WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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4話 家庭教師の始まり

 

 

 

 

翌日、瑛人は家から出て五つ子が住む家へと向かう。

昨日、マルオからの依頼を終わった後に住所と地図を送られてきた。

それを見ながら、彼はその場所へと向かう。

 

 

 

???「瑛人?」

 

 

 

コンビニを通り過ぎようとした時、後ろから男の声がした。

振り返ると、そこには見慣れた幼馴染の姿があった。

 

 

 

瑛人「お、風太郎じゃん。」

 

風太郎「どうしたんだ?こんな朝から。」

 

 

 

瑛人は事情を説明する。

 

 

 

カクカクシカジカ・・・

 

風太郎「成程な。ということは、今日からはお前は俺の助っ人になるのか。」

 

瑛人「そういうことだ。宜しくな、風太郎。」

 

風太郎「ああ、宜しく。」

 

 

 

風太郎にとって、好都合だった。

助っ人がいれば、二対五で何とかいけると思ったからだ。

 

 

 

風太郎「よし、一緒に行くか。」

 

瑛人「そうだな。」

 

 

 

こうして、二人は五つ子が住む家へと一緒に向かって行った。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

二人は五つ子が住む家へと着いた。

そして、瑛人の最初の一言がこれだった。

 

 

 

瑛人「なぁ・・・風太郎。」

 

風太郎「どうした?」

 

瑛人「これ、マジ?」

 

風太郎「ああ、マジだ。」

 

 

 

そう、彼女達が住む家はなんとタワーマンション・PENTAGONであった。

要するに、彼女達はお金持ちだということだ。

 

 

 

瑛人(まぁ、黒薔薇女子というお嬢様系学校から転校してきたらしいし、それもそうか・・・)

 

 

 

と瑛人は納得をする。

 

 

 

瑛人「まぁ取り敢えず、中に入るか。」

 

風太郎「あ、ああ。そうだな。(昨日みたいに薬を盛られなければいいんだが・・・)」

 

瑛人(此奴・・・絶対に何かあったな・・・まぁ、後で聞いてみるか。)

 

 

 

そんなこんなで二人はPENTAGONへと入って行く。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

三玖『はい。』

 

 

 

瑛人がチャイムを鳴らし、出たのは三玖だった。

 

 

 

瑛人「やぁ、三玖。」

 

三玖『え、エイト?!』

 

 

 

彼女は瑛人の声を聞いて、驚いていた。

 

 

 

三玖『何で、エイトがいるの?』

 

 

 

まぁ当然の反応だよな、と思った瑛人。

そして、彼女に詳しく説明をした。

 

 

 

カクカクシカジカ・・・

 

三玖『分かった。エイトなら入っていいよ。・・・ついでにフータローも。』

 

風太郎「おい、ついでとは何だ?」

 

瑛人「そうカッカなさんな。まぁ取り敢えず入れただけでいいんじゃないのか?」

 

風太郎「ま、まぁそうだが・・・」

 

三玖『じゃ、どうぞ。』

 

 

 

三玖はすんなりと、彼等を家に招き入れた。

 

 

 

瑛人(ただ、こんなすんなり男を家にあげるかな・・・あの子は。)

 

 

 

と瑛人は彼女に心配をする。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

風太郎「今日はよくぞ集まってくれた!昨日の悪行のことは、この心優しい俺が許してやろう!」

 

少女「まぁ、此処は私達の家ですけどね。」

 

少女「家庭教師、いらないって言ってなかったっけ?」

 

 

 

そんな話をスルーし、瑛人は自己紹介を始める。

 

 

 

瑛人「朝山瑛人だ。君達の父親から依頼された者だ。これからは此奴の補佐としてやる。宜しく頼む。」

 

 

 

瑛人はそんな風に自己紹介をした。

 

 

 

少女「私は中野一花。長女だから宜しくね〜。」

 

 

 

今時風の女子高生・中野一花がそう挨拶をする。

 

 

 

少女「アタシは中野二乃よ。まぁさっきも言ったけど、家庭教師はいらない。」

 

 

 

此奴は何言ってんだ?と思うような発言をする・中野二乃がそう言う。

 

 

 

少女「はいはーい!私は中野四葉です!朝山さん!宜しくお願いします!」

 

 

 

元気でハツラツな少女・中野四葉がそう挨拶をした。

 

 

 

五月「五月です・・・ってもうお会いしましたね。」

 

瑛人「そうだな。」

 

 

 

これで三玖を含めて、五つ子か。

見た感じ、個性的な姉妹だな〜と瑛人は心の中でそう思う。

 

 

 

風太郎「取り敢えず、お前達には卒業試験を行ってもらう!」

 

二乃「はぁ?」

 

風太郎「全員、合格すれば金輪際、誰一人近づかないことにする!」

 

 

 

それを聞いた瑛人は・・・

 

 

 

瑛人(おいおい!聞いてないぞ?!何だ卒業試験って?!そんな話、何で俺に言わなかった?!)

 

 

 

瑛人は心の中で叫んでる中、五月が喋りだした。

 

 

 

五月「分かりました。」

 

二乃「はぁ?五月、アンタ本気?」

 

五月「合格すればいいんです。これで、あなたの顔を見なくて済みます。」

 

風太郎「そうこないとな。」

 

瑛人(おいー?!何勝手に話を進めてんだ?!俺は了承してねぇぞ?!三玖に会えなくなるだろうが?!)

 

 

 

瑛人は勝手に進められて、余計に苛立ちとなった。

 

 

 

風太郎「合格ラインはそうだな・・・60。否、50としよう!ついでに瑛人、お前も受けてもらう。勿論、お前は60以上だ。」

 

瑛人「お、おお。分かった。てか、俺だけ厳しいな。」

 

風太郎「そうじゃないと、教える側として成り立たないだろ。」

 

瑛人「まぁ、そうなるか。」

 

 

 

何だかんだ言って、瑛人も受けることとした。

 

 

 

風太郎「では、始め!!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

それから暫く経ち、採点中

 

 

 

瑛人「どうだ?」

 

風太郎「よし、終わった。まず、瑛人だな。まぁ・・・平均通りだな。」

 

 

 

瑛人の採点には80点と書かれていた。

 

 

 

風太郎「そしてお前達は・・・すげぇ・・・100点だ!!」

 

 

 

え?!マジで?!と瑛人は目を見開いて、驚いた。

と思ったら、五つ子は冷や汗をかいていた。

何故?と思った瑛人。

その理由は・・・

 

 

 

風太郎「・・・・・・全員合わせてな!!」

 

 

 

え〜、と瑛人は今度、別の意味で驚いた。

ということはほぼ、赤点じゃねぇか・・・と思った。

 

 

 

風太郎「お前等まさか・・・」

 

二乃「逃げろ!」

 

風太郎「あ!おい!」

 

 

 

四人は自室へと逃げた。

そう、四人・・・

 

 

 

三玖「・・・・・・」

 

風太郎「み、三玖・・・」

 

瑛人「あれ?三玖?」

 

三玖「私は逃げない。エイトがいるから。エイトが代わりに、教えてくれる?」

 

 

 

三玖は頬を紅く染めながら、言った。

 

 

 

瑛人(か、可愛い・・・というかこの子、俺のこと好きなんじゃないのかな・・・?)

 

 

 

瑛人はそんな風に、思い始めた。

 

 

 

瑛人「わ、分かった。じゃあ、勉強をしようか。」

 

三玖「うん!」

 

風太郎(あ、あれ・・・いいスタートじゃないか。まぁ何故か分からんが、瑛人、助かった。)

 

 

 

風太郎は心の中で、瑛人を感謝していた。

それから、三玖は瑛人に教わりそのまま時間に過ぎていった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

瑛人「あ、もう時間だ。」

 

風太郎「もうこんな時間か。」

 

三玖「本当だ。」

 

 

 

もう既に時間は18時30分になっていた。

 

 

 

瑛人「じゃあ、帰るか。」

 

風太郎「まぁそうだな。」

 

三玖「え?もう帰るの?」

 

 

 

三玖は瑛人に目を潤わせながら上目遣いで、見てきた。

 

 

 

瑛人「(可愛い)また明日も学校で見てあげるから。」

 

三玖「分かった。だけど、エイト。話したいことがあるの。」

 

瑛人「う、うん。分かった。風太郎、先に帰ってってくれ。」

 

風太郎「あ、ああ。じゃあ先に帰るな。」

 

瑛人「ああ、またな。」

 

 

 

風太郎は先に帰宅した。

 

 

 

瑛人「三玖、話って?」

 

三玖「エイトって歴史、好きなの?」

 

 

 

彼女が彼に話す内容が、歴史についてだった。

 

 

 

瑛人「え?う、うん。好きだけど?」

 

三玖「そう・・・良かった。」

 

瑛人「それがどうしたの?」

 

 

 

瑛人は三玖に聞いてみたが、頬を紅くする。

 

 

 

三玖「・・・・・・笑わない?」

 

瑛人「うん?」

 

 

 

三玖は両手を顔に伏せながら言う。

 

 

 

三玖「実は私・・・戦国武将が好きなの。そして、一番好きなのは武田信玄。」

 

瑛人「そうなんだ。」

 

 

 

所謂歴女ってやつか、と思った瑛人。

 

 

 

三玖「切っ掛けは四葉から借りたゲームから・・・野心溢れる武将達に惹かれて・・・たくさん本も読んだ・・・でも、クラスのみんなが好きな人は、イケメン俳優や美人のモデル・・・それに比べて私は、髭のおじさん・・・・・・変だよ。」

 

 

 

三玖の口から出た言葉はどれも、ネガティブだらけ。

そんな彼女の話を聞いた瑛人は、

 

 

 

瑛人「・・・別に、変じゃないよ。」

 

三玖「え?」

 

 

 

瑛人はあまり、個性的なものが普通だと思っているので変じゃないと判断した。

 

 

 

瑛人「《普通》っていうのは当たり前って意味だけど、人によるものっていうのも、当たり前だと思う。俺にとっての普通は、個性的なものかな。例えば、君達姉妹のような個性的なものとか。普通は普通。だけど、その意味は実は深いものだったりもするんだよ。だから、変じゃないと思う。」

 

三玖「・・・エイトって、やっぱり優しいね。」

 

瑛人「そうかな?」

 

三玖「うん、そうだよ。ありがとう、自身がついてきた。」

 

 

 

瑛人から聞かされた話に、三玖はどうやら自身がついてきたようだった。

 

 

 

瑛人「あ、ヤバい・・・もうこんな時間だ。じゃあ、またね。三玖。」

 

三玖「うん。またね。」

 

 

 

こうして瑛人は三玖達の部屋から出た。

これの切っ掛けにより、二人の関係が深くなったような気がした。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

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