WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
翌日。
二乃と五月、そして珍しく起きていた一花は三人で朝食を食べていた。
五月「一花がこんな時間に起きるなんて、珍しいですね。」
一花「五人の中じゃ、一番ドベだけどね。三玖もいつの間にかベッドからいなくなってたし。」
二乃「三玖を探しに行ったきり、四葉も帰ってこないしね。」
五月は二階を見ながら言った。
五月「彼等は?」
一花「さぁ?まだ寝てるんじゃない?」
二乃「彼奴等、本当に泊まったのね。ま、それもあと少しの辛抱だわ。」
二乃はそう言った後、一花が言う。
一花「二乃も勉強を参加すればいいのに。案外、楽しいよ?」
二乃「お断り〜。五月もアンタは絆されるじゃないわよ。」
二乃は忠告するかのように五月に言う。
一花「素直になればいいのに。」
五月「どうも彼とは馬が合いません。この前も喧嘩を起こしてしまいました。些細なことでムキになってしまう自分がいます。私は、一花や三玖のようにはなれません。」
五月は悔しそうにそう言う。
そして、一花はここで何かが閃いていた。
一花「なれるよ五月だって!」
五月「え?今なんと?」
一花「ふふふ・・・」
一花は五月の髪をいじり始めた。
一花「ここをこうして・・・ほら!三玖の出来上がり〜!」
一花の言う通り、五月の髪型がセンター分けになっており、三玖のような髪型になっていた。
五月「私は真剣に言ってるんですが?!」
一花「あははは・・・御免御免、五つ子ジョークだよ?」
プンスカと怒る五月をよそに、一花は楽しんでいるようだった。
二乃「一花!髪の分け目が逆よ、もっと寝ぼけた目にして。」
二乃までもが、五月の髪いじりに参戦してきた。
一花「この髪が邪魔だなー。」
五月「私で遊ばないでください!」
こうして末っ子は、長女、次女の二人におもちゃにされるのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
チュンチュンと小鳥の鳴き声が聞こえる。
もう朝である。
そして、隣から何故か甘い匂いがする。
瑛人は何時だと思い、携帯を取ろうとしたその時だった。
ムニュ
瑛人(ん?何だ?マシュマロみたいな柔らかさ・・・)
恐る恐るそちらを見る。
その感触の正体は、自身の恋人の胸であった。
そして、何故か恋人は自分の隣で寝ている・・・
瑛人(な、何で三玖がここで寝てるんだ?!)
そう、甘い匂いの正体は三玖からであった。
何故、いつの間に・・・と瑛人は頭の中でぐるぐるとそう回転していた。
もしかして、寝惚けたのか?
それとも、俺が連れ込んで《あんなことやこんなこと》を?
否、まずそんなことない。
お互い服は着ているから《そんなこと》はしていないはず。
そう瑛人は心の中でそう思っている内に、扉の音が聞こえる。
五月『朝山君。朝ご飯できましたよ?』
五月の声がする。
これって完全にヤバイやつじゃね?!と思った瑛人。
完全にピンチである。
正直に話すか、と思い覚悟を決めて扉を開ける。
瑛人「お、おはよう。五月。」
五月「おはようございます。そういえば朝山君。」
瑛人「何だ?」
五月「三玖を見ませんでした?」
やはりそう聞くか。
だってあの子は昨日、一花の部屋で寝ている。
起きたらそりゃ、何処に行った?という話になる。
正直に話すことにした瑛人。
瑛人「俺のところで寝ていた。勿論、《あんなことやそんなこと》をしていない。」
五月「そうですか。後半の方は、今までの朝山君の行動で信じますので大丈夫です。」
瑛人「そ、そうか・・・それは良かった。」
と安堵をし、胸を撫で下ろす瑛人。
瑛人「てか、何で五月は三玖の格好をしているんだ?」
五月「あ、えっとこれは・・・」
五月は何か言い訳しようとするが、
二乃「五月〜。三玖はいたの〜?」
五月「あ、はい!いましたよ!朝山君は朝食を食べてて下さい。」
瑛人「ああ、そうする。」
瑛人はさっきの話をやめて、朝食を食べに行く。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そして、そんなこんなしていると皆で図書館で勉強することとなった。
とここで、瑛人は言った。
瑛人「あ、すまん風太郎。筆記用具忘れて・・・」
風太郎「分かった。取りに行く。」
瑛人「おお、サンキュー。」
瑛人は筆記用具を忘れたと言って、風太郎に取りに帰らせた。
三玖「私に頼めばいいのに・・・」
瑛人「大丈夫だよ。」
三玖「え?」
そう。
実はこれは、瑛人による作戦である。
その作戦は後々、分かることとなる・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そして、中間試験前夜。
風太郎「今日も泊まり込みでやるぞ!」
二乃「え〜。」
五月「いいんじゃないんですか?別に。」
意外に賛成をしたのは、五月だった。
実はあの時、風太郎と五月は仲直りをしたのだ。
風太郎に筆記用具を取りに帰らせるっていうのは嘘である。
瑛人「三玖。頑張ろう。」
三玖「うん。エイトの為にも・・・絶対に、赤点回避をするね。」
三玖は笑顔でそう言った。
風太郎「明日、中間試験は必ず赤点回避するぞ!」
明日、中間試験。
果たして、風太郎と瑛人の運命とは・・・?
TO BE CONTINUE・・・・・・