WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
期末試験前夜。
三玖は他の姉妹と用事がある為、不在であり、瑛人は円と公園で喋ることにした。
瑛人「─────で、一樹。」
瑛人はあれからでも円のことを《一樹》と呼んでいた。
今更、円と呼び変えることができないので、いつも通り一樹と呼ぶことにした。
円「どうしたんだい?瑛人。」
瑛人「お前、何で此処まで俺の為にやってくれたんだ?」
円「・・・・・・」
円は暫く黙っていた後に、口を開いた。
円「─────僕には妹がいたんだ。」
それは、両親が僕達を捨てた後、僕が十二歳の時の話だった。
五つ離れた妹である《
彼女の容姿は、青髪のボブヘアー、白色のワンピース、青色の瞳をした僕の妹である。
彩「お兄ちゃん!見て!四葉のクローバーだよ!」
彩はそう言いながら、僕に四葉のクローバーを見せてきた。
滅多にみないその植物が、僕の目の前にあった。
円「凄いじゃないか。やったね、彩。」
彩「えへへ。」
僕は彼女の頭を撫でながら、そう褒めていた。
僕達は生まれてから虐待をされていた。
彩は何もされてはいなかったけど、僕は殴られたり、蹴られたりと暴力を振るわれていた。
ご飯は僕も彩も何も与えてくれなかった。
そしてある日、両親は僕達を施設に捨てた。
そこで僕は親がいないので、彩を守らないとと思った。
それから五年後─────
僕は施設の子供達とかくれんぼすることとなった。
勿論、彩も参加することになっていた。
案の定、僕は鬼となっており、隠れている彩と子供達を探していた。
円「よし、みっけ!」
子供「あ!」
円「見つけた!」
子供「あー!くそ〜。やられた〜。」
次々と僕はその子供達を見つけていった─────ただ、もう一人がいなかった。
円「─────彩?」
彩がいない。
あっちもこっちも探したが、いなかった。
嫌な予感をして、施設の人達に協力をしてもらった。
警察も動くことまで発展をし、警察官の人達は必死に彩を探していた。
円「彩は?!」
それから翌日─────
僕は必死に妹のこと気になっていた。
妹は?
何処にいるの?
その場所は?
僕は必死に、警察官の人達に聞いた。
警察官「・・・・・・それについてなんだが・・・」
警察官は重い口を開く。
警察官「─────いなかった。」
円「?!!」
彩が─────いない?
何で?
どうして?
何で彩がいない?
僕は意味が分からなくなってしまった。
円「・・・ッ・・・」
僕は何も分からなくなってしまった。
そして─────決意をした。
教師になったら、もしかしたら何処かで彩がいるかもしれないと。
その中で生徒として、混じっているかもしれないと。
僕はかなりの勉強をして、教師になることとなった。
円「とまぁ、こんな感じだね。」
瑛人「・・・・・・」
円の過去を聞いて、瑛人は複雑な表情をしていた。
円「だから、瑛人を見て僕の妹と似ていたから、ほっとけなかったんだ。弟みたいだな〜って思って。」
瑛人「そういうことだったんな。」
瑛人は円の肩に手を置きながら言った。
瑛人「一緒にまた、妹を探すぞ!」
円「え?」
瑛人の言った言葉に円は顔を上げる。
瑛人「一緒に妹を探して、もう一度家族の時間を過ごせばいいんだろ?一樹、探そうぜ!」
円「?!」
瑛人の発言に円は微笑む。
円「そうだね─────ありがとう、瑛人。」
二人はそう決意をしたのであった。
しかし、彼等は知らない。
この先、新たなる悲劇が起こってしまうことを・・・・・・
お兄ちゃん・・・
助けて・・・
苦しいよ・・・
一人の少女は暗闇の中でそう苦しんでいた・・・
TO BE CONTINUE・・・・・・
今回は一樹の過去編でした!
第9章をできるだけ早く終わらせて、第10章へと進んでいきたいなと思います。
それでは、また次回。