WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

148 / 172
3話 真っ青な蒼穹 真っ赤な三つの恋 中編

 

 

 

 

円「僕は──────君のこと好きなんだ。」

 

五月「・・・・・・え?」

 

 

 

円からの突然の告白に、五月は固まった。

それを数秒かかり、顔を真っ赤に染めた。

 

 

 

五月「きゅ、急に何で?!」

 

 

 

五月は真っ赤になりながら、彼に聞いた。

 

 

 

円「五月─────君は、無理をしているように見えたんだ。」

 

五月「え・・・?」

 

 

 

円は真剣な表情で彼女を見ていた。

 

 

 

円「君は─────君のその喋り方、母親の真似をしているんだろう?違うかな?」

 

五月「?!」

 

 

 

円にそう言われて、五月は動揺する。

円は話を続けた。

 

 

 

円「母親の代わりとして姉達・三玖ちゃん達の面倒を見るのを、僕は確かに良いと思う。」

 

五月「─────」

 

円「けどね─────君は末っ子なんだから、まだ三玖ちゃん達に甘えてもいいと思うよ。」

 

 

 

円にそう言われて五月は何も言わなかった。

やはり彼女は母親の真似をして、姉達の面倒を見てきたんだろう。

だが、末っ子である彼女はまだまだ早いと思った。

 

 

 

円「・・・・・・あまり・・・無理をしてほしくないと思ったんだ─────妹みたいになってほしくなかった。」

 

五月「!!・・・森谷君・・・」

 

円「妹は─────彩は、僕のせいで無理をして、闇を抱えてしまったんだ。」

 

 

 

円は悲しげな顔をしながら話を続けた。

 

 

 

円「僕のせいで─────僕がちゃんと、彩が無理をして明るく振る舞っていることを気づいていれば、死ななかったかもしれない。」

 

五月「・・・・・・」

 

円「だから─────ほっとけなかったんだ。彩みたいになるんじゃないんかって。」

 

 

 

そう言って円は両手を広げる。

 

 

 

円「もう─────泣いてもいいから。」

 

五月「・・・で、でも・・・」

 

円「いいから。」

 

 

 

五月はそう言われて涙が出そうだった。

しかし─────堪えることができず、涙を流してしまう。

 

 

 

五月「う・・・うぅ・・・森谷君・・・森谷君・・・!」

 

 

 

五月は彼の名前を言いながら、彼の胸に飛び込む。

円は泣いている彼女の頭を撫でていた。

 

 

 

五月「うわあぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

 

 

五月はそのまま大きく泣いていた。

それからももっと甘えたかったであろう末っ子は、彼に慰めてもらいながら、大きく泣いていた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

円「落ち着いた?」

 

 

 

五月は暫く泣いていた後、彼女は顔を上げて言う。

 

 

 

五月「はい。お陰でスッキリしました。ありがとうございます。森谷・・・否─────円君。」

 

円「?!」

 

 

 

五月に突然の名前呼びに、円は驚いていたが、すぐに微笑んだ。

 

 

 

円「じゃあ、答えは─────」

 

五月「はい─────勿論だよ。」

 

 

 

五月はこの時、彼の告白をOKにし、彼に対してはこれからタメ口にするようになった。

こうして二人は、恋人同士となった。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

同時刻。

瑛人達はというと─────

 

 

 

瑛人「おい、風太郎。あの高いビルの屋上からプールに飛び込め。」

 

風太郎「アホかお前は?!無理に決まってるだろ!!」

 

瑛人「大丈夫だ。百円あげるから。」

 

風太郎「対価が安すぎるだろ!!」

 

 

 

五つ子の四人はプールで遊んでいる中、瑛人は風太郎のことを弄りまくっていた。

風太郎はその後、大きな溜息をした。

 

 

 

瑛人「おい、溜息をしたら幸せが逃げるぞ。」

 

風太郎「誰のせいだと思っているんだ?!」

 

 

 

風太郎は先程よりも大きな溜息を吐いた。

と此処で、瑛人が急に真剣な話をした。

 

 

 

瑛人「そして─────決まったのか?誰に告白をするのかを。」

 

風太郎「─────」

 

 

 

風太郎は暫く黙っていた。

暫くしてから、口を開いた。

 

 

 

風太郎「俺は──────」

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






ついに無事、五月と円が恋人同士となりました!

実は、五月をオリキャラとカップリングをさせるのは、三玖の次に決まっていました。
五月には風太郎のような人物ではなく、優しい兄のような男性キャラとカップリングにしたら、と思ったのが、この始まりでした。

さて、次回は風太郎回です!
早いですが、もう此処で風太郎の決断があり、もうこの夏休み編で告白をします!
果たして、風太郎が選んだ相手とは?

それでは、また次回。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。