WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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7話 結果発表

 

 

 

 

風太郎「皆!よくぞ今日は集まってくれた!」

 

二乃「集まるも何も、ここはアタシ達の家だけど?」

 

風太郎「今日は中間試験の結果を聞きにきた。というわけで早速だが、答案用紙を見せてくれ。」

 

 

 

内心緊張しながら姉妹たちに呼びかける。

 

 

 

一花「はーい。私は・・・」

 

五月「見せたくありません!テストの点数なんて、他人に教えるものではありません。個人情報です!断固拒否します!」

 

一花「五月ちゃん・・・?」

 

 

 

少し涙目になりながら、頑なに答案用紙を見せようとしない五月。

そんな五月に風太郎は珍しく優しく声をかける。

 

 

 

風太郎「ありがとな・・・五月。だが覚悟はしてる・・・教えてくれ・・・」

 

 

 

その言葉に五月も折れたのか、答案用紙を見せる。それに続いて三玖たちも答案用紙を見せる。

 

 

 

一花

 

国語:28点

数学:52点

英語:41点

理科:34点

社会:32点

合計:187点

 

 

 

一花「国語が赤点だったけど、過去最高かな?二人ともありがとね♪」

 

 

 

二乃

 

国語:15点

数学:19点

英語:43点

理科:28点

社会:14点

合計:119点

 

 

 

二乃「国数理社が赤点よ。言っとくけど、手は抜いてないから。」

 

 

 

四葉

 

国語:46点

数学:24点

英語:29点

理科:26点

社会:35点

合計:160点

 

 

 

四葉「じゃーん!国語と社会が30点以上でした!ほとんど山勘でしたがお二人に教えてもらったところも覚えてました!こんな点数初めてです!」

 

 

 

五月

 

国語:27点

数学:22点

英語:23点

理科:56点

社会:20点

合計:148点

 

 

 

五月「合格ラインを越えたのは一科目・・・理科のみでした・・・」

 

 

 

三玖

 

国語:42点

数学:38点

英語:32点

理科:54点

社会:78点

合計:244点

 

 

 

三玖「英語が危なかったけど・・・ちゃんと全部赤点回避できた。ありがとう、エイト。・・・・・・あとフータローも。」

 

風太郎「やっぱり俺はおまけか・・・」

 

 

 

三玖の言葉にがっくりとする風太郎。

 

 

 

瑛人「三玖。」

 

三玖「ひゃ。え、エイト?」

 

 

 

瑛人は彼女の頭を撫で始めた。

 

 

 

瑛人「よく頑張ったね。」

 

三玖「・・・エイトのお陰だよ。エイトが私に勇気をくれたからだよ。」

 

瑛人「そんなことないよ。三玖の自力さ。それに、赤点回避できたんだ。おめでとう。」

 

三玖「ありがとう、エイト・・・」

 

 

 

二人は見つめ合いながら微笑む。

 

 

 

二乃「ちょっとストップ!!」

 

瑛人「何だよ。顔面喰い女。」

 

二乃「名前で呼びなさいよ!なに彼氏彼女みたいな雰囲気になってるのよ?!」

 

三玖「いや二乃・・・これは・・・」

 

瑛人「待って三玖。俺が言うから。」

 

 

 

彼女の代わりに瑛人の口から言った。

 

 

 

瑛人「《彼氏彼女みたい》って言ってるけど、本当に彼氏彼女だ。何故なら、俺達はもう付き合ってるんだから。」

 

二乃「・・・・・・へ?」

 

五人「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ??!!」

 

瑛人「さて話を続けて・・・」

 

五人「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

五人は瑛人に質問攻めをする。

 

 

 

風太郎「瑛人!三玖と付き合ってるってどういうことだよ!」

 

一花「というか二人ともいつから付き合ってるの!?」

 

四葉「朝山さん!やっぱり三玖のことが好きだったんですね!おめでとうございます!」

 

五月「学生同士の恋愛なんて不純です!」

 

二乃「ふざけんじゃないわよ!勝手に妄想言って、いい加減にしなさいよ!」

 

瑛人「ストップストップ。一気に喋るな。順番に行くから待て。まず風太郎。お前が毛嫌いしていた恋愛関係になったということだ。」

 

風太郎「そ、そうなのか・・・」

 

 

 

風太郎は納得したかのように返事をした。

 

 

 

瑛人「次一花。花火大会の時から付き合うことになった。」

 

一花「そうなんだ!良かったね三玖!」

 

三玖「うん・・・」

 

 

 

一花からの祝福に三玖は顔を紅くする。

 

 

 

瑛人「次に四葉。ありがとうな。」

 

四葉「いえいえ!三玖!幸せになってね!」

 

三玖「ありがとう、四葉。」

 

 

 

四葉からの祝福に三玖は幸せそうに言った。

 

 

 

瑛人「そして五月。何で?学生の恋愛は何だと思って・・・」

 

五月「す、すみません・・・つい・・・」

 

 

 

五月は思わず言ったことを反省した。

 

 

 

瑛人「最後に二乃。俺の妄想ではない。現実だ。三玖が先に告白して俺がそれを応えたんだ。」

 

二乃「何で・・・三玖・・・そんなやつに・・・」

 

 

 

二乃は悔しそうに呟いた。

 

 

 

二乃「認めないわよアタシは・・・アンタのせいで・・・アンタのせいで・・・」

 

 

 

二乃は姉妹がバラバラになってしまうことを、拒否っていた。

 

 

 

三玖「二乃・・・」

 

瑛人「何時かバラバラになる。それは仕方ないことだ。それに、お前が認めようが認めまいが関係ない。俺の気持ちが三玖が応えてくれた。分かったか?」

 

二乃「・・・ッ・・・」

 

 

 

二乃は小さく舌打ちをした。

 

 

 

ブー・・・ブー・・・

 

五月「あ、父です!」

 

 

 

五月が電話の相手を告げ、辺りは緊張に包まれる。

風太郎が五月からスマホを受け取って電話に出る。

 

 

 

風太郎「上杉です。」

 

マルオ『ああ、五月くんと一緒にいたのか。個々に聞いていこうと思ったが、君の口から結果を聞こうか。』

 

風太郎「はい、ですが・・・次からこいつらには、もっと良い家庭教師をつけてやってください。」

 

マルオ『ていうことは・・・』

 

風太郎「はい・・・赤点回避は三女の三玖のみ。残りは赤点回避できませんでした。」

 

 

 

沈黙が訪れる。

悔しみ、悲しみ、寂しみ、嬉しみ。

それぞれの感情の空気になっていた。

 

 

 

マルオ『そうか・・・朝山君はいるかい?』

 

風太郎「え、はい。いますが?」

 

マルオ『代わってくれないか?』

 

風太郎「?はい。」

 

 

 

風太郎は携帯を瑛人に渡す。

 

 

 

瑛人「もしもし?」

 

マルオ『君を何故、家庭教師を雇ったか・・・分かるかい?』

 

瑛人「え?」

 

 

 

マルオが話を続ける。

 

 

 

マルオ『僕は君のことについて知っているんだよ。君があの特殊組織の幹部の一人だということを。』

 

瑛人「?!!・・・もしかして、俺を雇った理由は・・・」

 

マルオ『ああ。僕の中野病院と君の特殊組織、同盟を組むことになっていたんだよ。君の総長から。』

 

瑛人(そ、総長?!俺、そんなこと全然聞いてませんが?!)

 

マルオ『取り敢えず、これからも宜しく頼むよ。』

 

瑛人「は、はい。」

 

 

 

瑛人は風太郎に携帯を返した。

 

 

 

マルオ『上杉君。これからも励んでくれ。』

 

風太郎「え?」

 

 

 

二乃は彼に聞いた。

 

 

 

二乃「パパがなんて?」

 

風太郎「・・・これからも励んでくれって・・・」

 

二乃「はあぁぁぁぁぁぁ?!!」

 

 

 

二乃はシャウトをした。

二乃が風太郎からスマホを奪って、マルオに向かって怒鳴る。

 

 

 

二乃「ちょっとパパ!クビになるんじゃないの!?」

 

マルオ『二乃くんかい?クビなんて誰が言ったんだい?』

 

二乃「上杉が、自分でクビって・・・!」

 

マルオ『上杉君、変な早とちりはやめてくれないか?』

 

風太郎「じゃあ、あれは・・・」

 

マルオ『娘たちには悪いが、あの成績と勉強嫌いから全員の赤点回避なんて無理だ。だから、あんまり成績が変わらなかったら家庭教師の日程を増やしてもらおうと思ってね。だが、初回で半分以上赤点回避してそのうえ一人は全教科赤点回避してくれたんだ。これなら、今のままで良いと思ったのさ。』

 

 

 

これに風太郎は安心したのか、肩の重荷がとれたのか、ソファに座り込む。

二乃は悔しさから握り拳をさらに強くする。

他の姉妹は心配そうに見つめているが、二乃は最終手段に出る。

 

 

 

二乃「じゃあいいわ。でもパパ聞いて・・・此奴・朝山は三玖と付き合ってのよ?」

 

五人「?!!」

 

瑛人「・・・・・・」

 

マルオ『ほう?』

 

 

 

二乃は言ってしまった。

父親であるマルオにこの事を言えばどうなるかは言わなくてもわかる。

三玖はそれを察して泣き出しそうになる。

二乃は勝ち誇った顔をする。

だが二乃が思った通りにはいかなかった。

 

 

 

マルオ『そうか。彼なら問題無いだろう。』

 

二乃「はあぁぁぁぁぁぁ?!!」

 

 

 

二乃は本日二度目のシャウトをした。

 

 

 

マルオ『僕は朝山君を信頼してるんでね。それと、結婚ならともかく、交際なんて本人同士の口約束だ。それに親がどうこう言うのはナンセンスだ。おそらく、全て赤点回避したのは三玖くんだろう?朝山君のおかげでモチベーションが上がったなら、良いことじゃないか。」

 

 

 

確かに、三玖は瑛人との勉強で実力を伸ばしていった。

さすがにもうなにも言い返せず、二乃は黙り込む。

 

 

 

マルオ『とりあえず上杉君、朝山君。これからも励んでくれ。』

 

風太郎・瑛人「はい。」

 

 

 

そう言ってマルオは電話を切った。

部屋には少し微妙な雰囲気の静寂が訪れる。

それを一花が破る。

 

 

 

一花「ええっと・・・つまり、フータロー君も朝山君も家庭教師続けるってこと・・・?」

 

瑛人「まあ、そうなるな。(ただ、事前に説明してくださいよ総長・・・)」

 

四葉「安心しました・・・」

 

 

 

四葉はほっと、胸を撫で下ろす。

だが二乃は黙って部屋に戻って行ってしまう。

 

 

 

瑛人「なんか悪いな。変な空気にしてまって。」

 

一花「まあしょうがないよ・・・一番はお父さんが原因だし・・・」

 

 

 

ここで、この重たい雰囲気を風太郎がぶち破る。

 

 

 

風太郎「いつまでも暗い雰囲気じゃダメだ!せっかくテストを乗り越えたんだ。ご褒美に、コンビニで好きなもの買ってやる。」

 

五月「本当ですか!早く行きましょう!

肉まんが私を待っている!」

 

 

 

風太郎のご褒美という言葉に五月が食いついて風太郎を引っ張って玄関へ向かう。

 

 

 

四葉「あははは・・・じゃあ行きましょう。」

 

瑛人「彼奴は?」

 

一花「誘ってくるよ。来ないって言ったら二乃の好きなもの買ってくればいいし。」

 

瑛人「それもそうか。」

 

 

 

そう言って一花は二乃を誘ったが来ず、四人は風太郎と五月についていくのであった。

ちなみに、風太郎はこの後五月にすごい買わされました。

こうして、大波乱となる中間試験は幕を閉じとなった。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

   Chapter3 END

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 






これにて第3章も終。
次回からはアニメの第1期の終盤となる章・林間学校編がスタートします。
とその前にシリアス回が1話があります。
それでは、また次回。

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