WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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12話 五つ子③

 

 

 

 

修学旅行が終わり、五つ子は自身の祖父が開いてる《虎岩温泉》へとやって来た。

 

 

 

一花「お母さん、本当に病気治ったのかな・・・」

 

二乃「修学旅行から帰ってから、ずっと体調崩してるよね。」

 

 

 

この頃、お母さんの体調が芳しくないことを、五つ子も感じていた。

そんな中・・・

 

 

 

二乃「四葉、髪乾かした?ドライヤー貸して。」

 

 

 

温泉から上がって、身体を拭いたり、髪を乾かしたりしている中、四葉は一人、頭に緑色のリボンをつけていた。

 

 

 

二乃「え!なにそれ!」

 

四葉「へへー、可愛いでしょ。」

 

 

 

これで間違われない。

これで風太郎君に見つけるもらえる。

四葉はあの時から、そっくりなことを毛嫌うようになってしまった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

8月14日。

この日、彼女達の母親・中野零奈が亡くなった。

遺体となってしまった零奈の周りに、五つ子が泣いていた。

 

 

 

二乃「わああぁん!!」

 

五月「お母さあぁん!」

 

三玖「うっ、うぅ・・・」

 

一花「やっぱり・・・体調良くなってなかったんじゃん・・・」

 

四葉「・・・・・・もう、いないんだね・・・」

 

 

 

五つ子はひたすら泣いていた。

しばらくして、五月が言う。

 

 

 

五月「いるよ。」

 

四葉「!」

 

五月「いるんだよ・・・お母さんは私たちの中に・・・これからは私がお母さんに・・・お母さんに()()()()

 

 

 

それから五月は敬語で話すこととなった。

それは、自身の母親のように。

母親のようになるために。

それが、彼女が自身の母親への愛だと思われる。

しかし、姉達は五月の言っていることに分からなかった。

 

 

 

一花「私たち・・・これからどうなるんだろう・・・」

 

四葉「おじいちゃんの家・・・なのかな。」

 

三玖「全員でいけると思う・・・?」

 

二乃「どういうこと?」

 

三玖「おじいちゃんだって大変なのに・・・もしかしたら・・・私達、バラバラに引き取られちゃうのかも・・・」

 

 

 

そんな話をする中・・・

 

 

 

???「失礼するよ。」

 

五つ子「?!」

 

 

 

一人の男性が彼女達のところに入って来た。

 

 

 

男性「こうやって君たちと話すのは初めてだね。何度か顔は合わせてるはず・・・四葉君とは修学旅行以来だね。」

 

四葉「あ・・・」

 

 

 

四葉がその男性を見ると、その人に見覚えがあった。

あの時・修学旅行の時に自分を発見してくれた男性である。

その男性は零奈の遺影を見た。

その時、彼は何を思ったのだろうか・・・

それは本人しか知らない。

 

 

 

男性「君達は─────僕が責任を持って引き受ける。」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

それから彼女達・五つ子の名字は《中野》へと変わった。

男性・マルオは彼女達を高級タワーマンション・PENTAGONに住ませることにした。

彼女達はあの貧しい生活から一転、かなりの裕福な生活へと変わった。

─────だが、そこから彼女達は変わった。

一花は髪を短くし、二乃は二つの黒いリボンをつけ、三玖は首元にヘッドホンをつけ始めた。

それは恐らく─────零奈の死にトラウマとして残ってしまったのだろう。

その為、彼女達はそれぞれ性格も見た目も変わったのだ。

 

 

 

四葉(お母さん─────私たち、中学生になったよ。でもね─────五人一緒なんて無理だよ。私たちは、もう一緒ではいられない・・・)

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

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