WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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6話 銀髪の少年

 

 

 

 

放課後、風太郎と瑛人は四葉と三玖に勉強を教えていた。

まず、風太郎と四葉はというと、

 

 

 

風太郎「何度言ったらわかるんだ!ライスはLじゃなくてRだ!お前シラミ食うのか?!」

 

四葉「あわわ・・・すいません!」

 

 

 

ダメそうである。

瑛人と三玖の方はというと、

 

 

 

瑛人「ここはこれで、それもこれ使える。」

 

三玖「こっちは?」

 

瑛人「そっちはちょっと違くて・・・こんな感じ」。

 

三玖「わかった・・・!ありがとう・・・」

 

 

 

瑛人に見てもらってるということもあって、飲み込みも早く、はかどっていた。

その後も下校時間ギリギリまで勉強していた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

四葉「上杉さん!朝山さん!今日もありがとうございました!」

 

 

 

勉強を終わらせて、学校を出る四人。

 

 

 

風太郎「はぁ・・・お前はもう少し頑張ってくれ・・・」

 

 

 

と疲れながら風太郎は言う。

余程てこずったようだ。

瑛人と三玖は、2人の後ろを歩きながら話している。

 

 

 

三玖「ありがとう・・・エイト。」

 

瑛人「またいつでも教えるよ。」

 

三玖「うん・・・お願い・・・」

 

 

 

少しの間、沈黙が訪れるがその沈黙を三玖が破る。

 

 

 

三玖「勉強・・・楽しくなってきた・・・エイトに教えてもらってるから・・・」

 

瑛人「そう言ってもらえて良かったよ・・・」

 

 

 

三玖にそう言ってもらって照れる瑛人。

さらに三玖が続ける。

 

 

 

三玖「最初は不安だった・・・エイトは教えてくれるけど、私にできるのかなって・・・でも、わかったんだ。エイトが教えてくれるからできるんだって・・・私は自分と・・・自分の好きなものを信じたい・・・だから・・・エイトのことも信じたい・・・」

 

瑛人「三玖・・・」

 

 

 

ほぼ告白のようなことを言う三玖に、瑛人は顔を赤くする。

 

 

 

三玖「これからも自分のことも、エイトのことを信じていたい・・・だから・・・責任とってよね」

 

 

 

頬を赤くして笑顔で瑛人に言う。

 

 

瑛人(やばい・・・やばいくらい可愛い・・・何この可愛い生物は・・・)

 

 

 

瑛人は三玖に惚れ直してしまう。

と思ったのもつかの間、三玖が瑛人の手を握ってくる。

 

 

 

瑛人「なっ・・・!?」

 

 

 

突然の三玖の行動に瑛人は驚くが、三玖も相当恥ずかしいようだ。

 

 

 

三玖「・・・嫌だった・・・?」

 

 

 

頬を紅く染めながら言う三玖。

 

 

 

瑛人「そんなことないよ。」

 

 

 

と瑛人は優しく返した。

 

 

 

瑛人(白い肌の手・・・小さくて指が細いのに、柔らかくて温かい・・・)

 

三玖(瑛人の手って男の人らしくて、大きく温かい・・・)

 

 

 

二人は自分達だけの世界になっていた。

そんな光景を風太郎は呆れ、四葉は目を輝かせていた。

 

 

 

瑛人「そ、そろそろ日が沈みそうだね。じゃあ、またね三玖。」

 

三玖「うん、またね。」

 

四葉「朝山さん!さようなら!」

 

風太郎「またな。瑛人。」

 

瑛人「ああ、二人共。」

 

 

 

四人はそれぞれ、帰路へとついていた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

瑛人は帰路へとついているところ、一人の青年が見えた。

 

 

 

瑛人「こんなところで何してんだよ。《一樹》。」

 

 

 

瑛人の友人・森谷一樹である。

 

 

 

一樹「否、一緒に帰ろうかなと思っていたんだよ。」

 

瑛人「気持ち悪。」

 

一樹「たまにはいいんじゃないのかい?男同士でかえるのも。」

 

瑛人「まぁ、いっか・・・ん?」

 

一樹「?」

 

 

 

すると、公園の砂場で一人の少年が遊んでいた。

その少年は銀髪をしており、顔立ちは整っている美少年だった。

 

 

 

一樹「君、どうしたんだい?」

 

 

 

少年は瑛人と一樹を見た。

 

 

 

少年「・・・お兄さん達。誰なの?」

 

 

 

少し、警戒しているように見えた。

 

 

 

一樹「否、こんな時間まで危ないよ。もうすぐ夜だから。」

 

少年「・・・帰るところがない。」

 

瑛人「え?」

 

 

 

少年は言う。

 

 

 

少年「親がいないから学校にも行けない・・・僕は生まれてからずっと孤独だよ・・・」

 

 

 

少年は親がいないらしい。

しかし、今の言い方は何処から生まれたかも分からないような言い方だった。

 

 

 

一樹「じゃあ、僕の家に来るかい?」

 

少年「・・・え?」

 

 

 

一樹はとんでもないことを言った。

 

 

 

瑛人「い、いいのか?逆に。」

 

一樹「大丈夫だよ。」

 

少年「・・・いいの?」

 

一樹「うん。このままだというのも良くないからね。」

 

少年「・・・ありがとう、お兄さん!」

 

 

 

少年は笑う。

それを見た瑛人は懐かしく感じた。

 

 

 

瑛人(あの人と似てるな・・・)

 

 

 

瑛人はかつての父親のような男性と、重なって見えた。

しかも、この少年はその男性と同じく銀髪である。

 

 

 

瑛人「じゃあ、ちゃんとそいつを見とけよ。一樹。」

 

一樹「勿論だよ。瑛人。」

 

 

 

そう言って二人は別れた。

しかし、彼等は知らない。

この少年こそが、二人の運命に関わってしまうということを・・・

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 





本当は一樹を第2章から出す予定だったのですが、時系列に合わせる為、このタイミングで登場させることにしました。
さて、前作に登場しなかった少年を初登場させましたが、これからどうなるのか。
それでは、また次回。
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