WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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11話 五つ子➁

 

 

 

 

それからそんなこんなあって、行動を共にすることとなった二人。

時間はあっという間に経過し─────

 

 

 

四葉「あ、もうこんな時間。」

 

風太郎「げ・・・とっくに夜じゃねーか。」

 

 

 

清水寺に行ったり、そこでお守りを買ったり、二人で色んなところを周ったりしていると、気づいたら辺りは夜になっていた。

 

 

 

風太郎「お前が連れ回すから……」

 

四葉「風太郎君だって結構ノリノリだったよ?」

 

 

 

二人は何処かの神社で立ち往生をしていた。

お金も五つ子の分のお守りを買ってしまったことで、空であった。

風太郎は財布に入っていた二百円を賽銭箱に入れた。

だが、それが問題だった─────

 

 

 

風太郎「あっ、無くなっちまった。」

 

四葉「え?」

 

風太郎「俺んち、貧乏で毎回5円なんだよ。ケチィよな・・・って、今の金で電話すりゃ良かった・・・ま、誰か見つけてくれるだろう。」

 

四葉(何この男の子・・・)

 

 

 

四葉はそんな彼にドン引きをしていた。

すると、四葉が風太郎にとある質問をしてきた。

 

 

 

四葉「風太郎君は・・・お金がなくても辛くない?」

 

風太郎「?どういうことだ?」

 

四葉「うちもそうなんだよね・・・家族の為に、お母さん一人で働いてくれてるんだ。私は辛くない。でも、そんなお母さんを見るのは辛いよ。」

 

風太郎「・・・・・・うちも同じようなもんだ。そりゃ金持ちの家だったらいいに越したことはないが、仕方ねーだろ。」

 

四葉「・・・・・・そうだね。でも・・・たまに思うんだ─────自分がいなきゃ、もっとお母さんは楽だったのにって。」

 

風太郎「!」

 

 

 

四葉の発言に、風太郎は驚異をする。

 

 

 

風太郎「お前─────」

 

四葉「だから─────これからたくさん勉強して、うーんと賢くなって、とびっきりお給料のもらえる会社に入って、お母さんを楽させてあげる!そしたらきっと、私がいることに、意味ができると思うんだ。」

 

 

 

四葉の言葉を聞いた風太郎は、顔をポカンとさせながら、こう言った。

 

 

 

風太郎「すげぇ・・・お前、大人だな。」

 

四葉「え?」

 

風太郎「俺、自分が子供だからって諦めてた。今の環境とか、立場とか全部・・・自分が変わって自分で変えりゃいい!そういうことだな!」

 

四葉「ま、まぁ。なんか照れる・・・」

 

 

 

目の前まで近づいてきた風太郎に、四葉は顔を紅くする。

それもそう、初めての異性に此処まで近づけられたら、紅くするのも当然である。

 

 

 

風太郎「・・・・・・妹がいるんだ。まだ小学校入りたてなんだけどな。俺もめっちゃ勉強して、めっちゃ頭良くなって、めっちゃ金稼げるようになったら、妹に不自由無い暮らしをさせてやれるかもしれねぇ─────必要な人間になれるのかもな。」

 

 

 

そう笑いながら言う風太郎に、四葉は思わず彼の手を握る。

 

 

 

四葉「頑張ろう、二人で!私はお母さんの為に、風太郎君は妹さんの為に、一生懸命勉強しよう!」

 

風太郎「・・・ああ!」

 

 

 

こうして二人は誓った。

お互いの家族の為に、一生懸命勉強を頑張ることを・・・

 

 

 

風太郎「・・・そういや、さっきの200円分の願い事がまだだったな。俺とお前で100円ずつ、神様に頼んだこうぜ。いつか万札を入れられる大人になれるようにな。」

 

 

 

二人は二礼二拍手一礼をした。

 

 

 

四葉「・・・なんてお願いしたの?」

 

風太郎「こういうのは言っちゃダメなんだぞ。」

 

 

 

すると、二人の後ろから、カッと眩しい光が発せられた。

 

 

 

風太郎「な、なんだ!?」

 

四葉「・・・あ!」

 

 

 

四葉が後ろを見ると、そこには、朝見た男性がいた。

 

 

 

男性「─────四葉君。何をしているんだい?」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

四葉「今日ね!すっごく面白い男の子に会ったんだ!それから一緒にこのお守り買ったんだ!今も大広間にいるんだって!」

 

 

 

他の四人に風太郎の話をする四葉。

それに興味を湧いた一花は、四葉が言っていた彼がいる大広間に向かった。

 

 

 

風太郎「あ。」

 

 

 

そこには、ゴロンと転がっている風太郎がいた。

すると、彼はやって来た一花に声をかける。

 

 

 

風太郎「よっ、来てくれたのか。」

 

 

 

見た感じ、彼は一花を四葉だと思いこんでいるようだ。

 

 

 

風太郎「一人で退屈してたところだ。何かしようぜ。」

 

一花「じゃ、じゃあ、七並べ!」

 

 

 

そうして二人は、迎えが来るまでの束の間、トランプをして遊んでいた。

だが・・・

 

 

 

四葉「あ、ああ・・・あああ・・・」

 

 

 

廊下からそんな二人を見ていた。

その時、四葉は初めて五つ子である自分に・・・

そっくりな自分に・・・

絶望をしていた・・・

それが・・・彼女の人生を狂わせてしまった・・・

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

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