WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
翌朝、一花が目覚めると、何故かその横には風太郎がいた。
一花「んー・・・?!」
横に寝返りをうった拍子に、目が覚めた一花。
その視線の先には、何故か風太郎。
一花「フータロー君・・・な、なんで・・・」
一花は何故彼が横にいるのか、それは彼女が周りの状況を見て知ることとなる。
一花「って、はははっ・・・みんなめちゃくちゃ。・・・寝顔を見るのは二度目かな?」
一花はそんな風に、風太郎に近づきながら一人で呟いていた。
一花「これぐらい平常心でいなきゃ、友達・・・」
一花は首を横に振って、言い直す。
一花「・・・パートナーじゃ、ないよね。・・・大丈夫だよね?」
一花は不安そうにそう呟いていた。
すると、扉がガチャっと開いた。
五月「もう朝ですよ?朝食は食堂で・・・」
五月は何か見た。
それは一花が風太郎に近づいた所を見て、思わずガチャと扉を閉めてしまう。
五月「・・・嘘・・・あれって・・・」
???「ん?中野?」
五月「え?」
すると誰かに声をかけられた。
???「中野じゃないか。此処で何やっているんだ?」
そこには、見覚えのある人物だった。
五月「せん・・・せい?」
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バスガイド『例年より早い猛吹雪で足踏みしてしまいましたが、1組の皆さんが揃ったということで、今日こそ楽しい林間学校にしましょう!』
そうバスガイドさんのアナウンスで、バスは目的地へと向かっていた。
バスの中には、風太郎と五月のクラスメイトである一組の生徒たちがいた。
風太郎「まさかこいつらも同じ旅館で泊まってたなんてな、よく会わなかったもんだ。」
五月「・・・そうですね。びっくりしました。」
風太郎「・・・どうした?」
五月「い、いえ!(よく見てないから、判断がつかないけれど・・・あれは・・・三玖を除いて、私達の誰かが上杉君を・・・)」
一組のバスも、猛吹雪により、急遽風太郎たちが泊まった旅館へと泊まっていたのだ。
クラスは違うが、瑛人や三玖、一花と二乃に四葉と同じバスで目的地へと向かって行った。
三玖「はい、エイト。」
瑛人「ありがとう、三玖。」
四葉「あ、三玖!私にもアメちょうだい!」
三玖「はい。」
四葉「ありがとう!」
二乃「あ、四葉、その味アタシ欲しかったのに!」
こうして、風太郎と瑛人、五つ子による林間学校は本格的に始まる。
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そして、林間学校二日目の夕方。
それぞれが班になり、夕飯のカレーを作っている。
二乃「じゃあ私たちでカレー作るから、男子は飯ごう炊さんよろしくね。」
男子「うーい。」
こちらの班では、料理上手な二乃の指示の元にカレー作りが進んでいた。
女子「わっ、二乃野菜切るの速っ。」
女子「家事やってるだけのことはあるね。」
二乃「これくらい楽勝よ。」
彼女の手際の良さに、班の女子は感心して、二乃はドヤ顔で返す。
二乃(ついに始まったわね、林間学校。あの子たち、うまくやれてるかしら・・・?)
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一花「これもう使った?片付けておくね。」
男子「は、はい!」
一花の気づかいっぷりに、班の男子たちは釘付けになってしまう。
男子「中野さん、美人で気が利いて完璧超人かよ。」
男子「俺の部屋も片付けてほしいぜ。」
・・・・・・自分の部屋もまともに片付けられないようなやつに、片付けられる部屋など存在するのだろうか。
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四葉は飯ごう炊さんで使う薪を斧で割っていく。
男子「いやもう薪割らなくていいから!」
四葉「あはは、これ楽しいですね。」
四葉は薪割りに夢中になり、大量の薪ができてしまった。
男子「これもらってくぞー。」
四葉「はーいどうぞー。」
その割りすぎた薪は、他の班にも持ってかれ、この飯ごう炊さんに使われた薪は、ほとんどが四葉が割った薪だとか。
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三玖「辛いの苦手な人いる?」
女子「私、ちょっと苦手・・・」
三玖「そんなときにはこれ。」
三玖は調味料の中から、あるものをだす。
五月「ケチャップですか?」
三玖「うん。これ入れれば、大丈夫になるから。」
そう言って三玖はケチャップを煮込んでるカレーの中に適量入れる。
女子「すごーい!三玖ちゃん料理得意なの?」
三玖「そんなことない。これは、教えてもらったから。」
そう、あれは空いていた時間とかで瑛人に教えてもらっていた。
女子「そろそろ煮込めてきたかな?」
五月「待ってください。あと3秒で15分です。」
三玖「五月細かすぎ。」
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そして、瑛人とはというと・・・
瑛人「一樹、そっち頼む。」
一樹「オッケー。因みに瑛人、彼方の方には終わったから。」
瑛人「サンキュー。一樹。」
一樹とのコンビネーションで次々と仕事をこなしていく。
その光景を周りからは感心していた。
瑛人「おっさんも何かお願いしていいすか?」
勝也「先生だ!!」
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そして、夜・・・
風太郎・瑛人「ふふふ・・・」
前田「うわあぁぁぁ!!!」
松井「きゃあぁぁぁ!!!」
風太郎は肝試しの実行員をやり、瑛人は風太郎の手伝いとしてやっていた。
風太郎「くくく・・・案外楽しいものだな・・・」
瑛人「眠れない夜にしてやるぜ・・・くくく・・・」
四葉「やる気まんまんですね・・・」
足音が聞こえる。
来るようだな・・・と意気込む二人。
そして、一斉に行った。
風太郎・瑛人「うわぁ!」
四葉「食べちゃうぞ!」
しかし・・・
一花「やっほー。」
三玖「エイト、楽しそうだね。」
瑛人「三玖?!」
風太郎「一花?!」
四葉「ありゃりゃ。」
そう。
もう既にネタを知っている二人なので、あまり驚かない。
風太郎「あー、いいか?看板が出てるからわかると思うが、この先は崖で危ない。ルート通り進めよ。」
一花「おっけー。」
三玖「気を付ける。」
瑛人「気をつけてね。」
三玖「うん。」
三玖は返事をした後に、瑛人に頬をチュッとした。
それを瑛人は少し紅くする。
瑛人「み、三玖・・・」
三玖「じゃあね。」
一花・四葉(だ、大胆・・・)
三玖はそう言って手を振った。
二人は看板通り、進んで行った。
瑛人(か、可愛すぎる・・・)
瑛人は彼女の可憐さに思わず紅くする。
四葉も先程の見て顔を紅くし、風太郎はそれを見て呆れていた。
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一花「いや〜見せてくれるねぇ〜。」
三玖「だ、だって・・・」
三玖は先程の行動をして、顔を紅くしていた。
三玖「そういえば、一花は好きな人いるの?」
一花「?!・・・ど、どうして?」
三玖「勘だよ。」
一花は暫く黙り込むが、答えた。
一花「・・・いる・・・かもしれない。」
三玖「そ、そうなの?」
一花「まだ《かも》だから。」
かもだから、どっちか分からない。
と一花が言った。
一花「どっちなんだろうね・・・」
三玖「一花・・・」
一花「さ、もうすぐ着くみたいだし。」
三玖「そうだね。」
二人は肝試しの森を抜け、それぞれ別れた。
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そして、風太郎と一緒に終わった瑛人はというと・・・
瑛人「因みに赤石先生。」
勝也「どうした?朝山。」
瑛人「ハロウィンのお菓子まだすか?」
勝也「小学生の子どもかお前は?!それにハロウィンはもう過ぎてるし、あげないに決まってるだろ!!」
と勝也に断れた瑛人は、もらえなかった為・・・
勝也「うわあぁぁぁぁぁぁ??!!」
どっかの高台から彼をバンジージャンプさせた。
瑛人「《煮る》か《焼く》か、どっちがいい?!!」
勝也「それは落とす前に言うやつだろ?!!」
瑛人「武器を捨てて両手をあげろ!!」
勝也「武器持ってないし、捕まってる〜!!」
更に・・・
瑛人「おらあぁぁぁぁぁぁ!!!」
勝也「うわあぁぁぁぁぁぁ?!!」
瑛人は今度、何処からの馬鹿力なのか、勝也を大きく回転させていた。
瑛人「お菓子くれないと悪戯するぞ?!!」
勝也「これ以上の悪戯があるのか?!!」
瑛人「お菓子くれるのかくれないのか、どっちだ?!!」
勝也「分かった!!あげる!!あげるから〜!!!!」
その後、勝也は大人しく瑛人にお菓子をあげ、極限のバンジージャンプさせられた酔いで、かなりの嘔吐をしていた。
TO BE CONTINUE・・・・・・
もう瑛人と勝也先生の絡みがめちゃくちゃいいです。
これからもこの二人の絡みをお楽しみください。
それでは、また次回。