WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

3 / 172
3話 風太郎の悩み

 

 

 

 

放課後。

瑛人は帰路につこうとした時、後ろの方から声をかけられた。

 

 

 

風太郎「おーい!瑛人!」

 

 

 

走ってきたのは風太郎だった。

 

 

 

瑛人「風太郎!お前、どうしたんだ?」

 

風太郎「はぁ・・・はぁ・・・実は・・・頼むがあって・・・」

 

瑛人「頼み?」

 

風太郎「ああ。それは・・・」

 

 

 

風太郎が言う内容がこうだった。

あの後、風太郎は妹である《上杉らいは》から電話があった。

その内容は、風太郎とらいはの父である《上杉勇也》の知り合いからバイトを見つかったとのこと。

それは、《楽しいアットホーム》と言っており、家庭教師をしてほしいと言われた。

しかも、それをするだけで給料は平均よりも五倍貰えるらしい。

それを聞いた瑛人は勿論、

 

 

 

瑛人「それ・・・怪しくね?」

 

風太郎「やっぱり、そう思うよな。平均よりも五倍って、明らかにおかしすぎる。」

 

瑛人「まるで裏バイトのような給料だな・・・」

 

 

 

あまりにも給料が高いので、怪しいと感じた二人。

しかし、風太郎にとってもっと問題なのがあった。

 

 

 

風太郎「で、その俺が家庭教師に務める生徒のことなんだが・・・」

 

瑛人「何だ?ヤンキーか?問題児か?」

 

風太郎「否、昼休み食堂であったあの女だ。」

 

瑛人「ああ、あの子ね。」

 

 

 

瑛人は五月だということが分かった。

 

 

 

瑛人「で何だ?俺に協力してほしいのか?」

 

風太郎「流石瑛人!話が早い!」

 

瑛人「あれはお前が悪い。完全にな。」

 

風太郎「ぐっ・・・」

 

 

 

瑛人に正論を言われ、風太郎は心臓に突き刺された。

そして、瑛人は何かに気付いた。

 

 

 

瑛人(ん?待てよ?確か、三玖と五月は同じ名字だった。もし、二人が姉妹関係だということなら、他にもう三人の姉妹がいるってことになるな・・・何故なら、給料が五倍。そして、二人の名前に三と五。ということは・・・)

 

 

 

瑛人がそう考えていると、風太郎が話しかけた。

 

 

 

風太郎「どうした瑛人?そんな考えて。」

 

瑛人「否、何でも無い。ただ、風太郎。」

 

風太郎「何だ?」

 

瑛人「俺の推測だが、恐らく五倍というのは人数分だろう。」

 

風太郎「人数分?」

 

 

 

風太郎は彼に聞いた。

 

 

 

瑛人「そうだ。実は、五月の他に俺のクラスに彼女と同じ名字の女の子が転校してきたんだ。恐らく、もしかすると・・・」

 

風太郎「兄弟、もしくは姉妹が五人いるかもしれない、ということなのか?」

 

 

 

風太郎の質問に瑛人は「そうだ」と答えた。

 

 

 

風太郎「・・・確かに、その可能性があるかもな。」

 

瑛人「そうだろ?だから、平均の給料よりも五倍にしたんじゃないかと思った。五人も生徒がいるからな。」

 

風太郎「成程な。取り敢えず、教えてくれてサンキューな。」

 

瑛人「おう。じゃあ、またな。」

 

風太郎「ああ。」

 

 

 

二人はそう言って、別れた。

 

 

 

瑛人(もし、風太郎から助っ人としてくるからな、三玖と喋れるのかな・・・否、そんなん無いだろう。)

 

 

 

瑛人はそんな夢のような流れになるはずがないと思った。

しかしその夜、まさか実現するとは彼は思いもしなかった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

夜、突如瑛人の家に携帯の電話が鳴った。

 

 

 

瑛人「ん?誰だ、こんな時間に。」

 

 

 

瑛人は怪しく思いながら、電話に出た。

 

 

 

瑛人「はい、もしもし。どちら様ですか?」

 

???『こんばんは。こんな時間にすまないね。君が、朝山瑛人君かな?』

 

 

 

電話相手は男性の声だった。

 

 

 

???『僕は中野マルオという者だ。』

 

瑛人「中野?(父親か?)」

 

マルオ『ああ、僕の娘が君の学校に転校してきただろう?』

 

瑛人「(やっぱりそうか)はい、そうですけど。」

 

マルオ『君に依頼があってね。』

 

 

 

三玖達の父・マルオからの話す内容は、こうだった。

家庭教師である上杉風太郎の補佐になってほしいことだった。

しかも、風太郎と同じく平均よりも五倍の給料を出すという内容だった。

 

 

 

瑛人「い、いいのですか?」

 

マルオ『ああ、構わない。五月君が君の教え方が上手だったということが、高評価だった。どうだ?受けてみるかい?』

 

瑛人(こ、これはチャンスか?だとしたら、三玖に近づけれるってことじゃなあいか!引き受けなければ!)

 

 

 

瑛人は好きな女の子に近づけれるなら、引き受けた。

 

 

 

瑛人「その仕事、受けます。」

 

マルオ『分かった。明日から宜しく頼むよ。』

 

瑛人「はい。」

 

ツー・・・ツー・・・

 

 

 

瑛人は内心、ガッツポーズをした。

これで、三玖と一緒にいれる時間が増える。

これって・・・神様からの御褒美か?

 

 

 

瑛人「取り敢えず神様・・・ありがとうございます。」

 

 

 

本当に存在するのか分からない神様に、瑛人は感謝をした。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 






こんな都合のいい展開ってありますかね・・・いや、ないです(キッパリ)。
さて、次回からは三玖と瑛人が再会します!
それでは、また明日。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。