WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

127 / 172
13話 五つ子④

 

 

 

 

四葉「お父さん、見てこれ!この前のテスト、五人の中で一番だったんだ!」

 

 

 

ある時、四葉はマルオにテストの結果を見せた。

マルオは無表情のまま、四葉に一言。

 

 

 

マルオ「よくやった。」

 

 

 

ただ一言。

それだけの一言だが、四葉はまだ嬉々と続ける。

 

 

 

四葉「陸上部に誘われたんだけど断ったんだ。でも勉強に集中したいから仕方ないよね。」

 

マルオ「これからも励みたまえ。」

 

四葉「・・・・・・」

 

 

 

四葉は嬉々としてマルオにテスト結果を見せに行っても、彼は彼女に素っ気ない返答をするばかりだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

四葉「うーん、なんか冷たいなー。うちにもほとんどいないし・・・お母さんだったらもっと褒めてくれるのに・・・(褒めてくれる・・・よね?)」

 

 

 

四葉はそう思って、帰宅をする。

そして帰宅途中、とあることを思い出す。

 

 

 

四葉(風太郎君・・・今頃勉強してるかなぁ・・・)

 

 

 

四葉は初恋した少年に、胸に秘める。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

それからある時、四葉が勉強により一層集中するために、ゲーム機器を段ボールにしまっていた時のこと・・・

 

 

 

三玖「四葉、これもうやらないの?」

 

四葉「うん!ゲームはもう卒業!勉強の邪魔になっちゃうからね。」

 

 

 

ゲームを箱にしまった四葉に、三玖が声をかけた。

彼女はそれを手に取って・・・

 

 

 

三玖「じゃあ、これ借りちゃおっかな・・・」

 

四葉「もー、三玖はまだまだお子様だなー。」

 

 

 

この時までは、ゲームをしようとする三玖を小馬鹿にしていた。

しかしそれのせいで、四葉は更に絶望に落ちてしまうことを本人は知らない─────

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

三学期:中間テスト

 

なかのよむば

 

社会:31点

 

 

 

四葉(よしよし、順調に上がってきてる。元が悪いせいでまだまだだけど・・・これからもっと頑張ろう。)

 

 

 

ゲームをやめたことにより、少しずつだが、成績が上がってきていることに手応えを感じた四葉。

そんな彼女に・・・

 

 

 

三玖「四葉!」

 

 

 

三玖が近づいてきた。

 

 

 

三玖「歴史のテスト、初めてこんな点数取っちゃった。四葉に借りたゲームのおかげだよ。」

 

四葉「─────」

 

 

 

三玖の解答用紙に記されていた《42点》という点数を見て、四葉は一瞬言葉を失ってしまう。

 

 

 

四葉「・・・そ、そっか。良かったね。」

 

 

 

何とか取り乱さずに、返すことは出来たが、このことが四葉を焦らせてしまうことになってしまった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

なかのよつば

 

解答用紙

 

数学:29点

 

 

 

四葉「─────」

 

 

 

四葉は自身の点数を見て、言葉を失う。

 

 

 

四葉(私は・・・なんのために勉強してるんだろう・・・お母さんはもういない・・・楽をさせてあげたかったお母さんはもう─────)

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

零奈『特別じゃなくていい。大切なのは五人でいることですから。』

 

 

 

 

 

────────────────────────
 

 

 

 

 

 

四葉(お母さん─────五人でいることがなんで大切なの?私、わかんないよ・・・)

 

 

 

彼女の中で何かがガラスのようにヒビが入った。

それはもう─────取り返しがつかないほどだった。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。