人だと有名だったと言われているが、彼女は無表情であり、生徒達からは慕われていると恐れられていた。
《ある人》では、「全学年の男子、メロメロだった」と。
しかし、そんな彼女は身体が弱く、よく病院に通っていた。
だが、彼女は自分より自身の娘たちに愛情もって育てていた。
そんなある時、零奈が家に帰った時に、五つ子たちが元気になったお祝いに、彼女に花を贈っていた。
そんな娘を見て、お母さんはみんなを思いっきり抱きしていた。
零奈「私にとっては、あなたたち五人が健康に過ごしてくれるのが、何よりの幸せです─────ありがとう。」
決して裕福とは言いきれない、むしろ貧しい暮らし。
だが、それ以上に彼女達は幸せに暮らしていた。
日にちが替わり、6月─────
二乃「五月!いつまでくっついてるの!」
四葉「早くしないと修学旅行に置いて行かれちゃう。」
今日は修学旅行の日。
五つ子たちは京都に行くために駅にいた。
─────なのだが、どうやら末っ子の五月が、見送りに来たお母さんに泣きながらぎゅーっと抱きついて、一向に離れようとしなかった。
五月「う〜・・一花は寂しくないの?」
一花「お母さんと離れるのは、皆同じだから。」
そんな中、駅の向こうで人を見かけた。
二乃「あ、あの人またいる。」
三玖「お医者さん。」
どうやら、零奈を診てくれている医師であった。
すると、零奈が言う。
零奈「─────私の、ファンらしいです。」
新幹線に乗って京都へと着いた五つ子。
しかし、あまりにも人がいた為、四葉が逸れてしまっていた。
四葉(どうしよう・・・逸れてしまった・・・あ〜あ・・・私もあの男の子みたいに、一人旅できたらいいのになぁ・・・)
四葉は、下の階段に一人寂しく座っている金髪の男の子を見つめながら呟いていると・・・男の子に変な格好をした女の人が近寄って来た。
二人で何か口論していると、警察官二人が駆け寄ってきた。
どうやら、変な格好の女の人が、男の子に何かされたと言ってるようだった。
それを見た四葉は言う─────
四葉「その人は無罪だよ─────私、見てたもん。」
これが─────四葉と金髪の少年・上杉風太郎の出会いであった─────
TO BE CONTINUE・・・・・・
五つ子の過去編。
この話から次章の話が終わるまで、暫く瑛人が登場しなくなります。
誠に申し訳無いのですが、御了承ください。
それでは、また次回。