WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
四葉「上杉さんっ、私結婚しました!ご祝儀ください!」
翌日の夕方。
現在は五つ子のマンションで勉強したあと、休憩がてらに人生ゲームをしている。
四葉の結婚は、ゲームの中のことである。
風太郎「え?」
四葉の声に驚き、腑抜けた声を出す。
考え事でもしていたのか、聞いていなかったようだ。
一花「おめでとー。」
三玖「じゃあ次、私の番・・・スカウトされて女優になるだって。」
一花「もー!!それ私が狙ってたのに!」
瑛人「お前はもう現実で女優なんだからいいだろ。贅沢なことを言うな。」
一花「え〜。」
瑛人「え〜じゃない。」
風太郎(あ・・・ボードゲームの話か・・・)
ようやく状況を理解し、手元のゲーム内で使えるお金を見る。
風太郎「ゲームでも貧乏な俺・・・はは・・・ははは・・・ってエンジョイしてる場合かぁ!!自分の人生は自分でどうにかしろ!!」
風太郎が乾いた笑い声を出した後に、大きくツッコんだ。
一花「でも今日はたくさん勉強したし休憩しようよ。」
四葉「もう頭がパンクしそうです・・・」
瑛人「そうだ、風太郎。いくらテスト前でも勉強後の息抜きぐらい必要だぞ。」
風太郎「そうだが・・・」
瑛人「お前の気持ちは分かる。だけど、焦り過ぎも良くないことだ。」
風太郎「・・・・・・」
風太郎は不安なのだろう。
自分はいままでずっと勉強してきたが、この姉妹たちは違う。
勉強を苦手とし、勉強を嫌ってきた。
風太郎のペースでやっていっても、姉妹たちはついてこれない。
姉妹たちのペースで、試験までに間に合うのか。
ここで、一花が手を挙げる。
一花「それなら私から提案があるんだけど・・・」
一花が言いかけると、二乃が出てくる。
二乃「あー!!なんだー。勉強サボって遊んでるんじゃない。私もやる。あんた代わりなさいよ。」
そう言って二乃は風太郎からゲームのお金を取り、金が少ないと文句を垂れ流す。
二乃「あんたも交ざる?」
二乃が声をかけた方には五月がいる。
風太郎は謝ろうとしたが、五月は自習すると言い、自室へ戻っていった。
二乃は風太郎と瑛人を追い出そうとする。
二乃「アンタ達もカテキョー終わったでしょ?さぁ、帰った帰った!」
風太郎「あ、ああ・・・」
瑛人「だけど、三玖充電が・・・」
三玖「私も瑛人充電が・・・」
二乃「早く帰れぇぇぇ!!!」
風太郎「はぁ・・・瑛人、俺は先に帰るからな。」
そう言って風太郎はその場を後にしようとしたのだが、
一花「フータロー君。何言ってるの?約束が違うじゃん。今日は朝山君と泊まり込みで教えてくれるって話でしょ?」
風太郎・二乃「え?・・・えぇぇぇぇぇぇ??!!」
二人は同時にシャウトをした。
瑛人(俺も・・・か。てことは、三玖と一緒にいれる!よし!)
三玖(瑛人と一緒に・・・一花、ナイス!)
二人は心の中で、ガッツポーズをした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
それから数時間が経過した。
三玖と一花と四葉に勉強を教えて、それぞれがお風呂に入った。
現在は四葉が風太郎にお風呂に入るようにすすめ、彼は浴室へ行った。
あがって来るまでの間、瑛人は一人で三人の相手をしている。
・・・そこまではいい。
ただ、瑛人は三玖の機嫌が良く、鼻歌をしているのが少し気になっている。
瑛人「三玖、ここはこう覚えるのがいいと思うんだけど。」
三玖「・・・うん!わかりやすい。ありがとう、エイト!」
いつもより少し大きな声と満面の笑みで瑛人にお礼を言い、再びペンを走らせる。
それに瑛人は顔を赤くする。
瑛人(何でこんなに機嫌が良いんだ?もしかして、俺がいるからか?だとしたら嬉しいな。)
ここで、四葉が声をかける。
四葉「朝山さん!ここが分かりません!」
瑛人「・・・貸せ。ここはこうしてだな・・・」
四葉の分からないところを瑛人が教えていて、三玖はそれを見て頬を膨らまし、目をジト目で睨む。
三玖「むぅ・・・」
瑛人は四葉を教え終わった後、三玖がどうしてほしいのか分かり、頭を優しく撫でた。
三玖「〜〜〜♪」
彼女は目を閉じて嬉しそうに鼻歌をしていた。
瑛人(小動物みたいで可愛い。やばい、犬の尻尾が見えてきた。)
あまりにも可愛い為、彼女の背後に尻尾の幻覚が見えてきてしまった。
二乃「〜〜〜♪」
それからしばらく勉強していると浴室から、風太郎ではなく二乃が出てくる。
そのまま二乃はリビングのイスに座り、スマホをいじり始めた。
二乃と目が合うと、二乃は勝ち誇ったような余裕の笑みを見せる。
瑛人(最悪だ・・・絶対知られただろう・・・)
浴室の方から出てきたことも踏まえて、浴室で風太郎と何かあり、条件のことを知られたのだろう。
すると、風太郎が出てくる。
四葉「あ、上杉さん!お帰りなさーい!」
風太郎「あ、ああ・・・」
瑛人「(確信がついた・・・)御免、風太郎。俺はタオルどこにあるか知らんから、教えてくれないか?」
風太郎「あ、ちょ?!」
四葉「いってらっしゃーい!」
瑛人は風太郎を引っ張り、浴室へと入る。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
瑛人「バレた?」
風太郎「あ、ああ・・・」
瑛人「何があったか教えてくれ。」
風太郎は瑛人に、先程の出来事を話した。
瑛人「本当に何してくれて・・・」
風太郎「すまない、本当に・・・」
瑛人は呆れてしまい、額に手を抑える。
瑛人「もういい。仕方ない。二乃は諦めるぞ。三玖達を集中しよう。」
風太郎「あ、ああ・・・分かった・・・」
瑛人(きっと、あの人は・・・マルオさんはクビにはしないだろう。あの人のような世界では、そろそろ俺の正体も知ってるはずだ・・・)
瑛人は思った。
恐らく彼女達の父親・マルオはもう既に、瑛人の正体も知っているかもしれないと。
マルオのような世界では神託の盾魔導騎士団のことも、絶対に知っているだろう。
瑛人(これで賭けてみるか。もし、無理だったら他の手段でも行くかだな・・・)
TO BE CONTINUE・・・・・・